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そこへススキを持った北風がやってきました。


『なんですか、北風さん。呼んでないですよ』


冷たくあしらおうとする太陽を物ともせずに北風は続けます。

『よう!南星北星!これから暇か?これから、兎達が餅つきするって言ってるから、お前らも来るか?』


それを聞いて南星北星は大喜び。

『わ~い、お餅!』

『兎さん、触ってもいい?抱っこさせてくれるかな?』

北風は爽やかな笑顔で答えます。

『どうかな、兎に聞いてみな』

それを聞いてますます盛り上がる南星北星の横で乙女が靜かになっています。

北風がさりげなくを装って乙女に声をかけました。

『あ、良かったら・・・お嬢さんも一緒にどうですか?』


『い、いえ・・あ、あの。ご迷惑じゃ・・・』

と断りの言葉を口にする乙女を遮って、

『お姉ちゃんも一緒に行きましょうよ!』

と、すっかり懐いた南星が言いました。

『お餅美味しいよ!』

今までつまらなそうにしていた北星も顔をキラキラさせています。

『行こう!行こう!』

南星北星があまり楽しそうにするので、乙女も行ってみようかなという気持ちになってきました。

『そうですね、なんだか楽しそうですね』

すると、待っていましたとばかりに

『行くぞ!』

と、北風が乙女を抱き上げ空高く舞い上がりました。

乙女がびっくりして北風にしがみつきました。

大喜びで南星北星も舞い上がります。慌てて太陽も追いかけました。


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