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200文字小説集 vol.2

好みの女⁈ (200文字小説)

作者: 日下部良介

「へー」

「何が?」

出社した途端に彼が私を見て言った。

「それくらいがいちばんいいと思う」

恥ずかしくて頬が赤くなるのを見られたくなくて、下を向いた。


実は少しだけ髪を切った。

彼はそれに気が付いてそう言ったのだ。

誰にも気付かれないと思っていた。それくらいの変化。

彼曰く、この長さがいちばん可愛いと。

まあ、彼の好みらしいけど。


私は彼の好みの女になった⁈

さて、どうしよう…。


「あとは性格だな」

「それは無理だわ…」


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