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山賊VSFクラス!その2

「そうなると遠距離は私だけか」

「でも山で使うと落雷が・・・」


ティナは少し考えた。土に魔力を流せないなら魔力を

流した土を相手にぶつければいいのでは?と


「泥団子つくろ!」

「え?」

「どういうことだ?」

「泥団子でアイツら攻撃するんだよ」


ティナの言葉に二人は?を浮かべたがティナはニヤリと

笑う。


「ダズ君が泥団子作って、テイロス君と私が投げます」

「泥団子で威力は出ますかね?」

「そんなの石でもなんでも詰めればいいじゃん」


ティナがあっけらかんと言い切ったので二人は揃って青い顔


「えげつない・・・」

「防御されないように全部に石詰めちゃダメだからね」

「悪辣すぎる」

「もー!なにさ!ガイドさん危ないんだよ!」


ティナに急かされてテイロスが石をいい感じの大きさに整形し、ダズがそれに土を被せて泥団子にしていく。


「土だけの奴と石入りの奴分けといてね」

「わかった」


ティナは泥団子を一つ手に取ると綺麗なフォームで山賊目掛けて投擲した。


「覚悟し・・・ぶっ!」


剣を振り上げた山賊の頭に泥団子が直撃し、土塗れになった山賊は怒り顔で振り返った。


「誰だ!・・・ぶべっ!」


振り返った瞬間に二個目が直撃した。


「やーいやーい!バーカ!バーカ!」


ティナが山賊達を指さしてバカ笑いしながら三個目を投擲する。


「このガキ!ぶっ!ぺっぺっ!くそっ!」

「おい待て!」

「覚悟しろこのガキが!」



誤たず三発目が直撃し、仲間の制止を振り切って走り出した山賊にティナは四個目を投擲した。


「こんなもんが・・・いってぇ!」


剣で叩き落とそうとした所、中にはテイロスが砂利を魔法で固めて作った

石が入っていた。それは剣がぶつかったと同時に魔力が霧散し、砂利がまるで

破裂したように広がった。


「うぎゃあ!いてぇ!」


炸裂した砂利が顔面に直撃した山賊は顔を押さえてのたうち回っている。


「きっひっひっ、それじゃあいくよーん」


ティナは投球フォームで泥団子を投げる。もちろん中には石が入っている。


「ぎゃっ!」

「ひぎいっ!」


びゅんびゅんと風を切る音とともに飛来する泥団子はぶつかると鈍い音を立てて

その後に山賊の悲鳴が続いた。


「よっしゃ、次!」


ティナが手を差し出すとぽんぽんと泥団子を作っていたダズだが・・・


「すいません、もうちょっとしんどい」

「えっ!」

「魔力が尽きそう・・・」


結構な数を投げていたらしい。ダズはすでにかなりぼんやりした顔をしている。


「しめた、奴ら武器が尽きたらしいぞ」

「こ、このやろう・・・かくごしやがれ!」


ティナの投擲が恐ろしく正確だったためか山賊たちは泥とたんこぶにまみれて悲惨な顔になっている。

そんな中、怒りに燃えて走り出したが・・・


「仕方ない、俺が出るか」


テイロスが満を持して登場した。


「え」

「?」


山賊たちは急ブレーキをかけて立ち止まった。


「き、聞いてないぞ!」

「?なにが・・・?」

「お、お前みたいな大男が居るなんて聞いてない!」


テイロスからすればそれがどうしたという感じだがさっきまでさんざんに酷い目に

合わせてきた小娘をどうにかしてやろうとしたら二メートル越えの大男の登場である。

泣きっ面に蜂どころの騒ぎではない。しかもテイロスは大きさはともかく、

体つきはドワーフである。つまり、驚くほどムキムキである。


「く、くそっ・・・お、おぼえてやがれ!」


男たちは自分の武器とテイロスの筋肉を見比べて不利と判断したのだろう。

捨て台詞を吐いて逃走を開始した。


「逃げたな・・・」

「よかったよかった」

「・・・」


ダズは鞄に入って既に目を閉じている。おそらく魔力が枯渇したのだろう。

ティナとテイロスはホッとしつついつの間にか木に擬態してやり過ごそうとしていた

ガイドの男性と合流した。


「危なかったですね」

「君達だったか、ごめんね・・・先に逃げてしまって」

「いいんですよ、町に助けを求めにいってくれてたんでしょ?」

「そのつもりだったんだけど、彼らが何故か急いで追いかけてきたものだからびっくりしたよ」


ガイドの男性は山賊の気配に気づいて一目散に逃げ出し、その足で助けを

呼ぶつもりだったようだ。一見薄情にも思えたが見る限り彼に戦闘能力が

あるようには見えなかったので仕方ないのかもしれない。


「奴らが追いついてきた時もそうだったけど狼煙が役に立たないって言われた時はどうしようかと・・・」


今になって恐怖が戻ってきたのか男性は膝を震わせながら言う。


「それより隊長さんがどうこう言ってましたよね、大変なんじゃ・・・?」

「そうですね、もしも本当に兵隊さんが助けに来てくれないなら急いで町にもどらないと」


町の秩序と安全を担保する砦が機能不全を起こしているとなると事である。

ガイドの男性はお礼もそこそこに町に向けて走って行ってしまった。

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