6.はかりは、誕生日に熱望したデジタルタイプ(黄色です)。
シリコン製のボウルをはかりに乗せます。ちなみにボウルの色はオレンジです(まったく意味のない情報ですが)。
はかりは、デジタルタイプのもの。それまでは、前面が時計の針のようになっていて、上の皿の部分に量りたいものを乗せるタイプ(上皿はかりというらしい)でした。
色あせた緑色の上皿はかりは、実家から持ってきていた年代物。一度目は100グラムを示したはずが、同じものを乗せて再度量ると120グラム……のように、かなりの誤差がありました。
このはかりを使っていては重さが安定しない(変な表現ですが)ので、なかなかレシピの通りの料理ができませんでした。
ふらふら揺れる針の振幅を見て重さの検討をつけるのです。こんなアナログさは、それはそれで楽しいのですが、料理の結果もこれまた大揺れとなってしまったので、新しくデジタルタイプの購入を所望した次第です。
ボウルに、まず強力粉を入れます。
強力粉が入った袋をテーブルに置きましょう。
袋の口を大き目に開けて、お玉でそっとすくいます。
あまり多くすくうと、ボウルに入れるまでに袋の口に当たるなどして粉が崩れ、テーブルにこぼれてしまいます。
けれど、量が少ないと何度もお玉を使わなければならなくなります。
腹具合とお玉の強力粉は八分目がちょうどいい、なんて。
こんな時にふと「人生訓」みたいなものを作ってしまいますね。
お玉の粉の過ぎたるはなほ及ばざるがごとし、とか。
お玉の上にも3年。お玉も回れ。何のことやら。
それにしても「お玉」。時代劇に出てきそうな名前ですね。
風邪をこじらせて、病の床につく父。
いや、おっとうか。
板敷きで布団は、つぎはぎが見受けられる。
かすかに火がついた囲炉裏越しのシーンだ。
「お玉や、いつもすまんのう」
「おっとう」
突然、板戸が開く。
ガラの悪い男たちが数人、どかどかと乗り込んでくる。
「おうおう、今日こそ両耳そろえて、払ってもらうぞ」
「そんな、殺生でございます」
「おいお前ら、その娘を連れてゆけ!」
「おっとう~」
…………
さて、「お玉」ついて調べると意外な事が分かりました。