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悪魔になったらするべきこと?  作者: Faust
悪魔としての格!
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呪いの正体は・・・?

理屈はわかったのでルナ達は最後の疑問を老人にぶつけることに。


「そういえばお孫さんはどんな病気に・・・?」


それに対してアルディーノは非常に言いにくそうに答えた。


「・・・じゃ」

「?」

「なんか滅茶苦茶片付けをしてしまうのじゃ!」

「病気ってそっち?」


ティナが呆れた顔でアルディーノを見る。ルナも、ルルイエもそうだ。


「片付けをしたら困るんですか?」

『・・・まあ、わからなくもないのが・・・』

「?」


首をかしげるルナにルルイエが説明を挟んだ。


『魔法使いは研究職が多いわ、年数が長くなればその資料や研究資材なども膨大になる・・・それを一緒くたに一部屋に押し込んだのが魔法使いの部屋だと思って頂戴』

「つまり汚部屋ってことか」


ティナの言葉にそ、そんな身もふたもないこと・・・と言いつつもルルイエは否定しなかった。

そしてルナは凄い不満そうな顔をしている。当然だろう、そんなしょうもない症状の呪いを解呪するために自分はひどい目に遭っているのだから。


「ああ、涙がどうこうって言ってるけど・・・こんなばかばかしい事の為に・・・」


泣けてきそうですと呟くと老人はおずおずと


「涙でそうならもらっても構わんかな」

『ぶち殺すわよクソジジイ』

「・・・あっはい」

「滅茶苦茶厚かましいじいちゃんだね」


しゅんとした老人であったがちらちらとルナを見ている。諦めてないようだ。


「とにかく!まずはバザーを終わらせてからだよ」

「ということは力を貸してくれるのか!?」

「まぁ、仕方ないから」

『お人好しが過ぎるわ』


ルルイエは呆れながら指を弾くと景色は元のバザーの場所に。

そしてそれに続いて老人が袖からトーテムを取り出し、それをねじると固まっていた周囲の景色も何事も無かったかのように動き出した。


「いやぁ、なんとお礼を言ったらいいか」


老人は協力を得られると知ってホッとした様子。


「それはそれとして、ここまでするんだから何か買ってってよ」


ティナはそう言うと荷車を叩いた。そうすると老人はもじもじしながら指を突き合わせる。


「あのぅ、そのじゃな」

「なに?」

「ワシ、実は占い師に払ったお金とこの呪具を用意する為にお金を使いすぎちゃって・・・」

「まさか」

「お金持ってないのじゃ」

「ふぎゃー!タダ働き!」


素寒貧!と言うとティナは悲鳴を上げた。


『よし、死のうか!』

「待って!孫が大人になるまで死にとうない!」


ルルイエが杖で老人の顔をぐりぐりし始め、老人が命乞いを始める。


「い、今持ってないだけじゃから!家帰ったら蓄えがあるから!」

「ほんとか?嘘ついたら地獄行きだぞー!」


いつの間にか正座させられているアルディーノを囲んでティナとルルイエがやいのやいのとまくし立てる。


「オラッ!一番高い商品買いますって言え!」

「ひいっ、買いますぅ!」

「ラルドさんの作品はァ!?」

「街一番ですぅ!」

「声が小さい!」

「街一番でーーーーす!」

「うるせぇ!」

「ひどい!」


ティナがまくし立てる中、とんとん拍子で高額商品を買わされるアルディーノ。ルナがケガをしたという事実を知ったティナは容赦がなかった。


「接客しろオラァ!」

「ひぃぃ、いらっしゃいませぇ!」

「匂い袋はこちらです」


接客にアルディーノ、会計係にルルイエが加わりバザーは盛況。午前中でほとんどの商品がはけてしまった。


「もう商品がないよ、叔父さんたちから預かったものはもうほとんどない」

『細工の精妙さは私でも評価したくなるレベルだったものね。ティナちゃんが値段を上げたらしいけど・・・それでもまだ少し安いくらいかしら』

「売る事を優先しすぎたかな?まあ、利益は十分出ただろうし結果オーライだよ」


ティナは膨らんだ売り上げを入れた袋を見てご満悦である。それから三人はくたびれた様子のアルディーノを見てこれからの予定を話し合うことに。


「このじいちゃんの事もあるし、もう少し待って午後からおじいちゃんのとこ行こっか」

「そうだね、それがいいかも」

『乗り掛かった舟だし、私もついてくわ』


保護者もついてきてくれるのでルナも一安心。ささっと老人の頼みを聞いて、この騒動を終わらせるべくバザーの運営に一言告げて売り切れということで場所を引き払って帰ることに。


「おーい、お父さん」

「おお、ルナ。どうした?」


バザーの出口へ向かう途中で巡回中のエルドと出会った。ルナが手を振るとエルドも振り返してくれた。


「ラルド叔父さんの商品はもう売り切れちゃったからルルイエ先生のお手伝いしてくるね」

「おお、そうか。あまり遅くならんようにな」

「わかった」


軽く連絡だけを済ませるとルナ達はラルドのお店を経由してから老人の家へと向かう。


「じいちゃんの家ってどこさ?」

「街の端っこにある屋敷じゃよ」

「御屋敷に住んでるなんてお金持ちなんだね」

『キャピターレ家はそれなりに格のある家系だからね』


ルルイエがそう言うとティナはアルディーノに無理矢理買わせた商品の代金がもらえそうなのでニッコリ。

ルナはそれを見て溜息をついた。

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