プロローグ ここ……エロゲの世界じゃね?
はぁ……俺が何をしたんだよ!
俺……真田魁斗は、今凄く怒っている。
何故なら……鏡に映る俺が真田魁斗
エロゲーのモブ悪役に転生してしまったからだ。
それだけならいいのだがこいつ
全ルートで死ぬ事が決定してる。
やってられるか!
溜息が出るのは仕方が無いだろう。
見た感じ……うーん結構子供だな。
多分子供の頃の魁斗だろう。
じゃあ今からなら死亡フラグ全部折れるんじゃね?
と思ったが俺頭悪いからラノベの様に
回避しようにもどうすればいいのか分からない。
しかも努力しようにも子供である以上限界がある。
取り敢えず家族の顔でも見るか。
ガチャ
「婆ちゃん、おはよう!」
「えぇ!魁斗、おはよう!
朝ご飯冷めるわよ!」
「うん!爺ちゃんは、仕事?」
「そうよ!いつもこの時間いないでしょ?」
「そうだったね。寝ぼけてたよ!」
「そう!それなら良かったわ!」
うん、やっぱりエロゲの世界だわ。
瓜二つの別人である事を願ってたよ。
だけど日付を見るに今の俺は9歳。
原作は高校から。
まだ今からなら間に合う筈だ。
取り敢えずこの、「貴方と純愛がしたかった。」
の世界については原作のゲームしか情報がないからな〜。けど充分やっては行けるだろう。
だけど俺さぁ。なんで死ぬの?。
嫌、俺、誰の事も寝取らないんだよね。
寝取る悪役の今川一成じゃねえんだわ。
そいつの取り巻きなんだけど……俺、もしかしなくても巻き込まれんの?
なら、まず一成に近づかなければいいのか?
そう思うと簡単っぽいな。
俺、自慢じゃないが基本学校では1人だったしな。
誰とも話さないし、話しかけられたら
キョドりまくる自信があるぜ!
ちなみに俺は原作をプレイ済みだが
ヒロインが嫌いだったりする。
俺さぁ〜寝取り野郎も心底嫌いだが
それに負けないぐらいすんなり受け入れるヒロインも嫌い何だよな〜。
まぁ、そういうゲー厶だから仕方ないけどね?
「母さん!ご馳走様でした!
今日も美味しかったよ!」
「え?えぇ!そ、そう。珍しいわね。
美味しいなんて。そう言って貰えると
作り甲斐があるわ!」
「う、うん。」
まじか、お礼位言えよ!魁斗。
だけどやる事は決まったな。
取り敢えず嫌いなヒロインとは絶対に関わらない!
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この時の真田魁斗は、知る由もなかった。
この時から既に原作は変わってしまっていることに




