第1話:人間
小学校、中学の時。
ただただ地味に生活してた。
あの頃は他人と言うものを人間だと思うことが出来なかった…。
心があるのは自分だけなんだと思っていた。
高校生になった今、自分がそんなふうに考えていた事に、とても呆れてしまう。
人は誰でも心を持っている。
だから友達を作り、幸せになろうと頑張る。
私も多くの人間の中の一人。
幸せになりたいと願う人間。
吉岡麻衣
それが私の名前。
現在高校2年生。
私は私服学校に通っている。
それのせいか校則はあまりない。
バイトも出来るし、髪もある程度は染めたり出来る。
だからなのか個性的な人がたくさんいる。
個性的すぎるから生活するのが苦しい…
私は幼い頃から人と関わるのが苦手だった。
どう話せば良いのか
どう接すれば良いのか
分からずに自分勝手に生活していた。
そのせいで友達も少なかった。
信頼出来る友達なんていなかった。
私は信用することが出来ない人間…
どんなに仲が良くても、絶対に心から信用することが出来なかった。
出来なかったと言うより、出来ないのだ。
でも私にとっては、それが普通。
私はとても臆病だから……
死のうと思った事
たくさんあった。
タオルで首を絞めたり、風邪薬を大量に飲もうとしたり…
リスカをしたり。
心が弱い証拠。
リスカはすればするほど、自分は生きてるんだって確認できる……
そうして自分の生きてる証拠をみつける…