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ソレを神隠しと云うのなら


 「まぁ。僕が思うに…。神隠しとは四種類に分けられるね。」


 そう云うと彼は人差し指を立てた。


 「一つ。自らの意志で姿を隠す。」


 次に中指を加える。


 「二つ。他人により姿が隠される。」


 次に親指を加えた。


 「ちょっと待ってよ。」

 私は彼の言葉を遮る様に言葉を発した。


 「それ以外にあるの?まさか…。神様やら妖怪やらが存在して、人間を連れて行くとでも云うのかい?」

 素朴な疑問だった。


 「いいや。違うよ。三つ。予期せぬ事故に巻き込まれ、姿が隠される。」


 彼は無機質な瞳で私を視て…。

 普段よりも強い口調で言葉を紡ぐ。


 「良い加減、現実逃避的な思考は止めなよ。もう知っているだろう?神様?そんなもの少なくとも僕は見た事が無い。。妖怪?ソレも僕は一度も見た事が無い。に恐ろしきは人間だよ。僕は人間以上に恐ろしいモノは知らないし、人間以上に神秘的なモノを知らない…。」


 彼は続けて親指を折り畳むと、薬指と小指を立てた。


 私は彼の言葉の続きを思考する。然し、私の頭には何も浮かんでこない。だからなのか…。私は彼の言葉を欲している。彼の紡ぐ思考を欲している。


 そして…。私は、この後。

 彼から紡がれた言葉に…。

 困惑したのだった。


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