3弟妹のメローディアの巡り
ここは、地上25,000mに浮かぶ浮遊巨大帝国メローディア。エテルーナ女王2世が、治めている。
35,123,303km世界一の国土や17,777mの世界最高峰山 ショコランティエ、ハバネロの15倍 世界一辛い4,500,000SHUの小さな死神などの世界に誇れるもの。雲羊や空魚など珍しい生物がある国だ。
俺達3弟妹は、メローディア王室に招待された。明日、100歳になるエテルーナ女王2世が、絶対王政から民主主義に変わる。ウィンディー王子が、日本魔法魔術学校の寮に入る祝いがある。
誕生日パーティーと入学祝いを控え、ルパンの子孫達の予告状が気が気でなかった。運転手の声は、上の空。応対は、弟克が対応してくれた。
無事に着くと、見慣れた連中が見えた。
「ここは、私達警察を信じて下さい。相手は、ルパンの子孫達ですよ。その中に、あの憎たらしいメルも。油断したいると、痛い目にあいますよ。」
「銭形警部、ここは、一旦落ち着いて下さい。あのフローラ王女、私達ICPOは、決して警備の邪魔をしません。」
「ですから、あなた方、警察の手を煩わせなくても十分です。だから、お帰りください。」
「よ。フローラ王女、警察の手を借りてもバチは当たらないぞ。だから、銭形 幸福警部と野原警部を頼ってあげなよ。」
「分かったわ、ハル。貴方の顔に免じて警備をさせていいわよ。邪魔をしたらその時は、覚えときなさい。」
二人の警部 安堵の表情、フローラ王女 納得のいってなさそうに不機嫌だった。彼女に、案内の元屋敷に向かった。
「まだ、機嫌治らんのか。お前が、警察嫌いなのは、知ってるけどさ。女王やウィンディー王子の事を考えたら、これが一番だろ?」
「だけどさ。今回のルパン大会から、課題があるの。」
「なるほど、だからメローディアのティアラに大量の予告状が出てるのか。」
「だから、私も警察の手を借りずに守りたかったの。」
「分からなくもないけどさ。」
「私は、真剣に家宝を守りたかったの。メローディア王室とルパン3世の娘として。」
そんな、話をしていると屋敷に着いた。
「フローラ王女様、お帰りなさいませ。冬月 遥様とご兄弟様ですね。執事のセバスチャンです。どうぞ、ご案内します。」
「後、1日遅れてたけど誕生日おめでとう ハル。」
「うん。ありがとう。フローラ。」
しばらくして、急に恥ずかしくなってきたので、セバスチャンにアイコンタクトした。
それに気づいてくれて、案内を開始した。
それぞれのゲストルームに荷物を置いた。
「お昼まで、まだだいぶ時間があるのでごゆっくりおくつろぎください。準備ができましたら、また伺います。」
部屋に入ると、Happy birthdayとバルンアートで書かれていた。1日遅れの誕生日に、内心嬉しかった。
ウェリカムフルーツを一口つまんだ後、シャワー浴びて部屋でくつろいだ。
昼食は、メローディア王室勢揃いの中で食べた。
「エテルーナ女王様、お目にかかれて光栄です。日本魔法魔術学校 高等科教師の冬月 遥です。弟の克と妹の未来です。よろしくお願い致します。」
「話は、聞いておる。フローラの友人で、メアリーとウィンディーを助けてもらったんだ。もう少しゆとりを持て知らぬ仲ではないだろ?」
「ありがとうござます。少し楽になりました。」
「そうか、マサルと言ったか?君の仕事は、何かな?」
「私は、4月4日に烏星リゾートの社員になります。その会社の手掛ける居酒屋『笑星』の副店長をしたいます。」
「そうか。今は、何をしているの?」
「先日まで、日本大学 経済学部を通いながら、『灼蘭』という居酒屋でバイトをしてました。卒業したです。」
「まだ、少し緊張しているな。まあ、頑張れよ。そうだ、ミライだったね。君は、何している人なの?」
「東京製菓学校に通いながら、『MilkyWay』でアルバイトしてます。」
「そうか、3兄弟で頑張れよ。後、フローラさっき門の前で何をしてたんだい?」
「あっ。警察が明日の警備したいって言っておりました。あまりにも、しつこかったので承諾してしまいました。」
「分かった。その判断で、いいんだけど。でも、次はちゃんと知らせてね。」
「分かりました。お婆様。」
昼食後、運転手のウンデェネと国を一周した。
都市部の高級店や高層ビル群を通り過ぎ、古都ワシガルルを走っていた。
「ここは、地上から様々な地域から龍に乗ってやって来ました。多くの文化と人種が交わる国へなりました。彼らを、治めてたのがワグナー王です。それが、この旧城です。」
「そうなんですか。いつ頃、今の王族に変わったんですか?」
「詳しくは、言えないですけど。18世紀の後半に大企業の社長だった王様がやって来たらしい。そのおかげで、当時の最新技術が導入されて発展していったみたいですよ。」
そして、港街フェニチェアに着いた。
「ここは、空魚市場や赤煉瓦倉庫、船着場跡が残る街です。」
「綺麗な街並みですね。風も気持ちです。」
「喜んでいただきありがとうござます。」
少し座って休憩した。その後、商人の街フルーミンツの街中を走った。
「この街は、旧王政の頃から職人や物資が集まる街です。ここは、首都スコアデンとフェニチェア。古都ワシガルルとフェニチェア。
二つの手前の街で、ちょうど交わるところにある街です。」
「凄く活気がある街ですね。」
「はい。仕事が早く、気さくな人が多い街ですよ。面白い人が沢山いて楽しいところです。」
「わかりました。なんとなくイメージがつきました。」
「もう少しで、ショコランティとティエラニャーです。ショコニャー連山です。」
「おー。天空アルプスですね。綺麗ですね。」
「ああ。地上の方々は、そういう呼び方をするんですよね。」
「いやですか?」
「大丈夫ですよ。」
しばらくして、ウンデェネさんが何かを取り出した。
「フローラ様の作ったミエールくんです。透明な羽根で飛び回りながら撮影出来るんですよ。ソフィアから、販売されているんですよ。これコントローラとゴーグルです。皆様でご覧になって下さい。」
克が操縦して、ゴーグルで風景を供給した。
「あっ。マサちゃん。ハートの形が見えて来たよ。」
「だな。結構のどかな所だな。滝みたいなのが流れてるな。」
「それは、カローニャの滝だよ。滝の下は、空中だから泳いでみるか?」
「そんなこと、しねぇわ。下が、空中って。落ちたら、ヤバイだろ。」
ウンデェネが、いきなり話しかけて来た。
「盛り上がっているところすみません。もうすぐで着きます。ここは、王族専用の牧場です。」
「どうして、ここに連れて来たんですか?」
「休憩をしようと立ち寄ったんです。喉乾きませんか?」
「ありがとうござます。いただきます。」
「バニラとチョコ、ミックス。ストローベリー、抹茶。どれがいいですか?」
「なんのことですか?」
「ああ。ソフトクリームは、何がいいですか?」
「えっ。ソフトクリームですか。お前ら、何がいい?」
俺とウンデェネさんがバニラ。克と未来が、抹茶を食べた。
「濃厚でスッキリとした甘みのミルクですね。」
「ですね。私も、ここに来ると必ず食べちゃうんですよ。」
美味しいくて、喉が渇いたけど。飲み物も欲しいな。そんなことを考えながら食べ続けた。
ウンデェネさんが、気を利かせて地元のミネラルウオーターを持って来てくれた。
それを片手に、車に乗った。
夕食前に、部屋で汗を流して、少し休憩をとった。
そして、メローディア王室の方々と俺たちには、皆余るほどの豪華すぎる夕食だった。