#4
「あら、おはよう香夜君」
「え・・・なんで?」
「覚えてない?昨日結界で私の力を防いだあとばったり倒れちゃったのよ」
「ごめんなさい」
香夜は申し訳なくて頭を下げる。
すると後ろから声を掛けると、後ろから肩を叩かれ振り向くと
蓮がいた。
「気にするな、涼が無理させすぎたせいなんだから」
「そうよ気にしないで、それより蓮朝ごはんは?」
涼は軽い調子で言い蓮に朝ごはんを要求する。
時計を見ると、午前7時を指していた。
「涼さん?ココから高校ってどれ位かかるんですか?」
「学校?そうね・・・・15分くらいかしら?」
15分なら全然余裕がある。
「送ってあげるわよ?」
嬉しい申し出だがそこまで世話になるのは申し訳ないと思い断るが、
「良いのよ、私も島校(幸島高校の略称)行きたいし
私ねあそこの一期生なの」
幸島高校は新しく出来た学校で俺は七期生だ
「そうなんですか!?一期生と言うと俺は七期生だから・・・・・」
「香夜君?何考えてるのかな?」
涼が香夜に迫ると、蓮がキッチンから出てきた。
頬をつねられている香夜とつねっている涼を見て
「何やってんだ?」
そう言い、さっさと席についた。
この家での家事は殆ど蓮がやっているらしく、涼が動いている所を見たことがない。
だが蓮は自分からやっているらしく、涼が手伝おうとすると
物凄い勢いで拒絶する。
2人とも学校にまで付いてきた。何故か涼は着物を着ていて物凄い目立っていた。
「なつかしー、いつの間にか知らない校舎とかあるしあれ何?」
体育館の後ろを指差しながら涼は香夜に聞く
「あれはプールですよ」
「プールなんて出来たんだ」
そのあと涼たちは知り合いの先生がいるからといって何処かに行ってしまった。
あの2人が通ると、カメラのシャッター音で埋め尽くされる。
教室に入ると、クラスメイトが押し寄せてくる。
「進藤君!あの男の人誰?めっちゃ格好良いんだけど!」
「かなりタイプなんだけど紹介してよ!」「隣のお姉さんも良いよな」
「ああ、癒されるよ」
と色々な事を話している。何回か話を振られたが答えようとすると
他の人の声で遮られてしまう。
「静かに!順番に聞きなさいよ進藤君迷惑しているでしょ?・・・・まったく」
名前のわからない女子、見た目学級委員だから委員長と呼ばせてもらおう。
「じゃあ私からあの男の人って名前なんていうの?どんな関係?」
「えと・・・名前は蓮で関係?は・・・・・・・・」
関係?式神・・・・そんなこと言ったら頭のおかしいヤツだと言われてしまう
塾の先生・・・・・でいいか
「あー塾の先生・・・・みたいな感じかな?」
「その塾って何処?私も入れる?」
目の前の女子がそんな事を言ったら周りの女子も次々に言い出す。
「無理だと思うな・・・・たぶん」
答えるとえーと女子はうな垂れる。すると今度は男子が来た。
「香夜!じゃあ、あのお姉さんも塾の先生か?」
「うん・・・・そうだよ」
やはり答えるとこちらもうな垂れる。
しばらく質問攻めに会っていると、先生が入ってきた。
「おーい席着けー、今日は我校の一期生の生徒だった。
摩咲涼と涼君の婚約者の蓮さんです、今日は一日授業を見学するという事なので
挨拶よろしく」
先生は2人に挨拶を促した。
「今紹介された摩咲涼です今日一日よろしくね」
「蓮です、今日はよろしく」
2人とも家と同じ感じで挨拶をする、そして2人でこちらを向き
微笑む。
今日の授業は2人がいるからか皆緊張していた。
2人はたまにフラーと何処かに行き、いつの間にか帰ってくる。
その度に顔を見るが2人とも口を動かしている。
先生も気が付いているがあえて何も言わない。
午前の授業が終わり昼休みに入ると2人に拉致され屋上に来た。
島校は屋上を解放しているので人も結構いる。
「驚いた?」
「当たり前です!」
「俺は止めたんだが涼のヤツ命令しやがったから・・・・」
涼は蓮が止めるのも聞かずしまいには実力行使に出たらしい。
サンドイッチを頬張っている涼を見て香夜は溜息を付く。
「それでどうして学校見学しているんですか?」
「言ったじゃない、ここ母校なのよ?先生に挨拶とかしたいじゃない」
「はぁ・・・それで知っている先生いたんですか?」
涼はニッコリ笑って答える
「いたわよ、ねぇ蓮」
「ああいたな結構」
蓮は問いかけに首を縦に振る・・・・・アレ?
「何で蓮が知っているの?」
「言ってなかったか?俺もココの卒業生だまぁ涼の父親の式神だった頃
親父殿の命令で一緒に通っていたんだよ」
初耳だ、てか親父殿?
「親父殿って?」
「あら、言わなかったかしら?うちの家は代々陰陽師をやっているの
で私の父の式神が蓮なのまぁ今は私の式神だけどね、私達陰陽師は死ぬとき
自分の力の一部を人に受け継がせることが出来るの父は死ぬとき私に
蓮と一部の術を託してくれたの」
父を思い出したのか陰のある笑みを浮かべながら言う。
「そうだ、香夜君の友達?扉の後ろから覗いている女の子」
「っえ!」
後ろを振り向くと幼馴染の河野 瑠璃がいた。
瑠璃は幼稚園から一緒でよく一緒に遊んだ、何かあるごとに構って来た。
まぁ嫌ではなかったんだけど
「ああ幼馴染の瑠璃です、何やってんだ?」
「呼んだらどうだ?なぁ涼?」
「ええ香夜君の幼馴染ってどんな子か気になるし」
そう言って涼はも一個サンドイッチを頬張る。
香夜は瑠璃に手招きをする。
少し吃驚した様子だったが直ぐに向かってきた。
「良いの?香、私邪魔しちゃって」
「良いよ涼さんが呼びなさいって」
「こんにちは瑠璃ちゃんだったかしら?」
涼はまだサンドイッチを頬張りながら言う。
「はい!河野 瑠璃です」
「よろしくね、仲良くしましょう?」
涼と瑠璃は手を握り合う。
「瑠璃といったかよろしくな」
蓮は笑いながら言う、すると香夜と蓮を交互に見てニヤケル。
涼と蓮はどうしたのかと首を傾げる。
「なぁ香夜、瑠璃はどうしたんだ?」
「あなた達2人を見てニヤケながら固まっちゃったわよ?」
「あー大丈夫ですよ知ってますか?腐女子って」
蓮は首を傾げてるが、涼は吃驚している。
「はじめて見るわ、こんなに可愛い子がねぇ」
香夜は瑠璃の肩を揺すって呼び戻す。
「ダメよ香夜は受けよ・・・・・・っは!ちょっと香夜そんなに揺すんないでよ!」
最初の発言は聴かない事にする。
「瑠璃ちゃんも食べる?蓮の作ったサンドイッチ美味しいわよ」
そう言って半分以上食べたバスケットのサンドイッチを瑠璃に勧める。
良いんですかと言い瑠璃は結構なスピードで食べ始めた