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魔術教師 ハルは、モテたい。日本魔法魔術学校編  作者: 香月 紅鏡
冬川 遥 非常勤時代 最期の一ヶ月
6/16

桜梅高の終業式 ヤンキー集団VS先生² それぞれの出発

怠そうに、布団から出た。起きると、いい匂いがする。克は、仕事帰りでぐっすりと寝ていた。

食卓には、朝ごはんが並んでいた。台所を覗くと明希が洗い物をしていた。

「おはよう。」

「おはよう。桜と未来ちゃん呼んできてきてくれない?多分、ベランダにいるはずだから。」

今日は、5日ぶりに未来と朝ごはんを食べる。いつも、朝からケーキ屋のバイトに出てそのまま製菓の専門学校に行っている。

「おーい。未来と桜。朝ごはん出来たぞ。お前も、終業式だろ。」

「分かった。今行く。」


食事中も二人の会話が続いた。昨日の奏瑠の話が、気になってテレビを点けた。

「先日、24日に予告どおり怪盗メル、通称ルパン5世が東京都美術館で巨大ブルーダイヤが盗まれた事は、記憶に新しいことだだと思います。

何人者のルパン5世などの子孫達が、メローディア王室のティアラを狙っていくつもの予告状が出されてます。予告当時の4月1日は、多くの警備員や警察官を配備するそうです。」


「また、奏瑠が何かするみたいだね。幸福(ハピネス)も大変そうだな。」

「だね。銭ちゃんも毎度毎度忙しそうだよね。」

「ルパンの子孫達から予告状が出る度に、出動するもんな。」

「確かにね。でも、その日ってメローディアに行くんだったよね。」

「だな。フローラから弟妹(きょうだい)3人共招待されてるから。」

「自慢?でも、メローディア王室にお呼ばれするなら、気をつけてよ。」

「大丈夫だって。そうだ、明希も終業式だろ。急がなくていいの?」


俺達4人は、朝ごはんを片付けてそれぞれの修業式に出た。

オートブルーに乗って、桜梅高に着いた。

今日は、終業式と離任式がある。

終業式の後、休憩を挟んでをした。俺を含めて7人の離任式が始まった。一番若手の俺から始まった。



魔法科の冬川 遥です。

私は4年間、この高校で教師として働いておりましたが、生徒の皆さんから非常に沢山の出会いや感動を頂きました。

君たちも、これからは大学や社会人として、新たな魔法時代の先駆者として一歩を踏み出していくことになります。

ここでの高校3年間、一緒に学び、共に遊んだ仲間の事を大事にしてあげてください。

これからは一人一人異なる道を歩む事になりますが、何も臆することはありません。

何か困ったことがありましたら、気兼ねなく先生に連絡をください。

これからは毎日のように会うことはありませんが、縁が切れることはありません。

これからの人生、縁を大事にしてください。ここにいるみんなも、縁が合ってここに集っていることを忘れないでください。

思い起こせば、高校3年間はあっという間であったかもしれません。

しかし、これからの人生、時代に流されてしまいますと、あっという間に年を重ねてしまいます。

先生も、あっという間にこの年になってしまいました。

みんなはこれから1日1日をしっかりと噛み締めて、無駄も悔いもない人生を歩んでください。

先生が、好きな言葉二つ紹介したいと思います。

一つ目は、「桜梅桃李」です。

皆、一人一人に重要な役割があるとゆう意味です。皆様も、自分の個性を生かし社会に必要とされる人物になって下さい。

二つ目は、「自他共の幸せ」です。

自分と周りの人を幸せにするとゆう意味です。自分だけの幸せだけじゃなくて、家族や友達が、喜ぶと自分を嬉しくなるように。知り合う人々にも温かさや助け合うことでよりより幸せを感じるでしょう。

様々な人々の個性や役割を尊重し、周りの人も包むほどの温かく強い人になって下さい。

先生は、君たちに会えて本当に幸せでした。

これからも、感謝を忘れず悔いのない人生を歩んでいってください。応援してます。今日は、本当にありがとうございました。」


最後に、定年する尾木先生の挨拶で終えた。離任式の後、校長行きつけの店『Momon Garden』で先生達と飲み会になった。

ここは、カレーやパスタ、スイーツなどが揃っているお店だ。


お通しのひじき入り卵焼きや春の山菜の天ぷら、唐揚げなどが運ばれてきた。

先生と思い出話が、盛り上がっていつの間か会も終わりに近づいていた。完熟バナナの全粒粉パンケーキが、運ばれてきた。

パンケーキを食べていると、電話が鳴った。部屋を出て、電話を取ると

「先生助けてくれ。吉村が、黒蜥蜴高の奴らに連れて廃工場でやられてる。」

「分かった。すぐに行く。」

急いで、部屋に戻った。

「すみません。生徒が、トラブルに巻き込まれたみたいです。会費は、ここに置いときますね。では。」


急いで、廃工場に向かうと昔 桜梅高に務めていたピンクのジャージ姿の向日(むかいび) 葵がいた。


「うちの生徒に手を出すな。」

葵先生と偶然にもハモった。

「お前らは、誰だ。」

「担任だ。」

「大事な生徒だ。」

「先公達か、笑わせるな。」

その言葉を皮切りに、パイプ20人子分の男たちが襲ってきた。

「金剛石化」

鉄人形(ゴーレム)

葵先生は、体をダイヤモンド化させて受け止め、殴り飛ばした。俺は、ゴーレム5体の拳で吹き飛ばした。 飛ばされた10人は、伸びきった。

「お前ら、ズルすぎるだろ。」

「極道の孫、数学教師をなめんなよ。」

「魔法科、魔法総合の教師を甘く見過ぎだ。」

「クソが!!」

ボスが、悔しそうに言い放った。

「鎧化。ドレスアップ。リメーク。ソニックバースト。共響(シンパサイズ)。」

体を鉄で全身強化して。炎も全身に纏わせた。

ゴーレムを2体分の鉄で、大剣に変えた。無言だと、味気ないからそれらしい技名を言った。

足に、音波を放ってスピードを上げて、大剣に音魔法で強化して薙ぎ払った。

葵先生が、6人殴り倒し、4人は切られて飛ばした。

「お前らには、複合魔法使わなくても勝てそうだな。せっかく、鎧化までしたのに。呆気なったな。じゃあ、これで終わりだ。」


「残念。10人追加だ。」

彼らの体に、切り傷を与えて、パイプを奪った。10人の中を通り抜いた。

「じゃ、これで本当にチェックメイトだな。」

そのセリフで、10人が一斉に倒れた。

「バイバイ。」

パイプに音魔法を纏わせて、頭に近づけた。そして、脳震盪を起こして倒れた。


捕まっていた生徒全員を解放できた。酔いもすっかり冷めて家に帰った。明日の夜の便に、向けてゆっくり休んだ。


翌朝は、久しぶりに克が朝ごはんを作ってくれた。

桜が克に話しかけていた。

「久しぶりに、料理食べたけど美味しいね。」

「ありがとう。未来が、前作ったのも美味しいかったよ。」

「そういえば、今日からメローディアに行くんだったよね。私も行きたかったな。」

「いつか、一緒行きたいよね。」

「うん。あっねぇ、その明希タコさんウィンナーちょうだい。」

「あんた、それ大好きよね。」


賑やかな朝が、過ぎていった。

そして、巨大浮遊帝国メローディア行きの便に乗った。地球と反対の時計回りで周るため、1日に1,2便しかない。

「皆さま、今日も日本航空888便、メローディア行をご利用くださいましてありがとうございます。この便の機長はジェリー・ボム私は客室を担当いたします。フレン・ドリーでございます。まもなく出発いたします。飛行中は、強力なGが生じます。シートベルトを腰の低い位置でしっかりとお締めください。成田国際空港までの飛行時間は1時間25分を予定しております。ご利用の際は、お気軽に乗務員に声をおかけください。それでは、ごゆっくりおくつろぎください。」


飛行機に乗って、25,000mまで上昇し続けGを感じながら乗り続けた。

窓側を俺が、真ん中を克、通路側を未来が座った。

隣の克が、話しかけて来た。

「ハルちゃん、言い忘れてたけど就職決まった。」

「おー、サル良くやったな。どこに決まった?」

「居酒屋 笑星(しょうせい)の副店長。」

「そうなんだ。チェーン店なの?」

烏星(えぼし)リゾートグループの居酒屋。社員になって、そこに配属される。三ヶ月は、新人研修もあるらしい。」

「そうか。天下の烏星か。いつか、ああゆうホテルに泊まってみたいよな。」

「まあね。3人で日帰り旅行でもいいから行きたいよね。」

「社員割とか無いのかな?」

分からんって言って、二人で笑い合った。近くを通った、CAさんに怒られてしまった。


後は、機内でもWi-Fi使えるようになるアプリを使ったので、どうにか退屈は、しなかった。

空港に着くと、メローディア王室から運転手が来てくれた。

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