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魔術教師 ハルは、モテたい。日本魔法魔術学校編  作者: 香月 紅鏡
冬川 遥 非常勤時代 最期の一ヶ月
9/16

魔法陣の中は、不思議な世界。

照明が点いてすぐ、エテルーナ女王2世が登場と共に悲鳴が轟いた。黄色い声援という訳ではないらしい。

女王とティアラを持ったメイドは、マイクの前に立ち様子をうかがっていた。

一番前で野次が、集まっていた。その周りでざわついていた。

しばらくして、誰かが撃たれたというのが会場に伝わった。ビット・ゲイルが撃たれたらしい。

それに、気づいたメンリー王子が駆けつけてきた。

「女王陛下一度、ティアラを下げましょう。私が、持っていきますね。」

「そうね。お願いするわ。」


それを見ていたフローラが前へ出てきた。

「女王陛下。その男は、伯父様などではありません。」

「フローラ。あなた、何を言っているのですか?」

「さっきと、雰囲気が違ったので。」


フローラが、偽物呼ばわりしてメンリー王子をスキャンしてみた。

「すみません王子。本物じゃなくて奏瑠ですよね。」

「残念だけど、違うよ。君、フローラ王女と仲がいいからって。調子を乗らない方がいいぞ。」

「いえ、調子に乗ってません。でも、私の場合は、ちゃんと確信をもって言えます。だって、マスクが取れかかっていますよ。」

「そんな訳ないだろ?だって・・・。鎌かけたな。」

「いいえ。取れかかっているって言うのは、嘘ですけど。それが、変装だってはっきり分かりますよ。メルさん。」

「そうか。よく分からんけど。私は、これさえいただければそれで良いよ。じゃあな。」

マスクを外し、中性的な顔を表した。

「おい、逃げるな奏瑠(メル)。」

「待てーーーっ奏瑠!!」

銭形の声がこだました。

突然、窓から白いウサギ耳の男が奏瑠に飛びかかった。

奏瑠を足止めようと魔法を出した瞬間、目の前が真っ白になった。


そして、魔法陣に吸い込まれ落ちていった。

深い縦穴の中に、棚や机、椅子、時計などが浮かんでがあった。

食器やジャム、お菓子やジュース、本も置いてあった。小腹が空いたので、苺のタルトを一つ食べた。

数分か十数分かかけて、下に降りると部屋に着いた。そこに、大人1人がやっとの大きさのドアがあった。


それを抜けた先の部屋には、下の方に小さな扉が無数にあった。シャンデリアなど高価な装飾がされていた。

本棚と食器棚が置いてあった。

ガラスのテーブルとハートの封蝋がついた封筒があった。宝箱が置いてあった。

中には、

2 ー 3

4 ー 7

8ー 15

16ー□


書かれた紙が入っていた。それを、奏瑠が数秒で解いた。中には、小瓶と小さすぎる銀の鍵が入っていた。

ドアを片っ端から開けていった。開いた小さな扉から覗くと森が見えた。


「おい。遥、中に入ってきてくれないか?」

「めんどくさいなぁ。」

「つうか、お前が盗みをするからこんな事になったんだろうが。」

「ごめん。ごめん。でも、ティアラもなくしちゃたんだよね。」

「あっそう。なんで、俺なの?」

「俺とお前の仲だろ?後で、奢るからな。いいだろ?」

「わかったよ。やってやるよ。どうすればいい?」

「この液体を飲め。毒では、ないから。」

「いやいや。怪し過ぎるだろ?」

「大丈夫だから。ほら、カップに入れたから、はいグビッと。」


飲んだ途端、体が熱くなって体が縮んで9センチくらいになった。森に入って見回すと、お茶会をするハットを被った男と動物達がいた。

「おーい。そこは、どんな感じだ?」

「森でお茶会をする変人がいる。」

「なるほど。分かった。近くにパウンドケーキがないか?」

長机の上に袋に入ったパウンドケーキを見つけた。机の脚によじ登りテーブル掛けに飛び乗って机まで上がった。

「あの。パウンドケーキを下さいませんか?」

「はい?どなたですか?僕は、構いませんが。」


亀が、ハットの男に答えた。

「右近さん。ここに、小人がいますよ。」

「うるせぞ。万事屋の亀。警部殿、こんな馬鹿の言うこと真に受けないで下さいよ。」

「おめえは、それかいえねえのか。馬になった但馬。」

「はい。はい。喧嘩は、やめましょうね。先輩。亀戸さんが言っていることは、本当ですよ。」

「そうですよ。亀戸さん。すぐに、喧嘩しないでくださいよ。」

摂津刑事らしいハムスターと亀徳刑事らしい亀がいた。

「そうですか。なら、亀戸君、小人さんにパウンドケーキをあげてください。」

「はいよ。大事に食べるんだぞ。」

「冬川です。ありがとうございます。右近さん。」

「そうでしたか。遥君でしたか。では、下ろして差し上げましょう。」


「おーい。まだか?遥。つまみ食いは、するなよ。俺の考え通りなら面倒なことになるから。」

「分かったよ。安心しろ。そんな、意地汚いことはしねぇよ。」

結局入り口まで送ってもらって、ドアよりも大きかったので切り分け、向こう側の小皿に移してくれた。

「どなたか、存じあげませんが。ありがとうございます。助かりました。」

「私は、警視庁 万事屋係の杉並です。」

「そうですか。あなた達も、ここに閉じ込められたのですか?」

「そうみたいです。そして、あの部屋の中で時も止めらてました。」

「そうなんですか。この小瓶を飲めば、小さくなって出られますよ。」

「ありがとうございます。」

4人共は、薬を飲んで俺と部屋を出た。


森に入る前には、気づかなかった桜と明希も何故かいた。それに、構ってる余裕は、なかった。


俺たちと奏瑠以外の全員も飲み小さくなって、テーブルの上に乗せられた。

奏瑠がケーキを食べて、部屋いっぱいに大きくなり、5メートル先にある金の鍵を取り、その隣のドアを開けた。

奏瑠の手の平に乗って全員ドアから出た。

外で、パウンドケーキを食べて小さくなった奏瑠を引っ張った。


隣の部屋には、沢山の鏡と腰から剣をぶら下げる男がいた。

「お、やべぇ。侵入者じゃん。」

見つかった瞬間 俺達は、走り出した。

「おい。さっき拾ったティアラ返せ。泥棒。」

「お前が言うな。これは、ここに落ちる前に俺が持っていたものだから、返してもらうぞ。」

多分、奏瑠がエテルーナ王女のティアラを落として、また盗み返したのだろう。


どうにか、広い屋敷を抜け出し広場に出た。


そこには、大きな時計台があった。

長針が、金で鞘先にエメラルドとルビーの剣。

短針が、木製のゴルフクラブぽいやつ。

秒針が、金の細い延棒になっていた。

中心に、ハートの絵柄の描かれた時計が飾ってあった。


時計台前に、大勢の人が集まっていた。しばらくして、鐘が鳴った。

時計台の下からツルハシを持ったドワーフが出てきた。

3と9のところから楽器を持ったが男女出てきた。そして、演奏が始まった。

労働者が、仕事の手を止めて上を見上げる。

文字盤の上の窓からテラスが現れて王様と女王出てきた。演奏中抱きしめ合った。


見ている最中に追手に気づかれた。


ドワーフ達が開けた坑道に全員逃げ込んだ。

その坑道内にも、演奏が響いていた。必死で逃げていると演奏が止まった。しばらくして、ドワーフ達が入って来て、笛を鳴らした。そして、しばらしくて凄い速さの足音が聞こえてきた。


中で、女性と出会った。

「久しぶりね。どうやら、急いでいるようだから手短に言うわね。この二つの鏡のどちらかに逃げなさい。いいわね。」

スペードとひし形に分かれて逃げた。


その後、俺は、雪が積もるスペード王国に16人飛ばされた。4人ペアで行動することなった。メンバーは、杉並警部と桜、明希。

情報を得るために、図書館に向かった。そこで、変な本を開いてしまい、本の世界に閉じ込められた。

どうやって出たかは、省くけど。雪の中の二階建てで、エレベーターのある家から脱出した。破られたページも見つけて出ないとダメだった。

脱出した後、司書さんに事情を説明して燃やした。

詳細に話すと、この物語に引き込まれるらしく。迂闊には、書く事はできない。


挿絵(By みてみん)


その後も、図書館で探していると地図を見つけた。形的には、日本ぽいけど。北海道と九州が龍のようになっていた。言うならば、北海道が、龍で九州がドラゴンぽかった。沖縄が剣のようになっていた。

スペード王国、ハート王国、クラブ王国、ダイヤ王国に分かれていて。ハートとクラブは、一部隣合ってる。


スペード王国は、一年雪が積もっている。大体の決着は、剣での決闘で行われる。


クラブ王国は、一年中 春のような暖かい気候で農業が盛んな国だ。


ハート王国は、美食と愛の国。秋のような日差しで農作物も豊富に取れるため、信仰心の強い国民性らしい。そして、北と南で、コーヒー好きと紅茶好きに分かれるらしい。北は、先代と2代前の女王が、コーヒー好きでコーヒーが手に入りやすいくコーヒー好きが多いらしく。南は、昔からの習慣で紅茶が好まれている。


ダイヤ王国は、大陸のお金のほとんどを管理するメガバンクやカジノなどがある国。陽気でマイペースな国民性らしい。日差しの強く、石油や石炭、砂糖、香辛料などが揃い。冷房が異常に発達している。遺跡の島 竜剣島がある。


そして、王様と交渉して剣で騎士と仮面をつけて戦いクラブ王国の鏡をもらった。通り抜けることができた。


ダイヤ王国に向かった人達は、どっかの島に飛ばされて。王都に向かって、遺跡のある沖縄ぽい島に行ってダンジョンを攻略してクラブ王国の鏡を手にしたそうだ。


クラブ王国の王様が、投馬王国の王様だった。

数ヶ月にやってきたそうだ。前の王様は、どこにいるかわからないらしい。

そして、知り合いの鶫美先生がいた。

「寿沙副国王が、私とクラブ王国の人と交換したの。私が、スペードのペイジで。クラブのペイジとね。」

「そうなんだ。ハート王国に行く方は、知らないかな?」

「知ってるよ。ハート王国は、二週間前に卑弥呼様みたいな人が女王になったんだけど。全然、性格が違うらしいの。」

「そうなんだ。他人の空似かもね。」

「でも、機嫌が悪いと誰彼構わず首を跳ね飛ばすから気をつけてね。」

「わかった。気をつけるよ。」

どうやら、俺の知ってるけど、顔の似てるけど性格は、正反対らしい。


そして、鏡を抜けてハート王国に戻ってきた。

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