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番外 杉田水脈論文事件を振り返って、差別とか色々考えてみた

不愉快になられる方もいると思います。

ただ、色々もやっとして、考えるきっかけになれば幸いです。

杉田水脈論文事件、覚えてますか?


簡単言うと同性愛者は子供を産まないから生産性が無いので、その人たちに対する支援を別の人に回そうっていう趣旨だったはずです。

いや、取り上げといてなんだけれど、現物読んでないんで詳しくは知らないのです。申し訳ない。

ただ、あえて今回精査しませんでした。


まあ、この意見と論文がめっちゃ炎上しました。

確か、女性は子供を産む機械かとか、生産性って人を何だと思っているとかそんな感じだったと。

安倍総理も、「私たちにも子供がいないから生産性というのはつらい」というようなことをおっしゃっておりました。


これに対して思ったのが、まず、言葉って難しい、なと。

いや、経営学とかの観点から言えば一人当たり生産量とか、生産性って普通に使われたはずなので。

ある意味一人当たりの出生率とかは人口の維持、そこからの経済予測の数値として使われるので、そういった方面で考えれば普通の表現ではないかと思うのです。

怒られそうな意見ですけれども。


ただ、マクロ、遠くから見るような考え方で見れば、一人一人はそういう機械的とか部品とかになってしまうという・・・・・・・・、これはそういう学問で、考え方だから仕方ないと思うのです。

だってそういうシステムで考える学問ですから。


そう言う意味では、個人的にはその発言が本当に正しいか正しくないか、表現が適当かは置いといて、国家の生産性という観点から見れば、確かに同性婚とか同性愛者は子供を産まないため、ある意味では少子高齢化に繋がり、生産性は無い。

その意見には一理あるかと思いました。

繰り返しになりますが、本当に正しいか正しくないか、表現が適当かは置いといておきます。


しかし、ここまで炎上したのは、最近の、「それは差別用語だ!差別発言だ!」という風潮の影響があるのではないかと個人的には思います。


ところで、ヌタウナギって生き物を知ってますか?

この生き物は元の名前はメクラウナギという生き物でした。

何で名前が変わったかというと、視覚障害者への差別的用語を含むためという事で名前が変わりました。


まあ、何でヌタになったかというとヌメヌメしているからだそうですが、ある先生が確か、「変に名前だけいじくってかえって解りにくくなっている」という事を言っておりました。

メクラウナギならどんな特徴かすぐわかりやすかったのに、と。要するに目が発達してないウナギという事だったのに、それに代わる言葉が無かったから大した特徴でもないものを名前にした(ウナギは基本的にどの種類もヌメっとしてます)と。差別とか関係なく特徴をあらわすものとして使われているのにって感じだったかと思います。


意見の賛否は有るでしょうが、差別用語に関しては同じことを思います。

いや、形から入るとか主張してたのにと言われるかもしれませんが、個人的にはこの規制はかえって人を見えなくしたりするような気がしているのです。

むしろ本質をごまかしたり、論文の様に主旨とは違うところでいちゃもんをつける道具にされている気がします。(繰り返しますが、杉田水脈論文の意見が正しいとは言っていません)


どう言葉を変えようと、人に翼が無いように、事実は変えられないのなら。

差別というのは、どちらかという道徳や、それを受け入れる社会全体を含めた広い問題で、差別用語を使わなければ良いというものではないのではないでしょうか。


私はこの事件、二つの意味でびっくりしました。


一つは同性愛者に対して生産性は無いと思っている意見があるという事に関する事です。

「まあ、そんな意見も有るんだな。でも見識が浅いんじゃないんだろうか」というのが私の感想でした。

私としては同性愛者の結婚などは人生の充実などに繋がる他、多様な人を受け入れることが出来る寛容な社会というのを作るのに必要であるという事。

養子縁組などの推進にもつながり、いわゆる普通の家庭ではないけれど、親にとっては生きた証を残せ、子供にとっては温かい家庭を手に入れることが出来る。

そんな可能性があるんじゃないかという事で賛成しています。


男女の出生率の割合的に悲しい男性が増えるのも十分あり得ますが・・・・・・・・



もう一つは、社会の反応です。

炎上はまだ最近の差別発言というものへの反応を見ていたらまだ分かるんですが、その結果雑誌や出版社に対しても謝罪、廃刊となったのは、ひたすら驚きの一言です。

「生産性は無い」の一言が話題になりましたが、批判した人や良くないと思った人を含めて、どれだけの人が論文の全容を読んだのでしょうか?


大げさな話をすれば日本国憲法では思想の自由が認められているわけです。

杉田水脈さんの意見が受け入れられるかどうかは置いといて、そういう意見もあった訳です。

特に議員という社会制度に影響力を持つ人の意見を載せるというのは、有権者にとって大きな意義だったはずです。どんな人かも解りますし、その議員は、そういう考えをもって社会に働きかけているわけなんですから。


個人的な考えですが、議員や政治家というのは社会への問題意識を持ち、それを解決するために行動する人たちだと思っております。

それは将来をどうしていくかという事でもあります。そういう人たちになろうとしている人たちに自分の意思を託すのが選挙だと思っています。


そうして選ばれた議員の意見を載せた結果廃刊に追い込まれる。


これは大衆による言論の自由への弾圧ではないかと思うのです。

この後もしこのような意見を持った議員が意見を発表しようとしたとき、それが止められたとしたら。

一つのその議員の思想や行動基準を知る機会を失ってしまう事になるのではないでしょうか?


意見の多様性を含め、これからの社会のありようを考えた時。

この廃刊という結果は非常に残念だと思うのです。



さて、ここまで書いたうえで今度は杉田水脈論文を軽く読んでみました。

特に問題になっている個所、「生産性は無い」については人口増加という事に関しての意味にしか私には取れません。

そして、このある意味では人を部品というか突き放してみる考え方は、いくつかの学問においては必要な事であり、それを否定するのは人類の今までの歩みを否定するものでもあるのではないかと思います。


身近な例で言えば、例えば求人で年齢制限があるのはキャリア形成のためとあります。

企業の目的が利益の追求で有り、それに対して人を育てるコストと利益の還元、つまり生産の見込みと考えるならこれも生産性ではないでしょうか。


国家や社会などの運営にはこうした突き放した、ある意味システム的な考え方と、精神などに配慮した身近で温かみのある考え方の二つが必要なのではないかと思います。

ライトノベルでもありますが、100人と150人どちらを助けるか選択しないとみんな死にますって時に決断の一つとなるのはこのシステムの考え方だと思います。

それだけでは困りますが、一つの考え方なわけです。


今の日本は借金の方が返済より多い財政状態で社会保障費の支出も増大している、少子高齢化を何とかしなければ日本の将来は先細りになるという視点で考えれば、そういう意味で同性愛者は子供を産まないから生産性は無いというのは一つの意見ではないでしょうか。

前述したように見識は浅いな、と思いますが。


むしろ、それにヘイトというレッテルをはり、同性愛者の否定だというパッケージを貼られ、広められたことにたいしてはどうかなと思いました。


ただ、廃刊に関しては調べてみた結果、杉田水脈論文はともかく、その擁護の論文の意見を載せたのは、正直謝罪も廃刊を求めらるくらいレベルが低いと思わされてしまった。

論文も決していいとは思いませんが、この養護は酷すぎるとしか言いようがなかったです・・・・・・・



結論としては、杉田水脈論文は是非とレベルはともかく、その擁護の方がひどすぎた、になってしまいました。

長々と前振りしてたのに、調べた結果論文じゃなくて、擁護の文がひどすぎたっ落ちは自分でもびっくりしてます。


読まれた方、多分もやっとしていたりすると思いますが、この機会に差別とか言葉、色々考えるきっかけになれば幸いです。


オチが我ながらえーーーという感じです。

多分最初に調べてたら書かなかった・・・・・・・



なお、差別に関しては、私個人に関しては例えば「背が小さい」も「チビ」も全く変わらない事実です。

馬鹿にするように言うやつには腹が立ち、女性に恋愛対象として見られない理由として言われると悲しくなります・・・・・・・・・・・

どんな言葉使うかよりいい方で受け取り方全然違うってことですね。

昔、小学生に背比べされて、「背が低いとモテないよ」と言われたあの時がいまだに忘れられません。

あの善意の瞳が・・・・・・・・・・。背が高い友人に挟まれて家族扱いされた方がまだマシだったよ・・・・・・・

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