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わたしの主は世話がやける

作者:しゃもじ
わたしは狼だ。比喩ではなく本物の狼だ。
故あってとある貴族一家のお世話になっている。
しかしこの一家の娘──まぁわたしの主なのだが、もう少し落ち着いたほうがいいのではなかろうか?
この間も、森で狩りをすると息巻いて迷子になったり、泳げるようになりたいと湖へ行き案の定溺れたり、供の者も連れずに町へくりだして誘拐されかけたり。
わたしがいなければどうなっていたことか……。
──いや、多くは言うまい。
こんな方でも、わたしの愛すべき主なのだから。
やれやれまったく、わたしの主は世話がやける。
0章
プロローグ
2016/07/20 01:17
プロローグ2
2016/07/20 17:00
プロローグ3
2016/07/20 19:00
プロローグ4
2016/07/21 13:00
プロローグ5
2016/07/22 00:00
プロローグ6
2016/07/23 00:00
プロローグ7
2016/07/24 00:00
プロローグLast
2016/07/25 00:00
1章
初めてのお使い
2016/07/28 00:00
タマネギとミルク
2016/07/28 00:00
リィン
2016/07/28 00:00
聡い子、リィン
2016/07/28 00:00
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