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300文字小説

汗水タラ男

作者: 林 秀明

大学のゼミで発表会があった。各自与えられた課題をテーマに発表していく。経済史における、産業、歴史、食とみんなが発表していく中、ある日自分の番へと回ってきた。


「え〜それでは今回は小説からみる経済史として・・」


みんなの視線が一気に自分に集中する。その雰囲気に、顔が強張り、声がたどたどしくなる。冷房はガンガンに効いているが、額から汗は止まらない。


誰も何も言わない。なぜかわかっている。

極度のあがり症、成人になってもおぼつかないその発表にみんなが蔑んだ視線を流す。


結果はボロボロ。


足取り重い帰宅道で友達が一言言う。

「発表散々やったな。でも誰もお前の事見てなかったよ」


その言葉に僕は少しだけ救われた。

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