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魔術教師 ハルは、モテたい。日本魔法魔術学校編  作者: 香月 紅鏡
冬川 遥 非常勤時代 最期の一ヶ月
10/16

魔法陣の中戦い終結。

鏡だらけの部屋に着いた。

周りを警戒しながら出ると、あの男と出会った。

「おい。お前ら。今度は、女王の部屋に忍び込みやがって。」


皆んなで、あの時計台の中の坑道に逃げ込もうと向かった。

 俺は、ハートの女王に止められた。

「お前。わしのタルトを食べた不届きを知らんか?」

「知りませんよ。」

「なら、お前の首をいただく。良いな?」

俺は、女王になんとか触れて卑弥呼様の記憶を送ってみた。本物なら、記憶を戻してくれるだろ?

「おお。遥か。久しぶりじゃの。」

「すみません。急いでいるのですみません。」

「そうか、残念だが。急いでるならしょうがないな。」

遠くから、女性の声が聞こえた。

「久しぶり。遥さん。姫子よ。覚えてる。」

「この前は、鏡を使って助けてくれてありがとう。覚えてるも何も、毎日夢の中で起こしに来るだろ。」

「そうだけどさ・・・」

そう言い残して、坑道に逃げ込んだ。

「おい。冬川 遥は、いるか?」

なぜ、指名されたか分からない。口から心臓が飛び出そうになりながら、出ていた。

「私ですが、どうしたんですか?」

「よし出てきたな。先に言うが、いくら逃げてもこの世界から出られないぞ。」

「どうすれば良いんですか?」

「俺に勝てば、出られるけど。どうする。」

「どうするって、やるに決まってるでしょ。」

「だよな。俺。剣術で、やろうじゃないか。」


刀を投げられた。相手は、金の柄と白い羽根の鍔にの剣を構えた。

相手の剣さばきも速く重い。攻撃を受けるのが精一杯だ。

「本気を出しなよ。君の限界を超えないと無理だぞ。」

「そんなこと言わなくても、本気出すよ。」

「そう来なくっちゃ。俺は、君の限界のその先にいるんだ。よし、ヒントをやろう。魔法陣を出してみな。」

「は?弱いからってハンデを付けるつもりか?」

「それでも良いよ。だけど、今魔法陣を見て欲しいだけ。」

「分かった。魔法陣を出してみるけど。魔法は、絶対使わねぇ。」

魔法陣を出してみた。魔法陣は、一人一人違う。

俺の魔法陣は、四角形2つ重なった八芒星

(はちぼうせい)。その中に、八角形の枠の時計がある。


言われた通り、魔法陣を出した。

八芒星の内に、中心にハート。長針が、金の柄と純白の羽根の剣。短針が、木製のクラブ。秒針が、細い金の延棒の時計が書かれていた。


「これは、なんなんだ?」

「それは、成長後の魔法陣だ。この魔法陣(世界)にいる間は、それを使えるぞ。」

「意味不明。詳しく言えよ。」

「うーん。まずは、5分のバトルをしよう。それで、勝てなかったら5対5で戦おう。」

「分かった。負けねえ。」

「お前が、本気を出しても勝てねぇよ。だって、俺はお前の限界を超えた一歩先に、いるんだからよ。本気を入れろよ。限界は、越えるためにあるんだから、頑張りな。」


先より、集中して攻撃していった。やられる前にやってやる。最初は、攻めていったが、重く速い剣さばきに今は、押され気味だ。

「さっきまでの、威勢は、どうしたの?剣は、逃げ腰では勝てないよ。前に前に、打たないと。」

「言われなくても、分かってる。だけど、言うのとやるのじゃ違うんだよ。」

「そう。そんなに、熱くなるなよ。俺達の持ってる特殊能力(スキル)は、なんだ?」

「俺達?俺の特殊能力は、時空無干渉

(マイペース)

固有能力(ユニークスキル)の万里透視

(ばんりとうし)

だ。」

「だろ?だったら、肩の力抜けよ。ガチガチだったら、動きづらいだろ。ほら、息を吐け。ヒッヒッフー。せぇーの。ヒッヒッフー。」

「ヒッヒッフー。てぇ、何させんだよ。」

認めたくないが、息を吐いたお陰で体が楽になった。気持ちばかりか、攻撃速度も上がった気がする。

少しづつ、動きについていけるようになった。隙を突いて攻撃を仕掛けた。寸前の所でかわされて攻撃を仕返しされた。

「残念だったな。結構良い手だったなのに。時間切れ(タイムオーバー)さー、俺のメンバーの登場だ。」

4人の男女が現れた。

「夏山 明希と翔

(かける)

、桜、爛柯

(らんか)

だ。お前のメンバーは、誰だ?俺が、呼びだろうか?偽物

ダミー

だけど。」

「分かった。花園 恵里を呼んでくれ。」

「分かった。いいだろう。では、戦おう。」


坑道内をスキャンしてみた。

「克。そして、ビーストこと、ボム・オロゴンさん。力を貸してください。」

「オデで、いいのか?ハルさん、変態勝ってみせる。」

「総合格闘技の試合だと思って下さい、偽物ビーストさん。女王に、ティアラを返して、巨乳でくびれのある美女になって下さい。」

「分かったよ。アクアでどうだ?」

「おお良いね。メル、そうしてくれるか。後、五十鈴も手を出してくれる。」

「いくよ・・・じゃ、じゃじゃん。」

197cmの筋肉隆々のボム・オロゴンから、細マッチョの奏瑠に変わった。


対戦相手が、目をギラギラ剣を振り回してやって来た。

「おめぇら、時間かけ過ぎだ。いつまで、茶番をするつもりだった?」

「茶番も何も、変装を見破ったのに驚かないの?」

「あのな。見破ったんなら、さっさと来いよ。」

「分かったよ。でも、お前が作った偽物も結構リアルだな。」

「まぁな。この中では、俺が創造主だ。魔力も身体能力も寸分違わぬ正確なんだぜ。」

「うん。凄いね。じゃあ、さっさと始めよう。」

まだ、ボスキャラは、いい足りなさそうだったが。渋々、開始した。


石川 五十鈴はボスと、俺はカケル、克は桜、恵理先生はランカ、メルは明希と戦った。

五十鈴と桜は、刀。メルは、サバイバルナイフと二丁拳銃。俺は、剣で戦った。


「そういえば、妹の友達なんだろ。毎朝、朝ごはんを食べる仲じゃないか。アイツとつるんでありがとな。」

明希か桜のお兄さん。明希は、お姉さんと妹、弟がいるから。多分、桜だろう。

「桜さんは、無茶苦茶な所が、あるけどいいやつですよ。」

「う・・・?うん。だな、俺もよく振り回されてたよ。ランカは、まだましなのに。」

二人で、笑い合った。

さっきの影響か、相手の魔法陣をまじまじと見てしまった。

挿絵(By みてみん)

星型の中に八角形がいくつも重なった八芒星のある魔法陣。

一番内側に黄色い正方のひし形に入った陰陽のマーク

次に白 黒 茶色の八角形が互い違いになっていた。

黄色の八芒星にアルファベットで方位が書いていてその周りを黒の八角形が描かれている。

八角形に、十二支が描かれていて北が青、西が緑、南が赤、西が灰色で『子』からピンクの出張りが出ている。

それが、次の十二星座のダイヤルの針になってる。

その周りを八角形、その外側に二つ上下で五角形がある。


相手から、泥玉が投げられた。咄嗟に、ほとんど音波で弾き返した。

2.3個当たって、なぜか電気のダメージを喰らった。


「雷鉄」

「ストーンエッジ」

電気を帯びた鉄で攻撃をしたが、大地から十数本の土柱によって防がれた。

剣に、音魔法を付加して攻撃した。土魔法を拳に纏わして防がれた。振動で、ジリジリと削り砕けた。振りかざすとスーとすり抜けた。

体全体を、水分に変え避けられた。

「フリーズ」

体全体を氷に変え、剣を止められた。

「雷火」

体全体を、雷炎に変えて体を駆け巡りダメージを喰らった。

拳に魔力を溜めて硬化して、音魔法で威力を上げた。連続で殴り飛ばした。そして、

「百烈音撃 雷音玉」

ダメ押しで、音波を連続で飛ばし 音と雷の混合魔法をお見舞いした。

打撃と攻撃魔法を喰らって、坑道の壁に激突した。その衝撃でノックアウトにした。その直後、女性の声が鳴り響いた。


五十鈴とボスは、最初は相手のペースだった。だが、すぐ動きに慣れて対応していた。そして、彼女のペースに持ち込んだ。そして、ジリジリと壁に追いやった。そして、太刀筋が見えないスピードで切り上げた。

「つまらんものを斬ってしまった。

よし、皆んな頭を下げてね。」

強烈な斬撃波が坑道内に襲った。切れ味抜群で岩や壁が切れていた。それを喰らった人間は、一溜りもなかった。


さっき、やられたボスも再生して立ち上がった。その光景に、坑内の皆んな驚き腰が抜けそうになった。


「危ないな。ここが、現実だったらやばかったね。普通だっら、死んでるよ。それに、崩れってきたらどうするの?」

「分かった。これでも、威力落としたんだけどな。これから、気をつけるよ。」


「じゃあ、約束通り現実に戻すよ・・・」

外では、地図見た龍とドラゴンがいた。そして、龍の尻尾をドラゴンが噛み付き、尻尾に剣合体した。


4つの女王、王様、騎士、ペイジが集まって戦っていた。俺達も応戦しようと思ったが、現実世界に引き返された。


戻ってきて、辺りを見回すとメルと愛梨、次元 大輝、ルコの姿が見えなかった。

ティアラは、エテルーナ女王の上のままでだった。

本物のメンリー王子がマイクの前にたった。

「今日は、エテルーナ2世の100歳の誕生日並びに、君主制から立法君主制の代政式?我が息子、ウィンディーの門出を祝うために皆様にご臨席の上式を行う筈でした。

ですが、思わぬ出来事が起きたことで中止を決断いたしました。

ですが、今日からメローディアは、立法君主制になり。息子は、今月から王国を離れ。エテルーナ2世が100歳を迎える事実は、変わりません。皆様と共に祝えなかった事は、誠に残念でありますが。心の中で祝って頂けると幸いです。」


式が、中止になり用意された料理を夕食にして。残った料理は、廃棄する食品を施設や炊き出しを行う会社に渡した。


ティアラと負傷者は無事だったが、死者1名。大会社の創業者スコッティ・ジェームズが亡くなるという最悪の結末で皆んなの空気は、ずっしりと重たかった。


この時の俺は、まだ気付いていなかった。あの魔法陣(せかい)の中に厄介な奴がいたことを。

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