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落選カレンダー  作者: 烏川 ハル
2026年

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196/201

2026年6月17日 優秀作品(1作品)

   

 当日更新は久しぶりでしょうか。6月17日の落選カレンダーです。

 夕方ひとつ発表がありました。



2026年6月17日 優秀作品(1作品)

「エブリスタ」超・妄想コンテスト第264回「散歩」

(2作品応募)




 今回の発表予定は「6月下旬」。エブリスタのコンテスト日程は「前半・後半」でなく「上旬・中旬・下旬」という書き方なので、普通に考えれば「6月下旬」は6月21日から6月30日の間だと思うのですが……。

 前回の発表が予想より1週間早く、6月3日でした。6月17日はまだ6月中旬ですが、前回を基準にすればちょうど2週間後になるので発表日かもしれない、と一応は想像していました。

 その「一応」の想像が的中した形です。とはいえ、あくまでも「一応」程度の考えだったので、発表ページを見に行ったのは5時になってすぐではなく、少し遅れて今回も30分後くらいになってしまいましたが。


 とりあえず個人的な結果としては、今回は新規執筆は無く、既存作品2つを応募。そのうち片方が「優秀作品」に選ばれていました。2作品のうち、自分としてのお気に入り度合いは高い方だったので、そんな作品が評価されたのは素直に嬉しいです。

 とはいえ、ただ「嬉しい」だけでは済みません。「優秀作品」は受賞の下の枠ですから、いわば一次通過や中間通過みたいなものであり、そのこと自体は嬉しいにしても、受賞できなかったことに関しては悔しいと思ってしまうのですよね。元々の「コンテスト受賞なんて夢のまた夢」と思っていた私から見れば欲張りな感情ですが、この「超・妄想コンテスト」に関しては今では何度か受賞歴もあるだけに、なまじ作品が少しでも評価された時には「さらにもう少し評価される要素があったら、受賞できていたかも」みたいに考えてしまうのでしょう。

 このコンテストで「優秀作品」に選ばれるたびに感じる複雑な気持ちです。こういう悔しさを感じるとは贅沢になったものだなあ、という感慨も含めての「複雑な気持ち」ですね。


 そんな「いつもの気持ち」とは別に、今回は総評を読んで感じる点もありました。

 今回の総評は長く、なんと19行に渡って書かれていました。私が見てきた中では最長ではないでしょうか? なんとも読みがいのある総評です。

 まず書き出しとして、


>今回は、「散歩」に抱いていた〝のんびりした時間〟というイメージを、良い意味で大きく裏切る結果となりました。肩の力を抜いて読める軽妙な作品から、読み終えたあと胸に重さを残すものまで幅広く、またベクトルも多岐に渡っており、読み応えがある回でした。


 とある時点で既に興味深いですね。テーマのイメージや作品の方向性など、選考側の想定を上回るほど色々な応募作品があったようです。

 続いて、


>大きく絞ると、作品の多くは散歩の「場所」「時間」「目的」のどれかを軸に構成されていました。


>「場所」では「いつもの散歩コース」と、「あの日のあの場所を再訪する」という二極化が見られました。日常の反復か過去への回帰か、そこに作者ごとの個性が色濃く表れた感じです。


>「時間」に関しては日中の散歩ではなく、早朝や深夜が多かったのも興味深い点です。誰とも会いたくない、誰にも見られたくない――そんな現代の孤独や多様性が、散歩の時間に表現されていました。


>「目的」も多様でした。健康維持の日課、ペットとの時間だけでなく、初対面の二人の距離が縮まるきっかけや、油断ならない二人が並んで歩く緊張感ある散歩など、「歩く」という行為が人間関係を動かす装置として機能していました。


 というように、少し具体的な話が書かれています。

 まあ個々の具体例はともかくとして、この『「場所」「時間」「目的」のどれかを軸に』という見方は面白いな、と思いました。今後のコンテストにも活かせるかも、と考えたのです。

 今回のテーマは「散歩」でしたが、散歩に限らず何らかの行動がテーマだったら、その行動に関する「場所」「時間」「目的」を意識することは可能ですよね?

 例えば現在開催中の超・妄想コンテストで言えば、第268回「沼」は当てはまらないにしても、第269回「雨の告白」ならば「告白」という行動だから使えそう。雨という状況は固定されていますが、それでも告白する「場所」「時間」「目的」を軸として意識することで、発想が広がりそうです。「雨の告白」に関しては既に頭の中に考えている話がありますが、それとは別に何か発想できないかな、みたいな気持ちになります。

 ……と話が少し逸れたので総評の話に戻すと、さらに具体例として、


>その他にも、犬視点で描いたり散歩をビジネスとして扱うものなど、ユニークな着眼点の作品が多く、中には受賞作『しでのさんぼみち』のように「散歩しないと死ぬ」という大胆な設定や、散歩を禁止する近未来社会などもありました。


 という記述もありました。

 なるほど、アイデア次第でいくらでも発想を広げられたのですね、今回の「散歩」というお題は。

 最後に、


>一つの題材でこれだけ多種多様な作品を書き上げていただけると、お題を出す側も冥利に尽きます。

>ぜひ次回も妄コンに挑戦して腕を磨いていってください。


 と締め括られていましたが、こんな総評を書かれてしまえば、選考側も楽しんで選考したのがよく伝わってきます。

 こんなテーマの回こそ、どんどん新作を書くべきでしたね。もっと真面目に色々と考えれば、結果云々は別にしても、おそらく色々書くだけで楽しかったはず。初心に立ち返って、執筆自体を楽しめる回だったのだろう、と今さら少し勿体なく感じました。


 さて、上述のように少し遅れて30分後くらいになりましたが、今回も受賞作品などの星の数や文字数はメモしています。

 まず受賞作品の星の数は、最大が84で最小が0。珍しく今回は星三桁が全くありませんでした。逆に「最小が0」は3作品もありましたし、受賞作品全体を星50のラインで区切ると、星50以上は11作品中2作品のみでした。

 受賞の下の枠(優秀作品およびピックアップルーキー)でも星の数を見てみると、最大が168で最小が0。この「最大が168」が唯一の星三桁で、こちらも「最小が0」は3作品ありました。星一桁も多く、星50のラインで区切ると星50以上は13作品中3作品だけでした。

 まあ上述の総評を読んだ時点で予想できたことですが、あれだけ選考側が楽しんで選考する以上、読者評価など見ずに作品の中身オンリーでの選考になるのは当然ですし、読者がつかずに埋もれたような作品からも面白い作品を発掘することで、星0作品も多くなるのですね。

 受賞作品の文字数に関しても、その影響があったのかもしれません。例えば上位3賞の「大賞」「準大賞」「入賞」はどれも2,000文字未満でしたし、他にも3作品が2,000文字未満。最長でも約6,700文字でしたし、短めの作品が多かった印象です。

 こうして見ていくと、本当に今回は興味深い回だと感じました。


 ちょっと長くなりましたが、今回は以上です。

 これで私が現在応募中のコンテストは、以下のようになりました。




2026年5~6月予定(中間選考)

「エブリスタ」河出書房新社×梨「ホラー短編賞」

(3作品応募)


2026年6月下旬予定

「小説家になろう」第14回ネット小説大賞

(248作品応募)


2026年6月予定

「カクヨム」「次の流行は、ここから始まる。」カクヨム10テーマ小説コンテスト

(1作品応募)


2026年7月上旬予定

「エブリスタ」超・妄想コンテスト第265回「桜前線」

(2作品応募)


2026年7月下旬予定

「エブリスタ」超・妄想コンテスト第266回「予感」

(2作品応募)


2026年8月上旬予定

「エブリスタ」超・妄想コンテスト第267回「スポーツ」

(1作品応募)


2026年8月下旬予定

「エブリスタ」超・妄想コンテスト第268回「沼」

(1作品応募)


2026年秋予定

「ノベルアッププラス」Gakken×朝日小学生新聞 ショートショートコンテスト

(8作品応募)


2026年秋予定

「小説家になろう」第1回 JR西日本×BS12トゥエルビ じゆうに文庫小説大賞

(8作品応募)


2026年11月予定

「ノベルアッププラス」探偵短編小説コンテスト

(5作品応募)




 応募作品数だけ増えたのは「ノベルアッププラス」探偵短編小説コンテスト。3作品を追加応募して、全部で5作品の応募になりました。

 応募コンテストそのものの追加としては「エブリスタ」超・妄想コンテストの第267回「スポーツ」と第268回「沼」で、それぞれ1作品ずつ応募しています。

 発表で1つ減った分をマイナスしても1つ増えたことになり、結果待ちは全部で10コンテストになりました。

   

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