怪盗の玄孫と大宴会
着替えて済ませて待ち合わせの居酒屋『灼蘭 』に向かった。
待ち合わせの時間、15分前に着いた。店の前に、ヤバイ奴らがいた。
日◯のラ王を食ってるラ◯ウ似の男と空条承◯郎の二人組がいた。目を合わせないように、待っていた。
「おい、兄ちゃん。さっきから、チラチラ見てたよな。ラ王食ってたら、悪いかよ。」
「いえ。そんな風には、思っていませんよ。」
「まあ、良いや。ゴミ箱近くにないか?」
「知りません。」
「まあ、怯えんなや。答えてくれて、ありがとう。兄ちゃんが、知り合いに似てたからさ。ほら。」
筋肉むきむきの屈強な男達から、高身長痩せ型の若い美男美女に変わった。
状況を把握するのに、数秒かかった。中村兄妹の変装にまんまと騙された。中村 奏瑠と愛梨は、黙って居たら美男美女なんだけどな。
彼らは、有名な怪盗の玄孫。
その曾孫で、怪盗の父親 ルパン小僧。ねずみ小僧の子孫で、ゴシップライターの中村 くるみの子ども達だ。
彼らの変装は、血の繋がった祖母の峰不二子ばりに凄い。体格差も関係なく真似をできるんだから。
でも、それでも俺には、見破れると高を括っていた。去年の誕生日に、透視と千里眼を使えてるようになった。
それを、応用して何度か、彼らの変装を見破れるようになった。だけど、その際は、普段使っているマスクも透けてしまうけど。
「おい。遥 。今回は、俺の勝ちだな。やったな、愛梨」
「この前は、気づかないふりして、遊ばれたもんね。だから、今回はパーと飲みましょう。」
店内に入り注文して、席に座った。
「突然呼んですまなかったな。ちょうど、日本に来ててさ。お前と飲みたくてさ。」
「なるほどな。もう、仕事終わったのか?」
「は?お前、ニュース見ないのか?ちゃんと、予告状を出したんだぞ。」
「知らん。最近忙しくて見てないんだよな。今回の獲物は、何なの。」
「250カラットのブルーダイヤ『グレード オーシャン』だよ。結構、大変だったよ。」
「うん?成功したのか。良かったな。」
「まあな。次は、1,234個ダイヤの付いたメローディアのティアラを盗まないといけないんだよな。そういえば、お前なんか良いことあったのか。」
「そういえば、念願の日本魔法魔術学校の転勤が決まったんだよ。」
「おー。良かったな。じゃあ、祝杯をあげよう。そういえば、遅いな大輝と五十鈴。」
美人の親子が、入店して来た。
「おー、ハルおめでとう。よーし、皆んなで飲もう。」
「ありがとう。ルキアさん。」
「そういえば、メル。お前の仲間は、どこ行った?」
「大輝と五十鈴は、もう少しで来るって連絡がありました。」
「そうか、それまで呑んで待ってるか。」
ちょうど、頼んでいた酒が来た。
「お、克か。久しぶりだな。仕事頑張れよ。」
「奏瑠さん、久しぶりですね。日本に来てたんですね。楽しんでって下さいね。それと、はーちゃん潰れるまで飲むなよ。」
「分かってるよ。俺(兄)の心配しなくても大丈夫だ。仕事頑張れよ。」
「克。大ジョッキ2つ。」
「ルキアさん。大ジョッキ2つですね。かしこまりました。」
「そういえば、アクアちゃん。ビール来るまで、隣に座れば?」
「別に良いけど。」
奏瑠は、満面の笑みで座っていた。
ルキアとアクアは、大航海時代の元海賊。
ルキアは、海賊で大活躍して国を治めていた。今では、貿易会社の社長をしている。
アクアは、初めて母と一緒海賊として海に出た日。海にできた時空乱流に飲まれて、21世紀にやって来た。そして、奏瑠が一目惚れして迫られている。
ルキアさんとアクアのお酒が来た時に、大凪と五十鈴が来た。
やっと、全員分の酒が来た。
「よーし、宴の始まりだ。乾杯。」
「乾杯。」
そして、終業式前日の晩、大宴会が始まった。