Ep.4模擬戦
あの日から1週間たった今日、俺達の初のテストが行われた。
内容は、学校から支給された魔法人形(機体名ドルイド)を使った模擬戦だった。
「おにぃなら、楽勝。」
「そういうお前もだろ?」
「わかる・・・?」
当たり前だろ。兄妹でありチートすぎる能力貰っただろ俺達は・・・
などと敢えて口に出さずに考えていると、教師から集合の合図がかかった。
「今からやって貰うのは模擬戦だ。今後、他の国と戦う事になった時にな。実戦形式でやってもらう。」
言い忘れていたが、こっちの世界は日本に似ているが平和条約?なにそれ美味しいの?と言わんばかりの戦争大好き国である。
しかも精鋭の集まりであり、負け無しらしい。
俺らの出番なんてあるのか??
「第Aブロック1回戦!黒乃耀対佐々木結!」
早速俺の試合らしい。さっさと準備をし、闘技場の真ん中へ向かうと、周りから盛大に歓声が上がる。
『常識破り天才の片方だ!』
『あのお嬢ちゃん運がねぇなぁ・・・』
等など、俺達を知らんやつなど居ないぜと言わんばかりの歓声である。
俺と結さんは、さっそくドルイドを出し、戦闘可能な状態になった。
「それでは、始め!」
一瞬で勝利を確信した俺は、ドルイドを真っ先に結さんの方向に向かわせた。
「えっ・・・えっ??」
対して結さん、何が起こってるのか分からない様子。
当たり前ですよね。だって、ドルイドの身体能力、稼働時間は操縦者の能力の10倍ですもの・・・
なんて呑気なことを考えながら、相手のドルイドの首を切って終了。その時間、まさかの10秒を切っている。
「あ、やり過ぎたか。」
思わず口に出てしまった。それほどテンパったってことか。
「・・・おにぃ。強すぎ。」
「反省してます。」
妹にも怒られた。これ程までに辛いことはない・・・
「しっ、試合終了・・・」
審判の先生でさえ裏返っている。あっちゃあ。
「勝者っ・・・黒乃・・・耀・・・!」
流石先生。エリートだな。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
歓声が鳴り響く。まぁ、悪く無かった。
そして俺は、闘技場を後にした。
もちろん葉月も勝利を収め、結局最終決戦は兄妹対決になってしまった。
でも、いい機会だし、本気でぶつかろう。
「最終決戦!黒乃耀対黒乃葉月!」
「始め!」
そして、兄妹の戦いが始まった。
おはようございます。なう(2018/12/07 02:53:46)です。黒猫です。
ストーリーをどんな風に練っていくか考えたんですが、やっぱり、(あ、これどうしようもねぇな)
となっております。(汗)
暇潰しに別の小説も書こうと思っていますので、更新が止まるかも・・・ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
まぁ、なんやかんや気長に作ってますので、これからーも気長ーに待ってて下さい(^ ^)
以上。最近睡眠があまり取れない黒猫でした〜