1.この一連の戦闘は終結した-よくやってくれた-
全48話予定です
読んでくださって、本当にありがとうございます!
もしレイドライバー 1 から 15 をまだお読みになっていない方は、お手数ですがまずはそちらをお読みになってから今作をお読みくださいませ(今作は、前作からの続きものになります)
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実は、レイドライバーシリーズの前日譚の話として、ヒューマンシリーズを寄稿しています(全て完結済みです)
ヒューマンシリーズ全3作を経て、事件が解決して時間が戻ったあとの世界で主人公が成長し、研究に手を染めてのレイドライバーシリーズへと繋がります
※もちろん、レイドライバーシリーズから読んで頂いても話は繋がりますのでご安心を※
もしよければこちらも読んで頂けるととても嬉しいです!
ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-
https://ncode.syosetu.com/n2996hx/
ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-
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【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません。行為等の激しい描写などは極力なくしたつもりですので、読みやすいと思います)
https://novel18.syosetu.com/n2786ia/
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1話が大体1500文字前後ですので、少々読み足りないかもしれませんが、スキマ時間にでも読んでくださるととても嬉しいです!
もちろん、毎日のご愛読は大歓迎ですし、何より創作の励みになります!
(^^♪)
この一連の戦闘は終結した。結果と言えば、同盟連合は三体中一体が両腕の駆動系を損傷、対して帝国は一体の脚部を破損、共和国は全滅の憂き目にあったのだ。
帝国艦載機については第一陣は全滅、近隣基地から出撃した敵機も半数を落とすことが出来た。そして艦隊戦も同時に行われた結果、こちら、つまり同盟連合側の被害はミサイル艦一隻の撃沈と二隻の中破というものだったが、相手の艦隊は空母が甲板を含めて航行不能に、ミサイル艦、フリゲート艦それぞれが三隻の中破という結果になった。
ではこちらの戦闘機は? と言われれば一〇機を失ったが、それでも損害は一〇機で済んだのだ。
そこまで来て[まだやるか]となっているまさにその時、双方に攻撃中止の命令が下ったのだ。
時はほんの少し、レイドライバー戦が終了した時まで戻る。
雌雄が決したので、ゼロフォーはカズのいるアルカテイル基地へ無線を繋ぐ。今後の処理の仕方を聞くためだ。交渉事は、特にそれが二国間の交渉ごとになるようであれば、自分では不十分、そう判断したのだ。
ゼロフォーは躰を持っていない。それは万一にも[あの将校とサシで話がしたい]と言われると非常に厄介であるからだ。敵将校くらいなら[嫌です]とそっぽも向けるが、それが国を動かすほどの、例えばクロイツェル参謀のような立場の人間であれば[嫌です]ではすまされない。
それにゼロフォーは、
――私は戦闘に特化した[考えるモノ]であって人間ではない。交渉事は人間であるマスターやそれ以上の存在がやるべきだ。
自分の事をよく理解しているのである。
――――――――
これは多かれ少なかれサブプロセッサーであれば自覚するものだ。何と言ってもレイドライバーという[インターフェース]がなければ自分から何かに触れる事も出来なければ、その場から一ミリたりとも動けないのだから。
脳だけの存在の彼女たちは信号の入出力は出来るが、その信号の受け皿であるモノや信号を入れてやるモノがないと何も出来ないのである。
初めはそれに絶望する個体も確かに存在していた。自我のあるサブプロセッサーは何も実験用に残されていた二個だけではない。ゼロゼロが生まれて、ネイシャが実験体になっていくその間も練習用に何個かサブプロセッサーは作られていたのである。それらに途中から基礎的な試験を分け与えていた、というのが正しいのかも知れない。
当初は、サブプロセッサーの試験段階に当たる実験はネイシャが一手に引き受けていた。そこで基礎的な試験を継続する為に、またネイシャを実戦配備する為に継続して実験する為の被検体が必要になったのだ。
そこで練習も兼ねて、廃棄予定になって死を待つだけの存在になっていた孤児院のあぶれ組を、また人体実験に供されてこちらも死を待つだけになった元研究員を、更にはある程度の人数かき集めて被検体にしていたその残り組。それらの脳を取り出して、生体コンピューターを取り付ける成功率を挙げる為の、まさに実験に供して来たのだ。
当然、それらの被検体は失敗も多かった。わざと失敗させて反応を見る、等という試験もした。そして仮に成功したとしてもそのサブプロセッサーは戦闘で使用できるものではないのは分かっていたので試験に、実験にと供されてきたのである。
そして躰のなくなった脳であるサブプロセッサーの何個かはその存在に耐えられなかったのだ。自我の崩壊である。
[あぁ、早く、早く殺してくれ]
マイクとスピーカーを接続した途端にそう叫び続けた個体もあった。まともに話しすらできない個体も出た。その中で[如何にしたら壊れずに現実を受け入れられるか]という試験もまた続けられたのである。
そしてその試験はある程度の成果を出し、ゼロツーやゼロスリー等の第二期生に施術が行われていったのだ。
――――――――
「マスター、一連のフェーズが終わりましたので、ご指示と相手方との交渉をお願いします」
ゼロフォーはそう言って伝える。
すると、
「よくやってくれた。もちろんモニタリングはずっとしていたよ。イリーナ中尉の扱い方もうまかった。流石だね」
こちらはベタ褒めである。
――私はマスターの命令をこなしただけ。褒められるものでは、
「褒められるものではない、とか考えてるでしょ? 素直に褒められておきな」
とまるで見透かされたかのようにカズにたしなめられる。
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