Ep.3はじめの一歩
あれからの俺達は、苦労を重ねた。
その世界は、まるで日本と同じようで、同じとは言えない世界だった。
地名、言語は同じはずなのに、魔法という概念があったり、異様に機械文明が発達していた。
俺達が転生した頃には、『魔物』と呼ばれる生物が沢山いたにも関わらず、その生物も機械文明が成長過程に入ると共に、人間達によって絶滅させられ、最近、ついに全ての魔物の絶滅が国から直々に発表された。
魔物には、人に害を与えるものもいれば、恩恵を授けてくれるものもいた。しかし、これからの世界には不必要とされ、絶滅させられた。そんな所のようだ。
そして、俺達は、この世界に転生した時、神様から授かった恩恵(成長速度+10、全属性魔法習得、全パラメータ10000↑、高速詠唱、)という名のチートすぎるもののおかげで、周りから『常識破りの天才』と呼ばれる羽目になった。
ーそれから16年目の春
俺、黒乃耀と、妹の黒乃葉月は、勉学に励み、ついに機械の最先端を行く『魔術機械科』を専門としている、
『赤崎高校』に入学した。
「おにぃ、今日から寮生活?私とおにぃ離れちゃうの?」
葉月に上目遣いの泣きそうな雰囲気で言われてついつい「一緒の寮に入ろうな。」とか言っちゃいそうになったが、そうはいかない。
「そうだ。お前も16だろ?俺よりもいい男と付き合え。早く。」
と、俺は苦笑しながら答えた。
「いいか?葉月。ここで俺達は魔術により動く機械、『魔術人形』を学んで、俺達にしか作れない最強の魔術人形、作ってやろうぜ?」
俺が自信に溢れているのを察したのか、葉月は、
「おにぃ、約束だからね。」
と、天使のような笑顔での微笑みを合図にし、
俺達は、赤崎高校へとはじめの一歩を踏み出した。
はい。最近昼夜逆転が激しい黒猫です。
今回から神様視点→黒乃耀くん視点になります。
(こっちの方が都合のいいし・・・)
というメタ発言をしながら、皆さんが分かりにくかったであろうところを解説します。
1、耀と葉月が神様に与えられた恩恵は同じなのか。
A,同じです。
2、兄妹は双子?
A,双子です。
3、2人の戦闘力は?
A,兄貴だけあって耀の方がちと強いぐらいです。勝率は五分五分です。
4、ぶっちゃけあのじーさん誰?
A,「神様じゃよ・・・」
こんな所で終わろうと思います。2日に1回投稿が最近ですが、物語を練るのにたくさん時間がかかると思いますので、このペースが維持されることは無いと誓いましょう。
では、カラオケに行きたい黒猫でした。




