五良市に存在する異常空間についての報告《検閲済み》
8月■■日、沈黙を保っていた座標■■■■■■(座標aと呼称)が突然活性状態に入りました。
一時間ほどのイデア密度の変化の後、急速に活動を停止、休止状態となりました。
イデアに知見を持つ職員に調査に向かわせることを要請します。
座標aは■■■■年にイデア密度を急変化させる活性状態に入り、機構により異常空間として登録されました。活性状態の座標aは外部から内部の観測ができなくなり、中で起こっていることは未だわかっていません。その当初は15分程度で休止状態となりましたが、機構が現在まで監視を続けた記録によると、活性状態の保持時間は最短で30秒、最長で■時間となっており、規則性はわかっていません。活性化のスパンも不明です。
当該座標には"五良神社"が建立されています。異常現象との関連性は不明です。過去に機構により神社の排除が試みられましたが、通常手段では移動並びに破壊を行うことは不可能でした。計測によりイデア結合値が周囲の現実より高いことが判明し、干渉の難度と重要性の低さにより、現在の"監視"という処置が取られています。
なお活性化の際には、必ず一人の民間人が領域内に入っていることが確認されています。彼らが領域から外れると同時に、空間の活性化も終了します。彼らへのインタビュー記録は別紙を閲覧してください。