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[コメノツブツブ]  作者: 豆倉豆子
2/2

ご飯一杯へのこだわり

(株)食品会社イイハコの傘下の弁当工場には色んな人が働いている。


皆まるで米の粒が集まってご飯一杯になるような粘り強い家族感を持っている。


彼らのちょっと変わった日常茶飯事。


/ご飯炊き担当白米くんと越光の間に一体何があったのか?

白米 炊:おはようございます!


元気よく出勤した彼、白米 炊(しらよね•たける)くん。


お米炊き担当である。


飯箱 詰:ほ!は!ふ!


白米くんの存在に気付かず朝っぱらからどうしたらもっと早く弁当箱におかずを詰め込められるか練習中の工場長の飯箱。


白米 炊:ア…じゃ僕はお米取りに行きますねぇ


気不味さを誤魔化しながらお米を取りにいく白米くんだった。


白米 炊:(これは鹿児島県産で、これは大阪産…)よっしゃ!これにするぞー!


の瞬間


越光熱子:ちょっと待った!!!


登場した彼女、越光熱子(こしみつ•あつこ)。新潟県出身。


白米 炊:ヒィィィッ!


越光熱子:何がヒィィィッだ!


白米くんの元妻です(!)


白米 炊:な、なんだ、急に!


越光熱子:あんた、手に持ってるあれ戻しなさい。


白米 炊:な、なんでだよ!!僕はもうこれに決めたんだぞー!!


越光熱子:いや、違う。それじゃなくてこれ。


彼女の指差した所には

☆新潟産コシヒカリ☆


白米 炊:前からずーっと思ったけど熱子ってブランド主義過ぎ(笑)


越光熱子:は?炊こそ鈍くてお米が持ってる天然の甘さと旨味を知らないし!


白米 炊:なんだと?!


…これが二人の離婚事由だそうです。


白米 炊:美味しいご飯は炊き方が一番重要!!!


越光熱子:美味しいご飯はお米が一番重要!!!


こんな喧嘩ばかりの二人にもふわふわ夢のワタアメのような時期があったと。

.

.

.

越光熱子:最悪だった。


ある居酒屋で随分と酔っ払っているちょっと若い越光。何か悪い事でもあったのかな?


越光熱子:もー!おかずばっか食べるしだからご飯は残すし私があいつの母じゃあるまいし何で一々注意しなきゃいけないのよ!子供か!


あ、そういうことね。

(というか、お別れの原因ほぼ同じ気がするな。)


ずっと怒ってる彼女の前にいきなり置かれる一杯。


越光熱子:これは…


白米 炊:良かったらどうぞ!


調度あの居酒屋でバイト中だった白米くんからだった。


白米 炊:炊き立てでまだアツアツですよ!


ビールじゃなくてご飯一杯かよ!


越光熱子:ありがとうございます(。ŏ﹏ŏ)


白米 炊:僕もそう思いますよ。


越光熱子:はい?


白米 炊:やっぱご飯がメインですよね。•̀∀-)☆


越光熱子:(๑°⌓°๑)❤キュン


…ということであった。


あれから数ヶ月後


白米 炊:仕♪事♫場♪は♪恋♫を♪呼ぶ♬


また1年後


越光熱子:ずっと夢見てた新居❤


白米 炊:特に厨房が広くていいね!


越光熱子:もう時間だし夕飯にしましょうか。


白米 炊:そうだね、ご飯は僕が炊くよ。


越光熱子:ありがとう、炊❤炊が炊いたご飯大好き❤


からの夕飯タイム


白米 炊:白いご飯は❤


越光熱子:愛を呼ぶ❤


ご飯優先でおかずは沢庵しかないけど幸せそうなお二人。


でも今は


白米 炊:皆仕事場での出会いには気を付けろよ!!!


越光熱子:みんな!料理する男は絶対避けた方がいいよ!!!


西京米子:あら、お二人また凄く良い雰囲気じゃないですか(*´ω`*)


*因みに西京さんは京都出身です


あぁ、これまでの間二人に一体何があったんでしょうか。


果たして今日のご飯は無事に炊けることが出来るのか?




次回に続きます。

お米だって色々アレンジ出来る!


お握り担当の小ニ桐 結(おにぎり•むすぶ)と丼担当の野瀬根太(のせ•ねた)の登場をお楽しみに!

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