#1
実はこの作品の前にもう一つ作品を書いていたんですが
その作品に自分が納得できず、改めて作ったのが
この見習い陰陽師です。
誤字脱字があると思いますがそこは温かい目で
見守ってください。
H県の霊山として有名な山の中腹辺りに中学生位の少年が歩いていた。
少年の名は進藤香夜
今年の3月に中学を卒業し、春から高校に進学する。
「はぁ~やっぱ山は良いな、空気は綺麗だし何よりこの緑!」
香夜は両手を広げ思いっ切り空気を吸う。
周りには誰もいない、今の時期卒業旅行とかで友達とかと一緒にいるはずだ。
「俺は良いな、こんな素晴らしい自然を独り占め出来るなんて!」
香夜は皆とはぐれて道に迷っていたのだ。
先ほどから独り言を大声言い、孤独さと恐怖を無理やり抑えている。
だがそんなのがいつまでも続くわけ無く、香夜は地面に座り顔を埋める。
「……はぁー迷子とか、俺今何歳だよ…」
香夜は考え事をすると周りが見えなくなる悪い癖がある。
今日の晩御飯に食べるバーベキューのことを考えていたら、
歩くスピードが段々落ちていき、いつの間にか横道に入り
気が付いたら皆とはぐれてしまった。
勿論皆は香夜がいなくなった事に気が付いた。
でも気が付いたの香夜がいなくなってから1時間も過ぎた後だった。
香夜は突然立ち上がり絶叫しながら走り出した。
木の枝や葉が香夜に小さな切り傷を作るが香夜は気にせず
走る。同じ方向に行けば山の麓に出る筈と自論を出し、
真っ直ぐただ真っ直ぐ走る、
その先に地面は無く10メートル下に川が流れている事に気付かず
香夜は走る。香夜の意識は空中を落下している所で無くなった。