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魔術教師 ハルは、モテたい。日本魔法魔術学校編  作者: 香月 紅鏡
冬川 遥 非常勤時代 最期の一ヶ月
7/16

3弟妹のメローディアの巡り

ここは、地上25,000mに浮かぶ浮遊巨大帝国メローディア。エテルーナ女王2世が、治めている。

35,123,303km世界一の国土や17,777mの世界最高峰山 ショコランティエ、ハバネロの15倍 世界一辛い4,500,000SHUの小さな死神(リトルリーパー)などの世界に誇れるもの。雲羊や空魚など珍しい生物がある国だ。


俺達3弟妹は、メローディア王室に招待された。明日、100歳になるエテルーナ女王2世が、絶対王政から民主主義に変わる。ウィンディー王子が、日本魔法魔術学校の寮に入る祝いがある。

誕生日パーティーと入学祝いを控え、ルパンの子孫達の予告状が気が気でなかった。運転手の声は、上の空。応対は、弟克が対応してくれた。

無事に着くと、見慣れた連中が見えた。

「ここは、私達警察を信じて下さい。相手は、ルパンの子孫達ですよ。その中に、あの憎たらしいメルも。油断したいると、痛い目にあいますよ。」

「銭形警部、ここは、一旦落ち着いて下さい。あのフローラ王女、私達ICPOは、決して警備の邪魔をしません。」

「ですから、あなた方、警察の手を煩わせなくても十分です。だから、お帰りください。」


「よ。フローラ王女、警察の手を借りてもバチは当たらないぞ。だから、銭形 幸福(ハピネス)警部と野原警部を頼ってあげなよ。」

「分かったわ、ハル。貴方の顔に免じて警備をさせていいわよ。邪魔をしたらその時は、覚えときなさい。」

二人の警部 安堵の表情、フローラ王女 納得のいってなさそうに不機嫌だった。彼女に、案内の元屋敷に向かった。


「まだ、機嫌治らんのか。お前が、警察嫌いなのは、知ってるけどさ。女王やウィンディー王子の事を考えたら、これが一番だろ?」

「だけどさ。今回のルパン大会から、課題があるの。」

「なるほど、だからメローディアのティアラに大量の予告状が出てるのか。」

「だから、私も警察の手を借りずに守りたかったの。」

「分からなくもないけどさ。」

「私は、真剣に家宝を守りたかったの。メローディア王室とルパン3世の娘として。」

そんな、話をしていると屋敷に着いた。


「フローラ王女様、お帰りなさいませ。冬月 遥様とご兄弟様ですね。執事のセバスチャンです。どうぞ、ご案内します。」

「後、1日遅れてたけど誕生日おめでとう ハル。」

「うん。ありがとう。フローラ。」

しばらくして、急に恥ずかしくなってきたので、セバスチャンにアイコンタクトした。

それに気づいてくれて、案内を開始した。

それぞれのゲストルームに荷物を置いた。

「お昼まで、まだだいぶ時間があるのでごゆっくりおくつろぎください。準備ができましたら、また伺います。」

部屋に入ると、Happy birthdayとバルンアートで書かれていた。1日遅れの誕生日に、内心嬉しかった。

ウェリカムフルーツを一口つまんだ後、シャワー浴びて部屋でくつろいだ。


昼食は、メローディア王室勢揃いの中で食べた。

「エテルーナ女王様、お目にかかれて光栄です。日本魔法魔術学校 高等科教師の冬月 遥です。弟の克と妹の未来です。よろしくお願い致します。」

「話は、聞いておる。フローラの友人で、メアリーとウィンディーを助けてもらったんだ。もう少しゆとりを持て知らぬ仲ではないだろ?」

「ありがとうござます。少し楽になりました。」

「そうか、マサルと言ったか?君の仕事は、何かな?」

「私は、4月4日に烏星(えぼし)リゾートの社員になります。その会社の手掛ける居酒屋『笑星』の副店長をしたいます。」

「そうか。今は、何をしているの?」

「先日まで、日本大学 経済学部を通いながら、『灼蘭』という居酒屋でバイトをしてました。卒業したです。」

「まだ、少し緊張しているな。まあ、頑張れよ。そうだ、ミライだったね。君は、何している人なの?」

「東京製菓学校に通いながら、『Milky(ミルキー)Way(ウェイ)』でアルバイトしてます。」

「そうか、3兄弟で頑張れよ。後、フローラさっき門の前で何をしてたんだい?」

「あっ。警察が明日の警備したいって言っておりました。あまりにも、しつこかったので承諾してしまいました。」

「分かった。その判断で、いいんだけど。でも、次はちゃんと知らせてね。」

「分かりました。お婆様。」


昼食後、運転手のウンデェネと国を一周した。

都市部の高級店や高層ビル群を通り過ぎ、古都ワシガルルを走っていた。

「ここは、地上から様々な地域から龍に乗ってやって来ました。多くの文化と人種が交わる国へなりました。彼らを、治めてたのがワグナー王です。それが、この旧城です。」

「そうなんですか。いつ頃、今の王族に変わったんですか?」

「詳しくは、言えないですけど。18世紀の後半に大企業の社長だった王様がやって来たらしい。そのおかげで、当時の最新技術が導入されて発展していったみたいですよ。」


そして、港街フェニチェアに着いた。

「ここは、空魚市場や赤煉瓦倉庫、船着場跡が残る街です。」

「綺麗な街並みですね。風も気持ちです。」

「喜んでいただきありがとうござます。」

少し座って休憩した。その後、商人の街フルーミンツの街中を走った。


「この街は、旧王政の頃から職人や物資が集まる街です。ここは、首都スコアデンとフェニチェア。古都ワシガルルとフェニチェア。

二つの手前の街で、ちょうど交わるところにある街です。」

「凄く活気がある街ですね。」

「はい。仕事が早く、気さくな人が多い街ですよ。面白い人が沢山いて楽しいところです。」

「わかりました。なんとなくイメージがつきました。」


「もう少しで、ショコランティとティエラニャーです。ショコニャー連山です。」

「おー。天空アルプスですね。綺麗ですね。」

「ああ。地上の方々は、そういう呼び方をするんですよね。」

「いやですか?」

「大丈夫ですよ。」


しばらくして、ウンデェネさんが何かを取り出した。

「フローラ様の作ったミエールくんです。透明な羽根で飛び回りながら撮影出来るんですよ。ソフィアから、販売されているんですよ。これコントローラとゴーグルです。皆様でご覧になって下さい。」


克が操縦して、ゴーグルで風景を供給した。

「あっ。マサちゃん。ハートの形が見えて来たよ。」

「だな。結構のどかな所だな。滝みたいなのが流れてるな。」

「それは、カローニャの滝だよ。滝の下は、空中だから泳いでみるか?」

「そんなこと、しねぇわ。下が、空中って。落ちたら、ヤバイだろ。」

ウンデェネが、いきなり話しかけて来た。

「盛り上がっているところすみません。もうすぐで着きます。ここは、王族専用の牧場です。」

「どうして、ここに連れて来たんですか?」

「休憩をしようと立ち寄ったんです。喉乾きませんか?」

「ありがとうござます。いただきます。」

「バニラとチョコ、ミックス。ストローベリー、抹茶。どれがいいですか?」

「なんのことですか?」

「ああ。ソフトクリームは、何がいいですか?」

「えっ。ソフトクリームですか。お前ら、何がいい?」

俺とウンデェネさんがバニラ。克と未来が、抹茶を食べた。

「濃厚でスッキリとした甘みのミルクですね。」

「ですね。私も、ここに来ると必ず食べちゃうんですよ。」


美味しいくて、喉が渇いたけど。飲み物も欲しいな。そんなことを考えながら食べ続けた。

ウンデェネさんが、気を利かせて地元のミネラルウオーターを持って来てくれた。

それを片手に、車に乗った。

夕食前に、部屋で汗を流して、少し休憩をとった。

そして、メローディア王室の方々と俺たちには、皆余るほどの豪華すぎる夕食だった。

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