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双鬼  作者: 鷹棒
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4話 仲間について

 俺たちは何が起きたかは理解できなかったが、とりあえず身体に鞭を打ち本部に帰還する。


「何だったのよ。あのスーツの男は」


 かりんさんが疑問を口にする。それに対して俺は「さぁ?正直敵か味方かも分かりません」と、意見を述べる。


 俺たちが男について考えていると丁度、敦さんが帰ってきた。


「「「お疲れ様です」」」


「あぁ。お前らもご苦労だった」


 何やら気難しい顔をしている。会議で何を聞いたのだろうか。


拓人(たくと)(もも)が帰ってき次第俺たちで今後の方針に対して会議をする」


「今後の方針?」


 俺は敦さんの言葉に対して質問をする。


「あぁ。俺たち異能警察官はいつも対異能生物の最前線にいたからな。今までにあった事を一から全て振り返る」


「なるほど。わかりました」


 そう答えると、話題にも出てきた拓人と桃ちゃんが帰ってきた。この2人はいわば俺の後輩達だ。


「ただいまですー」


「ただいま帰りました」


 敦さんが「揃ったな。直ぐに準備をしろ」と指示を出す。


「準備?何すかそれ?」


「会議の準備。詳しい内容は後で話すよ」


 そう言って各々が机を配置するなどの準備を進める。



「これから今回の異変についての会議を開始する。この会議の目的は二つだ。一つは敵の出現ペースと出現頻度について、それと敵の強さについてだ。二つ目は鉄たちが会ったという謎の男についてだ。これに対して俺たちは過去にあった事全てを見直して手がかりを探す」


 敦さんの言葉に全員が返事をする。


 全てって言ってるし仲間の事も一応復習しようと思う。


 まずは敦さん。名前は『熊本敦(くまもとあつし)』年齢は40歳で凄い筋肉質の大男だ。角刈りの髪型も相まって熱血体育教師の様な印象を受ける。

 敦さんは()()()()で初の異能力者らしい。つまり20年前からずっと戦い続けていたと言う事だ。

 敦さんの能力は『熊』

 だが俺たちの能力とは少し異なる。俺たちは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のに対して敦さんは()()()()()()()()()()()。要するに敦さんは異能を解放すると熊そのものになると言う事だ。

 何故こんな違いがあるのかはよく分からないが敦さんの能力は頼りになる。熊本来の力と敦さんのがたいの良さから繰り出される攻撃は異能警察官中最強だ。

 性格は穏やかで冷静。それと同時に、時に厳しく。時に優しい。とにかくこの人について行きたい!そう思える人物だ。



 次に山本さん。名前は『山本犬摩(やまもとけんま)』年齢は19。体格はいわばヤンキーみたいな感じだ。坊主で筋肉質。よく言えば野球部。悪く言えばヤンキー。そんな見た目だ。

 能力は『犬』

 犬というだけあって顎の力が強い。マジで強い。バカ強い。

 そうそう。顎の力がバカ強いからなのか山本さん自身もバカだ。いや、失礼だな。言い直そう。山本さんはバカだ。

 普段はバカでも戦闘中『だけ』は頭が切れる。というより戦闘センスがいい。前回の戦闘もそうだ。山本さんが居なければ勝てなかっただろう。そのくらい戦闘に関しては存在感のある人物だ。

 性格は………まぁ、気性が荒いくらいしか言うことがない。良くも悪くも分かりやすい人なのだ。



 かりんさんのフルネームは『猫間かりん(ねこまかりん)』山本さんと同じく19歳。

 身長は160ちょいくらい。別段高いわけでも低いわけでもない。でも出るところは出てる。いや、この話はやめておこう。多方面から怒られそうだ。

 髪はショートロングの黒髪。顔はキリッとしてる。だけどほんのり優しさもある。それよりも特徴的なのが『目』だ。真紅の瞳という表現が正しいのかどうなのか。とりあえず真っ赤なのだ。

 能力は『猫』

 猫の特徴とかりんさん自身の身体能力の高さから、軽い身のこなしを活かした攻撃が特徴だ。あの速さから繰り出される乱れ引っ掻きは一つ一つのダメージは小さくとも積み重ねて大きなダメージとなる。かりんさんの戦いは『塵も積もれば山となる』という考えなのかも知れない。

 性格は……一言で言えば面倒見がいい。だけど山本さんと話すときだけ子供になる。小一になる。何故なのか……?



 後輩である拓人君。名前は『鷲島拓人(わしじまたくと)』年齢は15歳で、今の仲間の中では最年少だ。異能警察官養成校という施設から出てまだ1ヶ月だ。

 身長は170弱。少し茶色っぽい癖毛を伸ばし、顔も気怠そうに緩んでいる。知らない人が見たら「何でこんな奴が異能警察官やってんだ?」と思うかもしれないが、正義感が強い面もあって可愛い後輩だ。

 能力は『鷲』

 異能警察官の中で唯一飛行可能な能力だ。俺も翼は生えてるが片方しかないから飛べない。なので鳥型の処理は基本的に拓人君が担当している。戦闘スタイルは、空での自由な移動からの足を使った攻撃が基本だ。

 性格は、基本的にやる気がない。だけど正義感が強い。さっきもこう言ったが、これ以外で形容出来ないのだ。出会ってから1ヶ月しか経ってないからな。もっと知りたい。



 もう1人の後輩である桃ちゃん。名前は『兎沢桃(とざわもも)』16歳で俺より一つ下だ。

 栗色のパーマのかかった髪を肩くらいまで伸ばしている。表情は常にかりんさんよりキリッとしている。身長は160に届かないくらいで少し小柄な印象を受ける。そしてまな板………………スンマセン。

 能力は『兎』

 強い脚力で跳び、敵を蹴っ飛ばす。能力の通り蹴りが強い。

 性格は真面目を極めた。みたいな感じだ。クラス委員長を連想する。



 最後に自分自身を振り返ろうと思う。名前は『鬼灯鉄平(ほおずきてっぺい)』年齢は17。

 身長は170後半くらい。髪は黒髪で少しパーマがかかってる。顔は……自分では言いたくないので……。一つ言うならば山本さんと拓人君の中間くらいの覇気がある様な感じ。とだけ言っておこう。

 能力は『鬼』

 俺の能力も他と比べれば特殊だ。鬼なんて架空の生物も異能として存在しているなんて事は俺以外では聞かない。しかも俺の鬼は右半身しか解放できない。というか左半身が存在していないという感覚だ。

 異能を解放すると右腕と右脚を中心として右半身が強化される。あとは翼が生える。翼といっても拓人君みたいにしなやかな翼ではなく、硬い翼だ。

 戦い方は、基本的には一撃で決める事に重きを置いたスタイルだ。まぁ前の戦闘で欠点が見つかったから改善しなきゃな。



 一通り見つめ直したが、改めて個性的だと思う。そう考えていると敦さんが口を開く。


「まず異能生物発生の起源から話す」

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