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悪魔になったらするべきこと?  作者: Faust
潜入!闇オークション!?
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裏口で

ルナがボーイに案内されて裏口に向かうとなにやら騒がしい。

その騒ぎの理由に心当たりのあるルナは内心で冷や冷やしながら先へと進む。


「おーい!何があるってんだ?」

「困りますよ!」

「困る様なことやってんのか?」


裏口のドアをボーイが開けるや否や聞き覚えのある声が。

ルナが顔を出すとエトナーがボーイや裏口を守る門番に絡んでいた。下手に出るしかない彼等はエトナーの詰問に困り果てている。


「困りま、ぎえっ!」

「おうおう、お次は悪魔が出てきやがったか」

「こんにちわ、エトナー」


ルナの姿を見るとエトナーは胸ぐらを掴んでいたボーイを放り捨ててルナを見やる。

ルナはそれを見て小声でさん付けしつつルナはボーイ達を制して前に出た。


「今日は随分とお洒落だな」

「ええ、今日は色々とお楽しみで」

「そうかい」


周囲は聖人と上級と思われる悪魔の対峙に戦々恐々としている。仮にも二人が戦いになったら周囲は容易く焼け野原になるだろう。そうなればオークションも商売もお終いだ。


「それより、私はそろそろ戻りたいのです」

「保護者はどうした?」

「先に帰って、と」

「えー!マジかよ」


エトナーはめんどくさそうにしつつルナを見ると笑みを浮かべて手招きした。


「まぁ、いいや転移ならウチの教会でいいだろ。送ってやるから着いてきな」

「えっ、それは・・・」

「うるせぇな、じゃあコイツが街中に転移陣書くの見逃せってか?」


あーん?と杖でぐりぐりしながら睨むエトナーにボーイは涙目で引き下がった。


「帰りましょ」

「おう、じゃあなー」


ルナが変身を解いて人型になるとエトナーはルナを引き連れて歩き出した。


「セクシーなドレスだな、背中丸出しじゃん」

「は、恥ずかしい。蜘蛛の足出すのに仕方なくて・・・」

「ほーん」


ルルイエの魔術か、人型に戻ってもドレスはルナの体格にピッタリだ。しかしながらそのデザインは背中が大きく開いたかなりセクシーなもの。顔をヴェールで隠しているのが余計にいかがわしい感じがした。


「アダムとももうじき合流できるぞ。あのエルフは魔法学校の旧館で匿うそうだ」

「ディーン先生と会ったんですか?」

「ああ、変な恰好の連中に囲まれてたからボコボコにしたらどうにも仕事中だったらしい。そんで、ルルイエがお前を迎えに行けって言ってたの思い出してよ」

「ディーン先生をぼこぼこにしたんですか?!」


ついな!とエトナ―が笑いながら言う。アダム憐れ。


「うぉおおおん!アダム!しぬな!」


なにやら不穏な言葉が。ルナがエトナ―を見やるとエトナ―はげたげたと笑いながら歩を進めている。


「おーい、戻ってきたぞ」

「おお、神はお前の、愚行を嘆く、だろう!」

「いやぁ、悪い悪い!邪神の信者と一緒にいるからてっきり洗脳でもされたのかと」


顔面にくっきりと杖の跡が残っている。そしてそんなアダムを抱いて件のエルフことサピスキアが慟哭していてなんともカオス。

その周囲ではローブ姿の男性四人が倒れているし、周囲には破壊の痕跡も。


「洗脳されてたらコイツ厄介極まりないからな、初手で失神させるに限るだろ?」

「だとしても思い切りが良すぎませんか・・・」

「暴力、反対」


ルナが駆け寄ってアダムに治癒の聖術を施すと跡は消えたがアダムの意識はまだ戻らない。


「うぅぅ、儚い、いのち」

「勝手に殺すな、この程度で死ぬようじゃこの年齢まで生きちゃいねえよ」


地面に横たえてお祈りのポーズを取るサピスキアの頭を叩いてやめさせる。エトナ―がアダムを荷車に乗せると狂信者たちにもルナが聖術を施していった。


「うぅ、主の御友人の方、かたじけない・・・」

「いいんですよ・・・それよりエトナ―さん!」

「なんだ?」


四人は頭にたんこぶを作っていたり鼻血が出ていたりとエトナ―の暴力のひどさを物語っている。

今回は明らかな冤罪なのでルナは改めてエトナ―に抗議しようとしたが冷静に考えるとルルイエの信者と考えると・・・。


「ほどほどに・・・したほうがいいかもしれませんよ?」

「あきらめ気味に言うなよ」


なんとなく仕方ないと思ってしまって尻すぼみに言葉が切れていった。だってルルイエだし。その関係者となるとどうしてもろくでもない気がするのである。


「とりあえずお前らは帰っていいぞ、悪さしてないっぽいし」

「言われなくとも!」


聖人に禍あれ!バーカバーカ!と信者たちは口口に呪詛を吐いてそそくさと帰っていった。ルナが手を振ると振り返してくれたので悪い人たちではないのかもしれない。


「一旦ウチに寄ってアダムの意識が戻るまで待とうか」

「誰の、せいだと・・・」


仕方ないやつだなー、とまったく悪びれないエトナ―にサピスキアは荷車に乗り込んでエトナーが引く荷車に重量を追加した。しかしエトナ―はまったく動じた様子がないのでサピスキアはむすっとした顔で荷車の上で揺られていた。

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