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破壊者の幸せな一生。  作者: さんまぐ
娘と出会い別れる破壊者。
7/82

第7話 破壊者の復讐。

トイレに立った兵士は背後から口を抑えられた。

それはものすごい力で口を開くことも助けを呼ぶことも出来なかった。


「いやはや、普通は気絶をさせるのですが力で封じるとは」と言いながら前に出てきたズエイは兵士に「よぅ、何をやったかわかってるな?」とだけ言うと「行くぞ、最短最速だ」と言って裏通りを抜けて宿屋の地下室へと向かう。


ズエイの配下達だろう。至る所で死角を作り出していて目撃者の一人も許さない。

「擬態の葉虫を使ってるから見えることもない。仲間のところへはお前が女と消えたと伝えたから怪しまれない」

ズエイの冷たい言葉に兵士は涙を見せるがもうこの先は決まっていた。


店の地下室に入るなりクオー・ジンは兵士の耳を持って思い切り振り回して壁に投げつけた。


鎧のおかげだろう。

普通の人間なら死んでいる者もいるが兵士は身悶えるだけで生きている。

苦しみ泣く顔に向かって投げつけられたのはクオーが放さなかった兵士の耳だった。


離れた所で見ているズエイが「あの一撃で耳を引きちぎるとは、流石はダムレイの大蛇の束縛を無理矢理引き剥がそうとする怪力」と言うと横のリユーが「普段のクオーは力を抑える事に力を使っているからな」と説明をした。



痛みと恐怖でロクな話もできない兵士を無視してクオーは「私の娘をよくも殺したな」と言って鎧ごと右足首を握りつぶした。


絶叫の中でようやく兵士が言ったのは「なんだよ娘って!アイツは人間未満でお前は顔立ちが大陸の南側であの子供はこの島特有のミックスじゃないか!」だったがクオーは「娘だ」と言うと「この足で私の娘を殺した」と言って踵を握りつぶす。


そのまま念入りにまんべんなく足を握りつぶすと足首から膝に上がっていく。


兵士は何回も気絶と覚醒を繰り返し、痛みに震えながら命乞いと恫喝を繰り返すがクオーは無視を続けて延々と「私の娘はコイヌ。お前が蹴り殺した」「お前如きが奪っていい命ではなかった」「お前のような奴が王国兵を名乗るのは間違いだ」「私の娘を殺した足、殺した人間を許さない」「私の気はまだ晴れない」「今も娘の苦しむ声が聞こえる」と言いながら念入りに右足を握りつぶすとズエイに向かって「良ければハンマー…出来たら鉄塊をください」と言った。



ズエイは背筋が凍り続けていた。

そしてクオーの顔を見て震え上がりながら「ハンマーならすぐに用意させます」と言って刀鍛冶が使うハンマーを渡すとクオーは「コイヌを蹴り殺した足がどちらかわからないからこっちは叩き潰す」と言うと左腕でガッチリと左脚を押さえつけてこれでもかと叩き潰した。


暫くして「クオー、早くしないと葬儀に遅れるぞ?」と言ったリユーの言葉に幾分か冷静になれたクオーは「本当は一本一本引き抜きたかった。まだやり足りなかったが仕方ない。引きちぎるよ」と言うと兵士の腕を引き抜く。

そして両腕を引きちぎると「コイヌは腹を蹴られて血を吐いた。お前も腹で死ね」と言いながら鎧を無視して拳を打ち込むと胃袋を引き抜いて兵士の目の前で握りつぶした。

胃からはまだ消化されていない酒や肉なんかが飛び散ったがクオーは意に介さなかった。



いつもの穏やかな顔に戻ったクオーは「しまった。ズエイ・ゲーン、殺してしまいました」と申し訳なさそうにズエイに謝る。


ズエイは「いえ、十分です。後はこれを何処かに晒します。これで全ては終わりです。素晴らしいものを見せて貰いました」と言ってクオーとリユーを待たせるとダムレイに最後の希望の端まで迎えに来るように手下に言う。


このやり取りにクオーが「もう道は覚えましたが?」と言う。

ズエイは首を横に振って「あなた方は最後の希望の連中からすれば大人です。危険です。こんな言い方はアレですがダムレイと居てダムレイの配下だとアピールするのです」と説明をした。


この説明に納得をしたリユーだったがクオーは気にせずに外に出ると歩き始める。


返り血で赤く染まったクオーはそのまま歩みを進めると子供達が「バカな大人」「怪我してる」「ハッピーホープから逃げてきたのか?」とバカにしながら襲いかかってきたが、その全てを殴り飛ばすとついてきていたズエイに「この通り、私なら平気です。ご厚誼ありがとうございます」と言ってしまう。



「アンタバカか?」

「バカだけど俺は好きかも」

そう言って迎えにきたのはダムレイとハイクイで「あんがとな」「凄い力だね。人間って引きちぎれるんだね」と言った後で「旦那!今日の報酬は?」とダムレイが聞く。


ズエイが「カイとシーカンに口を聞いておいてやる。どうせカイには言ったんだろ?」と言うとダムレイが「助かります」と言ってお辞儀をした。


「リユー、護衛ご苦労。戻れ」

「…わかった」

リユーはズエイの護衛というテイで共にいた事にされる。

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