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魔術教師 ハルは、モテたい。日本魔法魔術学校編  作者: 香月 紅鏡
冬川 遥 非常勤時代 最期の一ヶ月
11/16

日本出発前夜 世界樹の精霊女王とおしゃべり

現実に戻ってきてすぐに、パーティはお開きとなった。

会場の外で、リリーと寿鬼、ユティア・マシル様と落ち合った。

世界樹の少女と呼ばれる、ユティア様に挨拶に言った。

「お久しぶりです。さっきは、挨拶に行けずすいませんでした。」

「久しぶりだな。ハル。何年ぶりだっけ?出会った頃は、あんなに小さかったのに。」

「成人式に会ったので5年ぶりだと、思いますよ。出会ったのは、小学生1年ですからね。それよりは、大きくなりましたよ。そういえば、ユグランブルの様子は、どうですか?」

「リリーとも、そんなに会っていなかったのか。あの村は、本当に面白い所だよ。インドとネパールの国境の村で、文化の混じり合っていて楽しいよ。そうだ、リリー。山の女神達や精霊、島民は、どんな感じだ?」

天雲島(あすもじま)の皆んなは、元気ですよ。ユティア様も久し振りにいらしてくださいよ。」

「そうだな。久々に行くか。後、近々精霊会議を私達の所でするから、来てくれるか?」

「了解しました。」

「詳細は、LINEで送るわ。じゃあな。まさか、ここであんた達に会うとは、思わなかったわ。」


ユティア様は、世界樹の聖霊。見た目は、少女 実年齢は、樹齢 4億年らしい。インドとネパールの国境ちょうどに生えている。出会ったのは、小1の冬休みだった。


「リリー、お正月に会えなくてすまなかったな。未来の成人式で帰ってきてたんだけどな。」

「でも、毎年 お正月だけは、帰って来てるよね。」

「年に何回も帰って来れないけど、お正月ぐらいは、帰るようにはしてるんだよ。」

「そっか、朱里や霞、玲兄ちゃんは、元気。」

「うん。あの山の女神達は、相変わらず喧嘩も多いけど、元気。玲は、まだ東京にいるらしいよ。だから、朱里の執事は、まだ龍星なんだよな。」

「そうなんだ。まだ、やってたんだ鼬親父。元気だな。雪音おばさん、なんで頑固鎌鼬と結婚したんだろ?超絶美人なのに。」

「そう言わんと。結構、根は、いい人だよ。お似合いの夫婦だし。」

「知ってるわ。何年付き合ってると思ってる。」

「そうだよね。あんたが、小学生になる前からだもんね。」


そんな感じで、和気藹々(わきあいあい)と話し込んだ。

リリーは、見た目は、10代だけど。明治に植えられたガジュマルらしい。出会いは、幼稚園 年長の春休みに出会って魔法や武術を教えてもらった。今は、アプリ開発会社を経営している。


夕食の準備が、できたと知らせを受けて向かった。いつも、楽しい雰囲気で食事をしていたのに、どんよりとした空気だった。ついさっき、客人が一人亡くなったのだから、しょうがないっか。胸に、銃弾痕があったらしいと風の噂で聞いた。


気まずいすぎて、いつもより味を感じなかった。食事をすまして、風呂の時間まで時間を潰すべく寝室に向かった。

部屋で休んでいると、克がやって来た。


「ねぇ、ハルちゃん?」

「どうした?お前、ヤンキーぽいファッションしてるのにさ。らしくないな。」

「そんな、じゃないわ。あんなのと一緒にするな。俺のは、かっこいいだろうが。」

「分かったから。そうだ、お前は、家は、どうする?」

「だな。はーちゃんの学校は、八王子だよね。」

「ああ。教員住宅が、あるし。そこに、住もうと思っているんだが。仕事の件もあるし。」

「だな。俺は、国分寺の店に配属されるけどさ。未来は、学校もバイト先もめっちゃ遠くなるもんな。」

「専門学校だけならなんとかなるだろうけだ。ケーキショップの早朝のシフトが多いからな。アイツ。」

「悩むよな〜〜。」

「だな。」


二人で、悩んでいると。勢いよく、扉が開いた。

「ハル。克。風呂の時間だってよ。」

「うん。一緒に入るのか?ミィ」

「うるせぇ、変態。もう、入ったわ。フローラさんが、お前らの番だって。」

「分かった。ま〜先行ってて。少し、ラビと話してみる。」

「分かった。」


「ねぇ、ミィやらラビって呼ぶな。呼ぶなら、一つにしな。」

「分かった、ミィ。家の件で聞きたいんだけどどうする?」

「Milky Wayのバイトは、朝早いし。出勤ラッシュとぶつかりそうだし。」

「だな。家賃は、安いし。交通費も、俺は、かからないしさ。」

「だね。別に、出ていったら。部屋広くなるし。」

「オメェ、ひでえな。料理は、どうする?」

「買うつもりだけど。」

「お前さ、少しは、作れよ。俺もまぁも、作れるのに。」

「うるせぇ。バーカ。こっちは、こっちでなんとかするよ。」

「出ていったら、寂しいか?」

「別に。そんな、わけないじゃん。」

「そんな、釣れないこと言うなよ。ねぇ、ミィ。」

「うざい。ひっつくな、キショい。汚れる。」

「うわ。お前、中学の時よく言ってたよな。」

「本当、うざい。どっか行け。」

「行くも、何も。ここ俺の部屋。だったら、お前の部屋使うぞ。」

「やめろよ。バカ兄貴。」

「だったら、どうする?」

「うーー。わかった。少し、離れた所に座っといて。」


そんなことしていると、俺の番になった。

湯船に入って、今日の事とこれからのことを考えるか。入る前に、肩にかけるする時 目に泡が入った。慌てて、湯船に泡が入らないように頭をしっかりお湯で流して入った。


のんびり、湯船に浸かって考えた。出た後、帰り支度をすまして。そして、ベッドに横になった。色々考えて、頭が冴えて眠るのに時間がかかった。今日は、色々ありすぎて疲れたのかいつのまにか寝ていた。


翌朝、ウィンディー王子の出発に向けて、慌ただしいかった。

そして、日本魔法魔術学校の辻村理事長が、やって来てダミーの車と俺達の乗った車に挟んで空港まで向かった。

ウィンディー王子が、変装して飛行機に乗って、急降下して地上の日本に向かった。

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