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秋分  作者: 武田道子
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タイトル未定2026/10/06 06:36

秋分



引き裂かれて別れがあるのか

追い詰められて去らなければいけないのか

恋しい想いに引きずられ

それでも手を振り切って行かなければならない


黄金の葉を敷き詰めた

輝かしい道がどこへいくのかも定かではなく

紅の葉を散らせば

強い思いを込めたハートの痛さを

我慢しながら歩くのは

あなたへの嫌がらせではない


寂しいと言葉に出せば

口元から白く吐き出る息の向こうに

あなたの背を追いかけるように

枯葉が舞い落ちるので

かけだして追いたくなる


真っ青な澄み切った空は

風もなく漣も立たない湖のように

別れの日だから

沈黙は思いやりなのか

別れの挨拶に躓いて

決して振り返ったりはしない


指先がゆっくりと離れていく

追いかけるように黄金(こがね)や紅の落ち葉が舞う

立ち止まった夏が

一瞬のうちに風に舞い上がった渦巻きの中で

消えていく




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