代政式 開始直前 ルパン5世ら集まる戦場
今日も、脳内で姫子に起こされた。
反抗期のAIに怒鳴られる前に止められた。
今日の12時きっかりに予告状が出てる。狙われた国宝のティアラをルパンの子孫達から守れるだろうか?
しばらくして、部屋に克がやって来た。
「おはよう。ハルちゃん。」
「おはよう。マー。実は、俺。ルパンの子孫だったんだよ。」
ルパン3世の変装に一瞬で変えた。
「えっ、マジ。」
「知らなかっただろ。」
「まぁね。いつ知ったの?ここの王女もだったよね。」
「そうだな。いつって?今さっきだよ。」
「は?どういうこと?」
「エイプリルフールズ ジョーク」
「あー冗談じゃねぇ。未来とお母に言うからな。もぅ。」
「お前、丑年のお牡牛だから、もぅ。」
そんな朝感じで、朝が始まった。
朝食は、沢山のフルーツと半熟のゆで卵、ハムなどを食べた。
俺の半熟卵に醤油を垂らして、ご飯に混ぜていただろうな。半熟の目玉焼きでよくやってたな。
「そういえば、エテルーナ女王。今日は、立法君主制になる日ですね。」
「そうだね。今日は、代政式があるね。確かにメローディアの歴史として大事な日だね。予告状が出てなければ安心出来るんだけどね。」
「そうですよね。何事もなければいいですけど。」
「大丈夫ですよ。私が、体を張って守ります。」
「フローラありがとう。皆んなで守ろうね。」
着替え終えて色々と皆んな慌ただしかった。12時の代政式直前で、空気が張りつめていた。この中に、何人ものルパンの子孫達が紛れているのだろうか?
式は、会場でエテルーナ女王のスピーチを終えた後。ウィンディー王子の挨拶をして、パーティが始まる。
それまでは、俺達弟妹は、王室の人とその側近が大部屋の控え室に押し込められた。そして、トイレに行く時は、何人かまとめてSPと行かなくてならない。
エテルーナ女王の子供の。チャーリー皇太子。アナ王女。エドラ王子。アンロール王子。
チャーリー皇太子の娘のメアリー王女。その娘のフローラ王女と息子 ハリー王子。
チャーリー皇太子の息子。メンリー王子。その息子 ウィンディー。娘 シャルル。
さっき、この部屋の全員スキャンしてみたらこの部屋には変装している人はいなかった。
千里眼と透視を使って、全館スキャンしてみた。
中村 L 奏瑠と愛梨の中村兄妹。
pearの創業者の娘 リム・ブレイキン・ジョーズとルパン3世の孫 9歳のゾース・L・ジョーズ。
ディクソンランドの娘とルパン3世の子、26
歳のクッキー・L・ディクソン。その彼女 ネズミ娘のアクアー・リオ。
不二子と鳳龍 次郎 孫の峰 文花。
不二子の娘とゴルゴ13との娘、東郷 ルコ。
キティー・ファントムの烏森 花と、ナイトメアのジョン・エルツ・ポーカーの息子。25歳の烏森 零 (れい)ポーカー。ファントム・ゼロ
知り合いのルパン5世と不二子の娘達などがいった。
奏瑠と愛梨、ゾース、ルコは、変装をしていない。中村兄妹は、普段のマスクを付けて警備員の格好してるし。ゾースは、リムの娘として招待されてるし。ルコは、多分暗殺の依頼だろうし。
今日は、ジャニー・デイヴやシャーロット・ワトソンなどハリウッド俳優。通販会社nileやミクロソフトのビット・ゲイル、デジタル家電の会社 pear の創業者スコッティ・ジェームズ。アメリカ大統領 プルート・カルタやイギリス首相 テレーゼ・メルなど各国の大統領。去年の大晦日に引退した格闘家でタレントのボブ・オリンピアなどのVIPが大勢集まった。
そのため、すごく厳重な警備の中で行われていた。外も館内も、警備員や警察官が配置されていた。どこに行っても警備の目が届くようになったいた。
様々な控え室にいた招待客が、パーティ会場に移動し始めた。今から、15分後ぐらいには、誰かが本当にティアラを盗むのだろうか?こんな警備の中で。
俺たち弟妹も会場に入った。
は、楽しく会話している多いが、予告状の為かそわそわしていた。
会場には、VIPの中に知り合いのガジュマル精霊がいた。
「よ。久しぶりだな、リリーと寿鬼。」
「遥か。元気だったか?そういえば、新しい学校決まった?」
「元気だよ。そうだ、日本魔法魔術学校に赴任が決まったんだよ。」
「おー。夢叶ったじゃん。教採を取ってすぐに行けたんだね。良かったね。あっちで、ユティア・マシル様を見たよ。」
「そうなんだ。じゃあ、また後で。」
次は、銭形 幸福警部と野原警部のところに行った。
「ハッピー。元気?」
「だから、その呼び方するな。ハルたん。」
「うわー。お前が、そんな呼び方すると思わなかった。」
「うるさいな。だから、どうしたの?」
「警備大丈夫か?」
「大丈夫に、決まってるんでしょ。だって、昨日警官をかき集めたんだから。」
「そうか。アリスや桃川 桃花は、いるのか?」
「シャーロック娘と桃太郎娘か、いないよ。」
「そうか。いたら少しは、警備の足しになったと思って。」
「猫の手も借りたいが。アイツは、私が捕まえてやるよ。待ってろ、奏瑠。」
「あの。幸さん。あっと、7分です。」
「じゃあ、お二人さん頑張ってな。」
克と未来の所に、戻った。
「もう少しで、始まるな。」
「だな。ハルちゃん、もしかて緊張してるの?」
「サル。お前は、緊張してないのか?」
「俺は、大丈夫だよ。」
「俺も、大丈」
「あんたら、うるさいな。はーちゃんもまー静かにできないの?」
「分かったよ。」
妹に叱られて、二人の兄は黙り込んだ。会場も開始に近づくにあたって静かになった。
開始直前に、会場の明かりが全て消えた。そして、一瞬火花が飛ぶのが見えた。
数秒して、明かりがつくと同時に空気を裂くような甲高い悲鳴が会場に響いた。