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売れ残り万能令嬢と怒れる銀髪伯爵 ~『氷の伯爵』、不当な婚約破棄にブチギレて公爵令嬢を攫う~  作者: ソーカンノ


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第33話 『最後のコルラン魂』

 雪混じりの風が吹く。私とアーノルド、そしてアントニーとマリーヌ嬢の間を別つ、眼には見えぬ川の流れのように。


 雌雄ならば一瞬で決する。私が動き、連動してアントニーも動く。

 互いの行動は交錯し、より速く動いた方が勝つ。


「……どういう意味だ」


 舌戦ならば終えていた。だからこれは会話の続きなどではない。こちらが動き出す瞬間を相手に悟らせないための、私なりの戦法だった。


 アントニーだって悟っていないはずがない。が、やつは緊張を微塵も感じさせず軽佻浮薄そのものだ。


「レオン、お前には自信がある。その身に重責を負う覚悟もな」

「そうあろうと努めてきた。それのなにが弱みだ」


 それは他者にも増して強くならんとする意思の表出であったはずだ。

 しかしそんな私の思いすら、こいつは嘲るように一笑に伏した。


「そうだな。そいつは努めて研鑽しないと持ちえない美徳。圧倒的な正しさってやつだろう。だがよレオン、正しさってのは正しいがゆえに脆い。お前はこう考えている。俺の剣速が勝てば女は無傷で解放されるってよ」


 アントニーの言葉は図星を突いている。それは私の狙いそのものだった。


「一方で、こうも考える。もし間に合わず、頬に消えぬ傷痕が残ってしまったなら、どんなことをしても償いを果たすってな」


 私は生唾を嚥下する。こいつの指摘した心象は正しい。


「それがどうした」

「いや? お前のことだからさぞや立派に補償をやるだろうと思ってな」

「当然だ。傷の責任ならば私にこそある」

「持って生まれた美貌を損なえば、女の一生は苦しいものになる」


 そんなことは先刻承知。今さらそれしきのことで揺さぶられてなるものか。


「言いたいことはそれだけか」

「求められれば、お前はその身のすべてを差し出す」

「…………」

「負った傷の責任を取って、嫁に取ることだって考えてるんだよなあ?」

「えっ?」


 驚きの声は私ではない、マリーヌ嬢の口から迸った。

 眼を見開く彼女からわずかに視線を外し、アントニーへと返答する。


「彼女がそれを望むなら、喜んで我が身を捧げるさ」

「まったく大したやつだよお前は……が、そこが弱みだ」


 片頬を釣り上げて、アントニーはなおも内心を見透かすように。


「俺が思うに、顔の傷なんざ屁でもねえ。だがお前にとっては重大問題だ。なるほどお前は命を張ってこの女に償いを申し出るだろう。乞われるがままに嫁として迎え入れるかもしれん。万事は丸く収まったように見える。だが……」


 とここで、アントニーはもったいぶって言葉を切り、続きを吟味した。


「それで終わりじゃねえ。何故ならその日からお前の地獄が始まる。毎朝、毎晩、お前はそれに直面する。化粧だけでは隠せない妻の顔の傷を、死ぬまでずっと見続ける派目になる。そして後悔するのさ。もし自分にもう少しだけでも力があれば、こんな傷は付かずに済んだのに、ってよ」


 やれやれ、と想像の中の私に同情したように、アントニーが首を振った。そして――。


「これは俺の心からの忠告だがな、やめとけ。この女の顔に傷が残れば、お前は罪悪感で一生を棒に振る。わかってんだろう? そいつは昔の俺と同じだ。お前のことを殺してやりたいと思っていても、どうにもできなかった。あの苦痛の時間が、お前の場合は一生続いちまうんだよ」


 私は無言でアントニーを見る。

 こいつは今本音を語った。


 嘘偽りない忠告は、真実私の未来に起こる出来事を予見したものだ。


「だ、だからと言って……」

「剣を捨てろ、レオン。そうすりゃ楽に殺してやる」

「ふざけ……るな……!!」

「俺は本気で言ってる」


 またしても嘘ではない。私の構える剣の切っ先が震える。


「なりませんレオン坊ちゃま!! あのような囁きに惑わされては!!」

「わかっている!!」


 そうだ、レオン・コルラン。感情に振り回されるのは未熟者の在り方だ。その愚かさの顛末は、お前も身をもって知っているだろう。どれだけの人間に迷惑を掛けた。どれだけの人間を、お前の勝手に巻き込んだのかを。


 今、私は私の愚かさを知る。3年前の卒業記念パーティーでの蛮行。私はもはやあのときの私ではない。感情を御する術を覚えたはずだ。そして己が使命と向き合った。ブリアリン王国の難事に際し、私は解決に手段を選ぶことをしなかった。幼い頃からの、ロイとの友情すらも蔑ろにして。


 それに国敵を割り出すために代償を支払ったのは私だけではない。優れたる老執事の手がなければ必要な情報を集められなかった。マリーヌ嬢の協力がなければあの場を演出することすら叶わなかった。黒幕であるアントニーの尻尾すら、掴むことができなかったのだ。


 今、この状況があるのは私だけの力ではない。彼らの協力あってこそ。そしてこの肩には、私に期待する多くの者たちの期待が掛かる。私の眼が届かなかったばかりに傷つき苦しんだ孤児たち。その身を苛んだ理不尽な暴力。絶対に報いねばならない。何故なら私には、その義務と責任がある――。


「…………」


 冷えた大気に、呼気が白く残る。気温は零下に近いというのに、私は全身汗だくになっていた。


 集中の糸を切らすわけにはいかない。眼の前にいる令嬢もまた、絶対に救わねばならない存在だからだ。


「……バカ正直に真正面から見てやがる」


 呆れたようなアントニーの声は、私の内奥を見透かしたものか。


 私の影、か。言い得て妙だ。さっきこいつが語った未来絵図は、そのものが実現することだろう。私はマリーヌ嬢の顔の傷に耐えられない。夜ごと、己の不甲斐なさを嘆いて眠りに就くはずだ。


 だがそれがどうしたというのだ? たかが私の人生ひとつでこの国が救えるなら、私は喜んでその義務をまっとうするべきなのだ。このような汗も、震えも、本来ならば生じる必要のないものなのだ。


「レオン様……私ならば平気です!! どうか打ってください!!」


 マリーヌ嬢が懇願の声を放つ。身を乗り出し、健気にも危険を顧みることなく、ことここに至って初めて叫び声を上げた。聡明たる彼女がそうしたのは、私が揺れていることを見て取ったからなのだろう。その所見は、あやまたず証明されることとなる。


 一陣の風が吹き、私はそれを見た。

 風に煽られたマリーヌ嬢の髪が吹き上がり、かつて見たその横顔を――。


 それはたしか、今と同じような黄昏時だった。執務を終えた私は、気まぐれに窓から外を見る。いつにも増して静かな執務室に、マリーヌ嬢の姿はなかった。彼女は所用あって近くの街へと赴いていたのだ。


 妙な巡り合わせだった。私がなんとはなしに向けた視線の先に、街での用向きを終えて帰り着いた彼女の姿があった。馬車から降り、手には籠を下げたまま、ふと夕日を見送ったその面差し――私はその横顔から、眼を逸らすことができなくなっていた。


 造作が似通っていたわけではない。背丈も、身体つきだって違っている。なのに私の印象は、彼女の顔をとある記憶の底にある顔と結びつけていた。母上。いつだって私のことを見守ってくれていた、学びのために王都に出向いてからもそれは変わらなかった。お身体が弱かったにも関わらず、私の前では常に無理を通して元気に振る舞っていた、あの美しくやさしい女性と。


 まるで不意の再会だった。私には告げるべき言葉があった。窓越しに、死が私たちを別つ以前には語れなかった言葉を口にしかけた。だがそれは唐突に消えてしまう。彼女が振り返る。穏やかな微笑を浮かべ、こちらが気づいたと知って手を振ってくれている。母上の面差しは、そのときにはなくなっていた。



『レオン、あなたは自分の一番大切に思うものを大切にしなさい。決して失ったりなどしないように。何故ならそれは、あなたのしあわせなのだから』



 代わりに、母上の遺してくれた言葉が胸に浮かんだ。王都からの帰還が間に合わなかった私に、最後の手紙で遺してくれたその言葉が……。 


「……レオン様!!」


 耳朶を打つマリーヌ嬢の叫び声に、自分がなにをしたのかを知った。力任せに放り投げられた剣が、屋上の壁にバウンドし、遥か下方のその外側へと落下してゆくのが見える。


 私は今、愕然としている。己のとったあまりにも愚かな行動に。だが、今はショックで足を止めることの許されぬ状況ではない。速やかに後方を振り返り、眼で合図を飛ばす。

 

 それだけでコルラン家の忠臣はすべてを悟った。私の隣へと歩を進めると、その場に根を生やしてアントニーへと相対する。


「……謝罪をしている場合ではないな」

「でしょうな。私もそれは求めておりません」


 主君の過ちを易々と許したところで、爆発的な哄笑が巻き起こった。


「いいぜえ!! そうだよ!! そうこなくっちゃな!! これでゲームは俺の勝ちだ!! 望み通り、今からてめえらに付き合ってやるよ!! 体力テスト万年1位のこの俺が、徒手空拳での決闘でなあ!!」


 ヒャヒャヒャ、となおも高笑いするアントニーの意のままになってやるつもりなどない。趨勢が傾いたとてそれは同じことだ。


 私の思いを理解する老執事が、隣から小声で問うてくる。


「他に打つ手が思い浮かんだわけでもないでしょう。ですがこれで、マリーヌ様の身の安全は保障されました。これからどうなさるおつもりで?」

「責ならばこの私が取る。不出来な主人で申し訳ないが、今少しの間は付き合ってくれ」

「…………」


 無言は態度の保留ではない。アーノルドの意思ならば理解している。

 こいつはなにがあっても、地獄の底まで私に付いてきてくれるはずだ。


 その証拠とも言える言葉が、にわかに耳へともたらされた。


「方策は?」

「私がアントニーを抑える。お前はその隙にマリーヌ嬢を救出しろ」

「その後、レオン坊ちゃまはどうなさるおつもりですか」

「精々粘るさ……お前が加勢を連れて戻ってくるまでな」


 私は上着を脱いだ。剣がない以上、重荷となるものはすべて捨ててしまっていい。


 ここから先は体力勝負となる。勝敗は見えているにしろ、アントニーの思う通りにはならぬことを知らしめてやらねばな。


「さぞや、決死の覚悟なのでしょうな」

「まあそう言うな。実はこれで、さっきよりも随分と晴れやかな気分なんだ。アーノルド、くれぐれもマリーヌ嬢のことを頼むぞ」

「……お許しを」


 場に不似合いの謝罪だった。

 怪訝に思ったところで、下方で鈍い音がした。


「ぐっ!?」


 音の出所を確認しようとした矢先、私の右足首に激痛が走る。直立姿勢からわずかに片足を上げたアーノルドが、姿勢を変えぬまま靴の横面で私の足首を打ったのだ。


 それを即座に戻し、激痛でその場にしゃがみ込む私を睥睨して、代々に渡ってコルラン家の忠臣だったこの男は、静かに悲しげな表情を浮かべた。


「……なんの、つもりだ?」

「もう1度申します。お許しを。私はあなた様を死地に送り出すわけにはまいりません」


 分を弁えぬ男ではない。たとえどんな状況にあろうとも、主君の真剣な命だけは遵守する、それが自身のプライドでもある、そんな男だった。


 今、この場で私の命に背くということがいったいなにを意味するのか、決して知らぬ男などではない。


「アーノルド、お前……コルラン辺境伯の命に背くつもりか!?」

「分を弁えておらぬことは重々承知しております」

「お前がしていることは明確な裏切り行為に当たるのだぞ!!」

「それであなた様の命をお救いできるのであれば、この老骨、それに勝る本望などなにもございません」


 静やかな礼だった。それは至極礼儀を欠いていた。己が主君と仰ぐものを下に見降ろしながら、深々と頭を垂れるその様は。


 ああ、こんなもの、誰が見たって重罰ものの振る舞いだ。私にだってそれを与える権利がある。しかし私は理解してしまっている。この男は本気なのだと。本気で――主君のためにその命を散らそうとしているのだと。


 ……だから、私のやるべきことはそれではなかった。


「行くな!! アーノルド!! これは命令だ!!」


 制止の声にも、老執事は寂しげに首を振るばかりだ。


「長年に渡り、コルラン家には尽くしてまいりました。この身に授かった命を、まっとうすることが誇りでした。ですがレオン坊ちゃま、どうかご理解なさってください。その命だけはどうあっても、このアーノルド受けるわけにはまいりません」


 ザッと地を踏みしめる音がする。

 まるで私を守るかのように、その場からアーノルドが一歩進み出た。


「これは私の責だ!! お前に代わられる道理などない!!」

「いいえ、あるのですよ……私には、私の責というものが」


 売り言葉に買い言葉で言い返されたとしか思えない。アーノルドが間違うことなどあり得ない。だが優秀にして忠実な老執事長は、私を背に負いながら寂しそうに語り始めた。


「野盗の巣窟に囚われたあなた様を、お助けすることができなかった。ずっと心残りだったのです。どうして私は、旦那様に背いてでもあなた様を助けに行かなかったのか。旦那様はずっと迷っておられました。放置されたのは、あなた様にご自身が招いた行為の責任を取らせようとなさったわけではありません。あのとき、コルランの村々は北方遊牧民から襲撃を受けていた。旦那様は、その鎮圧活動に乗り出さねばならなかったのです」


 アーノルドが語った事実は、私をして完全に初耳のことだった。

 父上は、私に責を取らせようと放置されたのではなかったのか……。


 驚きになにも言えなくなっていると、寂しげな老執事の述懐は続く。


「一報を受けた私は、騎士甲冑を纏い鎮圧軍を離れるつもりでした。そして旦那様へと直訴に上がりました。旦那様は苦悩されておられました。今もし私が兵を伴い一団を離れれば、鎮圧に掛かる時間がそれだけ増大してしまう。方々を逃げ惑い、今も助けを乞うている領民たちを見殺しにしてしまう。そして旦那様は非情なご決断を下されたのです。所領を治める君主として正しきご決断を」


 首のみを捻って私を見るアーノルドの瞳に、光るものがある。


「私は旦那様の言いつけを守りました。それが私の誇りでした。ですが、己の命にも増して大切な御方のことを見捨てておいて、なにが誇りでしょうか。私は離反すべきでした。例えどのような厳罰が下ろうとも。そしてそれは、今この瞬間も同じことなのですよ――レオン坊ちゃま」


 ああ、そんなにやさしく私の名を呼ばないでくれアーノルド。

 今の私が、お前の気持ちをわからぬはずがないではないか……。


「大切だったのでしょう。傷つけたくなかったのでしょう。マリーヌ様のことを」

「感情を御することができぬなど、未熟者の在り方だ……」


 現に私はまたしても屈してしまった。母上に似たあの面差しが消えるのが耐えられなかった。己の負った義務よりもなお、私情を優先してしまっている……。


 そんな私の心情をも汲んで、幼き頃から私を知る男は言うのだ。


「それでいいのです。今あなた様はご自身の弱さをも知った。これからもずっと、真に弱き者たちの味方であることでしょう」

「ダメだ!! アーノルド、私にはお前が必要だ!!」


 子どもの頃は見上げていた。いつしかそれに並び、追い越していた。


 老いの影も忍び寄っていたのだろう、決して小柄ではないにもかかわらず、私はアーノルドを見降ろすようになっていた。


 だが今は違う。眼の前には、まだ幼く、身体が小さな頃に見たアーノルドの姿がある。私のことをずっと見守ってくれていていた、あの忠実なるしもべの姿が。


「未熟な、どうしようもない男なのだ。私はまだ、お前に認められてなどいない……」

「いいえ。とてもご立派になられましたよ、私の旦那様」


 それは、いつかはアーノルドの口から聞きたかった言葉だ。だが今ではない。至らぬところばかりである今の私にそれを告げることの意味はつまり……。


「ゴリラとは戦ったことがありませんが、今から挑戦いたしましょう。レオン坊ちゃま、私が時間を稼いでいる間に、どうかマリーヌ様のことを救出なさってください」

「……必ずと、約束しよう」


 私は親指を使い、辺境伯の眼にあるまじき水気を拭った。計算され尽くした蹴りだったのだろう。私の足からも徐々に痛みが抜けてきている。


「では、この身に思い残すことはなにもございません……おさらばです」


 跪いた私の視線の先から、瞬時にして老執事の姿が消える。完全制止状態からの爆発的な加速は、老人の見た目からは思いもよらぬほどの健脚の成せる業だった。


 初見なら誰もが見失っていただろう。だが私は知っていた。この男が並ならぬ人物、このコルランを担って立つほどの人物なのだと。


 父上を亡くした私の、父親代わりになってくれた男なのだと。


「……やめろ……」


 私の咽喉から、意に反した弱音が漏れる。自分が見送った男の末路ならば知っていた。幼き頃から知るこの男がどれほどの傑物であろうと、アントニーとの真っ向勝負に勝てない。剛腕の一撃がその身を痛めつければ、そこから真っ二つに裂けてしまっても不思議ではないのだ。


 走馬灯のように、私の脳裏に男との思い出がひた走る。かつて言葉も知らぬ稚児だった私の手を指で握ってくれたこと。広い家の中を、肩車をしてどこへだって連れて行ってくれたこと。父上に叱られて、すねて隠れていた私を厩舎にまで探しに来てくれたこと。病に臥せられた母上と引き離されて泣いていた私を、辛抱強く諭し慰めてくれたこと。王都の幼稚舎へと旅立つ私を、馬車が見えなくなるその瞬間まで見送ってくれたこと――。


 その存在は、魂は、ずっと私とともにあった。

 例え傍にはいなくとも、そんなことは問題ではなかったのだ。


 ああ、今こそ私にもわかる。アーノルドもまたコルランなのだと。その魂はこの地を宿し、この地を育み、その反映として、老執事の姿をとって私の前へと現れる。


 そして今また潰えようとしているのだ。

 コルランの魂、素晴らしきその持ち主が――。



「アーノルドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」



 私の叫び声を背に受け、地に落ちた雪片すらも巻き上げながら、眼前に広がる屋上の景色の中から、アーノルドの姿が完全に消失した。

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