プロローグ "(株)弁当工場イイハコ
(株)食品会社イイハコの傘下の弁当工場には色んな人が働いている。
皆まるで米の粒が集まってご飯一杯になるような粘り強い家族感を持っている。
彼らのちょっと変わった日常茶飯事。
/社長と工場長、彼らは一体何の関係?
とある日。
飯箱金大志:...
机の前で悩ましい顔をしているこの男、(株)食品会社イイハコの社長、飯箱金大志(いいはこ•きんだいじ)。
ついどこかへ電話をかける。
Rrrrr...
飯箱 詰:はい、弁当工場イイハコです。
飯箱金大志:もしもし、ツメル?
電話に出たのは社長飯箱の従兄弟であり長い間イイハコの弁当工場の工場長に務めている飯箱 詰(いいはこ•つめる)氏。
会社と工場纏めて彼のことを下の名前で呼ぶ人は社長たっだ一人だ。
飯箱金大志:ちょっと話があるけど、
飯箱 詰:はい、どうぞ。
。
。
。
結構長引いてる二人の電話。
ところで社長の飯箱は何で悩んでいたのか?
飯箱金大志:お金だよ、お金。
飯箱 詰:うーん…
そうだ。
飯箱金大志:やっぱり一番大事な事はお金に決まってるな。
彼の人生はまるで彼の名前のごとく。
飯箱金大志:もう取引先との話も出来てるから。生産ラインに問題ないようによろしく!
飯箱 詰:はい、分かりました。
ようやく電話が切れて仕事場に戻ってきた工場長の飯箱。
彼はお弁当におかずの詰め込み担当。
飯箱 詰:さて、また頑張ろうか!
この工場で作られたおかずがいっぱい入ってる箱を横に抱き華麗な手業でコンテナベルトの上を舞う弁当箱におかずを詰め込んでいく工場長の飯箱。
その勢いの姿に工場の勤労者達は
白米 炊:す、すげー!
西京米子:御手々が見えませぬ!
能瀬根太:まるで早手の如く…!
など惚れてしまったようだ。
(株)弁当工場イイハコ、始動します!
美味しいご飯一杯へのこだわり。
炊き方重視の白米 炊(しらよね•たける)くんとお米重視の越光熱子(こしみつ•あつこ)、お二人の間に一体何があったのか?