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その行方


「超常現象の所為にした方が楽になる事があるんだよ…。神様が連れて行ったと考えた方が良かったんだろうね…。」

彼は其処で言葉を止めー。

深く息を吸い込むと、ゆっくりと吐き出した。

そして、言葉を続けた。


「日本の年間の行方不明者の数って知ってるかい?」


「考えた事もないよ。そんなにいないんじゃないか?」

私は然程、考えもせずに答える。


「約8万人だよ。8万人…。1日に約200人は行方不明者となっている計算になる…。その数は少ないと思うかい?」

彼の瞳は薄暗い。


「想像よりも遥かに多いな…。1日に200人も行方不明になってるなんて知らなかったよ…。それなのに、たいしてニュースにもなってないんだな…。」


「そうだね。たいしてニュースにもなってないんだよ。まぁ。一概に行方不明と云っても。迷子、家出、失踪、事故、拉致、誘拐、監禁、殺害…。様々な事が考えられるからね。さてと、話を戻そうか…。【神隠し】が、何故、【神隠し】となったのか…。】


彼はー。

指先でソフトドリンクが入っているグラスの水滴を拭き取る。


そしてー。

【神隠し】について語り始めたのだった。

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