紅い館と人里観光
前回のあらすじ、博霊神社の宴会で輝夜によってスカウトされて永遠亭にすむことになった善紀は、部屋を与えられたのだった。
善紀「暇だな、今日は何もしなくていいとは輝夜に言われたが…。」
俺は部屋でゴロゴロしていた。
するとふすまの向こうから声が聞こえたのだった。
鈴仙「失礼します、善紀さん。」
入ってきたのは鈴仙だった、その格好は笠をかぶり篭を背負っていた
善紀「どうしたんだ?」
鈴仙「これから人里に薬を配達に行くのですが、良かったら一緒に行きませんか?案内しますよ。」
善紀「それは嬉しいが、いいのか?仕事の 邪魔にならないか?」
鈴仙「それは大丈夫です、師匠と姫様に
許可は貰ってますので。」
善紀「そうか、ならお願いするよ。」
こうして俺は鈴仙に人里を案内して貰うことになった。
====永遠亭、玄関====
鈴仙「それでは行ってきます。」
永琳「ウドンゲ、配達が終わったらそのまま休んでいいわ。」
輝夜「気をつけて行ってきなさい、
善紀も楽しんできてね。」
〜〜〜〜少年少女移動中〜〜〜〜
俺たちは永遠亭を出て迷いの竹林を歩いていた。
====迷いの竹林、中腹====
???「あれ?ウドンゲじゃないか、
仕事かい?それと、そっちのは昨日宴会で、輝夜と話してた外来人じゃないか、善紀だったっけ。」
俺たちが竹林を歩いていたら、白髪にリボンを付けて赤いもんぺを着た少女が声を掛けてきた。
鈴仙「妹紅さんこんにちは。」
善紀「不動善紀だ、あんたは?」
妹紅「私は藤原妹紅だ、ところで善紀、
なんでウドンゲと一緒にいるんだい?」
鈴仙「それは…」
〜〜〜〜少女説明中〜〜〜〜
〜〜〜〜少女理解中〜〜〜〜
妹紅「へぇー、あの輝夜が人助けか、
珍しいこともあるんだねぇ。」
善紀「ところで、あんたはなにをしてたんだ?」
妹紅「ああ、私は暇だったから輝夜んとこに行くところだよ、邪魔したね、楽しんできなよ。」
善紀「ああ、じゃあな。」
鈴仙「では、失礼しますね」
こうして俺たちは妹紅と別れて人里に向かうのだった。
====人里====
じいさん「いつも配達ありがとうね、薬屋さん」
鈴仙「いえいえ、こちらこそいつも贔屓にしていただいてありがとうございます。」
俺たちは人里で配達を終えていた。
鈴仙「では、案内しますね。」
〜〜〜〜少年少女移動中〜〜〜〜
一通り歩いて俺たちは店に来ていた。
???「いらっしゃいませ、あれ?鈴仙さんだ、珍しいね、そっちの男の人は?」
店主の桃髪の鳥のような羽が生えた少女が声を掛けてきたのだった。
善紀「俺は不動善紀だ昨日から幻想郷にすむことになった。あんたは?」
みすちー「へぇー、そうなんだ、私はミスティア・ローレライみすちーって呼んでくれると嬉しいな。」
善紀「ならそう呼ばせてもらうよ、よろしくなみすちー。」
俺たちは食事を終えて話していた。
すると霊夢と魔理沙が来た。
霊夢「あら?鈴仙と善紀じゃないこんなところで会うなんて奇遇ね。」
鈴仙「霊夢さんと魔理沙さんじゃないですか、こんにちは。」
善紀「昨日ぶりだな。」
魔理沙「ところで、二人はなんで一緒にいるんだ?」
善紀「ああ、人里を案内してもらってたんだ。」
霊夢「そうなの?ミスティア、生二つね」
みすちー「はーい。」
鈴仙「そろそろ永遠亭に帰りますか?」
善紀「ああ、そうだな。」
みすちー「ありがとうございましたー」
こうして俺たちは永遠亭に帰って行った。
====永遠亭====
鈴仙「ただいま戻りましたー。」
永琳「あら、二人共お帰りなさい、
楽しめたかしら?」
善紀「ああ、おかげさまでな。
鈴仙案内してくれてありがとな。」
鈴仙「いえいえ、こんなことでよければ。」
そして、俺は自室に戻ってきたら輝夜と妹紅がゲームをしていた。
やっているのは某ハンティングゲームだ。
狩っていたのは大きいカニだった…。
武器は輝夜が大きい剣、妹紅が刀を使っていた。
輝夜「ちょっと妹紅、邪魔しないでよ。」
妹紅「お前こそ攻撃中に吹っ飛ばしやがって。」
善紀「おい、輝夜と妹紅、あんたらなんでここでゲームやってるんだ?」
輝夜「あら、善紀おかえり折角だし帰って来たら一緒にやろうと思ってここで待ってたのよ。」
妹紅「人数が多い方がこのゲームは面白いからね。」
輝夜「はい、これを使いなさい。」
そういって輝夜はゲーム機を渡して来た。
〜〜〜〜数時間後〜〜〜〜
俺たち3人は最高難易度の大きくて赤い竜を狩っていた、武器は輝夜が軽い方のボウガン、妹紅が二刀流の剣、俺が刀、後から輝夜に呼ばれた永琳が弓でやっていた
善紀「もう最高難易度って早くないか?」
輝夜「帰還アイテムあってよかったわ
尻尾に当たったら即死だもの」
妹紅「通路にいる雑魚は倒しておいたよ。」
輝夜「ありがとう弾運ぶわ。」
永琳「たまにはこういうのも面白いわね。」
そしてしばらくゲームを楽しんで俺たちは解散した。
====3日後====
鈴仙「食材の買い出しお願いしますね。」
善紀「ああ、任せてくれ」
俺は人里に食材の買い出しに行くことになった。急患がやって来て鈴仙と永琳は忙しいからである。
永琳「気をつけてね。」
そして俺は人里に飛んでいった。
ちなみに霊力の扱い方は昨日霊夢が来て
教えてくれて2日かけて覚えた、もともと
強い霊力と神力を持っていたらしいため
あまり、苦労はしなかった。
そして白紙のスペルカードも貰っていた。
〜〜〜〜少年移動中〜〜〜〜
====人里====
善紀「よし、これで買い出しは終わりだな。」
俺は買い物を済ませて帰ろうとしていた、
すると大きい傘を持った水色の髪の少女が建物の陰から飛び出してきた。
???「驚けー、うらめしやー!」
善紀「っ!何をしてるんだあんた?」
???「やった!おどろいてくれた!」
善紀「あんた誰だ?」
小傘「わちきは多々良小傘だよ、唐傘妖怪なんだ、あなたは?」
善紀「俺は不動善紀、いきなり飛び出してきてどうしたんだ?」
小傘「わちきは、お腹が空いたから
食事をしてたんだ、ありがとうお腹がいっぱいになったよ、じゃあね!」
そして小傘は去って行った…。
善紀「なんだったんだ…?」
俺が困惑していると…
???「あなたが不動善紀ね?」
目の前に突然銀髪のメイドが現れた。
善紀「あんた誰だ?」
咲夜「はじめまして、私は紅魔館でメイド長をしている十六夜咲夜よ。」
善紀「不動善紀だ、ところで、
俺に何か用か?」
咲夜「レミリアお嬢様のご命令で、あなたを連れて来るように言われたのよ、
今から一緒に来てくれるかしら?」
善紀「行くのはかまわないけど永遠亭に荷物を置いてからにしてくれないか?」
咲夜「それなら貸して貰えるかしら?」
俺は咲夜に荷物を渡した。
善紀「んで、渡したがどうするんだ?」
咲夜「こうするのよ。」
そういって咲夜は消えた
善紀「まt…
咲夜「荷物は永遠亭に届けたわ、じゃあ、行きましょうか。」」
と思ったら目の前に現れたのだった。
善紀「なっ!?」
咲夜「私の能力は『時を操る程度の能力』よ、時間を止めて永遠亭に行って永琳に事情を話しておいたわ。」
こうして俺は咲夜についていくことになった。
〜〜〜〜少年少女移動中〜〜〜〜
====紅魔館、門前====
俺は咲夜に連れられて紅い洋館の前にたどり着いた。そして、門の前には赤い髪のチャイナドレスを着た少年が寝ていた…。
???「Zzz」
咲夜「また門番サボって
居眠りしてるわね…。ちょっと美鈴!!
起きなさい!!!」
そういって咲夜はナイフを投げて美鈴と呼ばれた門番の頭に投げられたナイフが刺さった
美鈴「イタッ……って!さ、咲夜さん!!
そちらの方は?」
善紀「俺は不動善紀だ、ここのお嬢様に
呼ばれたらしい。」
美鈴「紅美鈴です、レミリアお嬢様のお客様ですか、すぐ門を開けますね。」
そして、門が開いた。
咲夜「美鈴、サボった罰として昼食と夕食は抜きよ。」
美鈴「そんなぁー!!」
咲夜「さあ、行きましょう、お嬢様が待っておられるわ。」
こうして俺は屋敷の中に案内された。
====紅魔館、廊下====
咲夜「お嬢様、失礼します。」
大扉を開けて部屋に入ると大きい椅子に
白いドレスを着た幼い少女が座っている、
その背中には蝙蝠のような
羽が生えていた。
???「よく来たわね、不動善紀、
紅魔館にようこそ、私はレミリア・スカーレット、この紅魔館の当主よ。」
善紀「急に呼び出して何の用だ?」
レミリア「今日来てもらったのは貴方と話してみたかったからよ。
まあ、座りなさい、咲夜、紅茶を用意してちょうだい。」
善紀「あ、ああ。」
咲夜「かしこまりました。」
こうして俺はレミリアとお茶を楽しむことになった。
〜〜〜〜少年少女お茶会中〜〜〜〜
しばらくして俺は紅魔館の中を案内されて
そして、使い魔の小悪魔や紫のパジャマのような服を着た魔法使いのパチュリー、レミリアの妹のフランドールを紹介してもらい、紅魔館の住人達と仲良くなった。
善紀「よし、そろそろ帰るか。」
フラン「えー、善紀もう帰っちゃうの?」
善紀「あんまり遅くなると迷惑がかかるからな。」
レミリア「いつでも遊びにきなさい、
あなたの事は気に入ったわ」
フラン「今度は私が遊びにいくねー」
咲夜「気を付けて帰ってね。」
パチュリー「図書館にも顔出しなさいよ。」
美鈴「また来てくださいね。」
善紀「じゃあな!」
そして、俺は紅魔館を後にして永遠亭に向かっていた。
====霧の湖近くの森、上空====
外も暗くなり始めていた頃
???「美味しそう、
あなた、食べられる人間?」
俺は見知らぬ少女に声を掛けられた。
その少女の外見は幼く
金髪のショートカットで
赤いリボンを付けていて黒いワンピースのような服を着ている。
善紀「ちょっと待て、
どういう意味だ…?」
???「お腹も空いたし…いただきます!!!」
そして、俺は見知らぬ少女に襲われ始めた…。