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双鬼  作者: 鷹棒
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54話 参考

 俺も確かに成長したが、1番成長しているのはおそらく……いや、間違いなく桃ちゃんと拓人くんだろう。


 桃ちゃんは、一瞬だけ異能を使う。というイメージを完璧にマスターし、ただ純粋に威力が上がった。


 それだけではなく、しっかりと内部まで異能を解放できるようになっているため潤さんでも受けきるのが困難だ。


 やっぱり物覚えがいいのか俺より技術の吸収が早い。


 速さも威力も俺より上だ。


 ……もしかして俺、桃ちゃんに勝てない?


 ……本当に勝てるビジョンが見えない。


 そんなことはどうでもいいんだ。


 桃ちゃんは強さと引き換えにある欠陥を抱えてしまった。


「キャハハハハッ!もっとだ!もっと逃げろ!もっと私を楽しませろ!」


 前より怖くなっちゃった……。


 まぁこういうこともあるよ。


 うん。あるはず……。



 拓人君はというと、桃ちゃんと同じように2種類のコツをしっかりと掴んでいて、特に内部に解放させるのが上手い。


 俺の翼や潤さんと拓人君の翼、虎徹さんの爪など、人間の身体に纏うだけではなく異能が形を作るものがある。


 これは簡単にいえば新しい腕みたいなもので、他の部分より異能が柔らかい。


 体の部分が骨と肉ならば、その部分は肉だけだからだ。


 拓人君はその翼を意のままに操れるようになり、さらに強度が上がったからか飛行スピードが速くなった。


 速さ勝負なら潤さんといい勝負をしそうだ。


 というか拓人君にも勝てる気がしなくなってきた。


 ……戦闘スタイルが確立できていないのか?


 右半身しかないというハンデはあるが、それでも神話級として俺は弱すぎる気がする。


 ん?半身しかなくても強い人がいるだろ!


 そう思って周りを見渡しても兄さんの姿が見えない。


 どこ行った?

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