はじめに ――自己紹介――
なろう版『落選カレンダー』を始めるにあたり、自己紹介をしておきます。
「カクヨム」でも有名作家ではありませんが、あちらは普通に利用していてもサイト内で他のユーザーの方々と交流がしやすいシステムなので、引っ込み思案の私でも、それなりに交流しているつもり。一方こちらでは交流も少なく、もっと無名のはずだからです。
2001年4月に立ち上げた個人サイトで推理小説を掲載し始めたり、2007年12月からは二次創作小説の投稿サイト(企業ではなく個人運営のサイト)に投稿したりしていましたが、当時は『烏川 ハル』というペンネームではありませんでした。
ほとんど誰も訪れないような私個人のサイトにおける執筆も、それなりの利用者があるところへ一次創作ではなく二次創作を投稿するのも、現在のような「企業運営の小説投稿サイトでオリジナル小説を公開する」という活動とは全く別物です。
だから、2018年9月に「小説家になろう」にて『烏川 ハル』として書き始めた時点を、私の執筆活動のスタートと認識しています。
最初は「小説家になろう」だけでしたが、2019年4月から「カクヨム」、2019年9月から「セルバンテス」(ただし2020年5月にサービス終了)、2020年3月から「エブリスタ」、2020年6月から「ステキブンゲイ」、2020年9月から「ノベリズム」、2021年5月から「NOVEL DAYS」、2021年6月から「Prologue」も利用開始。現在では7つの小説投稿サイトに登録しています。
もともと子供の頃には「推理作家になりたい」という夢を持っており、今から30年以上昔に一度だけ、原稿用紙に書いた短編小説を、もう名前も覚えていないような公募へ応募したこともありました。
こちらに登録した当時も小説家デビューを夢見る気持ちはありましたが、すぐに「それは夢に過ぎないのだろう」と感じるようになりました。
今でも小説家になりたい気持ちは消えていませんが、あくまでも夢。真剣に作家デビューを目指す方々ならば、現実的な目標として日々の努力を欠かさないのでしょうが、私の場合は「書きたいものを書く」を優先させて、趣味としての執筆活動を楽しんでいる現状です。
少し余談になるかもしれませんが……。
上記複数の小説投稿サイトのうち「ノベリズム」は、サイト側からお誘いを受けて始めました。サイト開設前の段階で、そちらで販売する小説の執筆依頼を受けたのです。
どの小説投稿サイトにおいても、私の作品は全て低ポイントばかりであり、当時はコンテストも一次選考通過まで。そんな無名の素人作家に執筆依頼が舞い込むのは驚きですが、小説投稿サイトで作品を公開している以上、こういうことも起こり得るのですね。
いわゆる投稿小説の拾い上げとは少し違います。既存の作品を商品化するのではなく、サイト上で有料連載するために新作を書き下ろす、という話でした。
その契約書に判を押した時点で、なんだかプロ作家になったような気分もありましたが、あくまでも気分だけなのでしょう。
例えば一般公募や小説投稿サイトのコンテスト、あるいは小説投稿サイトのイベントでも、参加資格がアマチュアのみだったり、プロとアマが別枠だったりする場合がありますよね? それぞれのコンテストやイベントごとに細かい規定は異なるので、詳細はいちいち問い合わせる必要があるでしょうが、おおまかな応募規定においても、プロ作家の定義として「単著」「紙媒体の出版に限る」「自費出版は含まない」などの記述が多いようです。
短編集に収録されるだけだったり、電子出版のみだったりは、たとえお金が入ってきても、小説家デビューとは認められないのですね。
考えてみれば、小説投稿サイトによっては、広告費の一部還元だったり、投げ銭だったり、小説を投稿すればお金を稼げるというシステムがあります。「小説を書くことで収入が得られる」というだけではプロとは呼べない、という時代なのでしょう。
ならば紙媒体の出版がない私は、依然として素人作家。そう認識しています。
話を戻します。
趣味としての執筆活動なので、コンテスト応募も「受賞して作家デビューを目指す!」というほどではありません。
もちろん「受賞してみたい」という気持ちはありますが、コンテストに特化した努力は全くしていないので、現実性は乏しい話です。真剣な方々と同じ土俵に立つのは恐れ多いくらいでしょう。
でもコンテストによっては「どうぞお気軽に参加してください」という空気を醸し出しているものもありますし「受賞以外にも楽しみはいっぱい!」と明言されているコンテストもあります。
例えば「ネット小説大賞」がそうですよね? 私はあれを「小説家になろう」最大のイベント、楽しいお祭りだと思って参加しています。
他のコンテストも同様に、どんどん気軽に応募しています。コンテスト運営側で設定した『受賞以外の楽しみ』がない場合でも、「私の作品はどの程度評価されるのだろう?」「どうせ受賞は無理だろうけど、せめて一次選考くらいは通過したら嬉しいなあ」などと考えれば、結構楽しめるものです。
もちろん、その『一次選考くらい』というのも、私にとっては簡単な話ではありません。
色々と応募してみましたが、一次通過も果たせず、最初の段階で落選確定のコンテストが続出です。
たまに一次通過すると嬉しくて「このコンテストで一次通過しました!」と記録するのですが、むしろ書いておくべきなのは落選した方です。一次通過は嬉しいから記録せずとも記憶に残りますが、落選確定したら、もう忘れてしまいますからね。
だから、ある時から、応募したコンテストは全てメモして、結果も書き残すようになりました。
小説投稿サイトごとにファイル分けもしていたのですが……。
コンテスト名だけ見ても、終わったコンテストはいつ発表されたものなのか、これから発表のコンテストはいつ発表予定なのか、全くわかりません。
そこで今度は、発表時期順にまとめてみました。終わったコンテストは省いて、今後の予定だけを記したファイルです。
コンテスト発表というイベントの日程をまとめたものなので、一種のカレンダーですが、おそらく『コンテスト発表』というより、落選確定ばかりになるはず。
だから「落選カレンダー」と名付けました。
最初に「カクヨム」で「落選カレンダー」を公開したのは、2021年6月7日。その段階で「それまで私がどのようなコンテストで一次選考・中間選考などを通過していたか」というのを、参考資料として記載しておきます。
長編のコンテストだけでなく、短編やエッセイなど、小説投稿サイトで行われたコンテストで一次通過以上の場合を全て含めています。コンテスト関連のエッセイにおいては、これが一番の『自己紹介』になるでしょう。
小説家になろう「第7回ネット小説大賞」
2019年4月 一次選考通過(応募9作品のうち3作品)
カクヨム「『アニメ新世紀宣言』体験談コンテスト」
2019年8月 中間選考通過(応募は1作品のみ)
カクヨム「ファミ通文庫大賞(第1回)」
2019年8月 一次選考通過(応募は1作品のみ)
カクヨム「カクヨムWeb小説短編賞2019」
2020年3月 中間選考通過(応募51作品のうち2作品)
小説家になろう「第8回ネット小説大賞」
2020年4月 一次選考通過(応募65作品のうち4作品)
カクヨム「角川武蔵野文学賞」
2020年9月 中間選考通過(応募2作品のうち1作品)
ステキブンゲイ「第一回ステキブンゲイ大賞」
2021年1月 三次選考通過(応募は1作品のみ)
カクヨム「カクヨムWeb小説短編賞2020」
2021年3月 中間選考通過(応募103作品のうち2作品)
最終的には落選したものの、途中まで進んだのが8回。
色々と応募している割には少ないと考えるべきか、あるいは、これだけあれば十分と思うべきか……。
一次の段階で落選したコンテストの数がわからないと、比較できないので、やはり判断しにくいですね。