111.ブレッドブレードを装備した。「捏ね」と「焼く」と「斬る」のスキルが向上した。
焼きあがったパンは数時間置いてからビニール袋に入れて保管しています。
敢えて商品名を出すと、実父ロックの……おおっと、すごい変換が来ました。実家のおとん(関西弁で父のこと)がロックンロールする光景が目に浮かびました。俺たちの魂が輝いていた、あの時代。っていつやねん。
ジップロックのLサイズが当方の丸型パンを収納すのるに丁度いいです。ここで、焼けたてを入れてしまうと数分でパン自身から出る水蒸気で袋の内部が曇りはじめます。ひどい時には袋の内側に水滴がたまってビショビショになることもあります。これらの事態を避けるために、我が家では半日ほど置いて十分に冷ましてからジップロックに収容しています。
近くにある数件のパン屋さんでも焼けたての場合、ビニール袋ではなく紙袋を用意してくれます。その紙袋も密閉せずに、水蒸気を逃がすために少し口をあけてくださるので、こちらも嬉しくなります。
パンが冷めると生地がしっかりします。皮はかたく締まりドウの腰も据わって、包丁などで切りやすくなります。ちなみに、ホームベーカリーや食パン型を使って焼いたパンを切る時には、立てたまま上から切るのではなく、横に寝かして側面から切ると形が崩れにくいといわれています。
さて、ここで一つ道具が登場します。パン切り包丁です。
正式な名称は……通販サイトの代表格であるアマゾンさまを覗いてみましょう。
検索窓にそのまんま「パン切り包丁」と入力してみました。
おおっ! キッチンストア内の商品カテゴリー名は、ずばり「パン切り包丁」でした。ピッタリ賞! 春だというのに最近沈みがちだったので何だか嬉しいです。
画面に登場した各社の商品名を眺めますと……
「パンスライサー」(下村工業さま)
「パン切り包丁」(貝印さま)
「ブレッドナイフ」(佐藤金属興業さま)
「パン切り」(Globalさま)
「パンナイフ」(パール金属さま)
などとなっておりました。それにしても「ブレッドナイフ」ってかっこいい呼び名ですね。RPGの武器に出てきそう。それもストーリー後半以降の強力な業物として。
こっちも負けてはいられない。当方も一つ、命名してみましょう。
むむむむむ……ブレッドブレード、どうでしょうか? 思い付きで韻を踏んでみました。ははははは(刃だけに)。それにしても、なんだか武器感が増しましたね。パン大好きはブレッドブレードを装備した。なんちゃって。
さて、当方のブレッドブレードはフォーエバーさまの「銀チタン3Dパン切り包丁」です。
刃渡りは21センチ。刀身はチタンと銀の合金製で、錆びない&切れ味が落ちない&抗菌を前面に打ち出しております。商品パッケージに「柔らかいパンも切れる!」みたいなセールスポイントが記されていたのが購入の決め手となりました。
それ以前はパンを切るのに三徳包丁(またの名を文化包丁。家庭の台所で一般的に使われている万能包丁です)を使っていました。意外とそれなりに切れるのですが、刃渡りが短いために一気に切ることが出来ないのが最大の欠点でした。あと、焼けたてに近いパンや柔らかなパンを切る時、取っ掛かりの食い込みが悪いので思わず力を込めてしまい、形がグシャリと崩れてしまうのです。
試しに百円均一で売られていた波刃のパン切り包丁も使ってみたのですが、こちらは切れ味が最悪で、冷め切ったパンですらボロリとなってしまいました。
ほぼ毎日パンを焼いては切って(そして食べて)いるので「折角なら専用の包丁を」と街に繰り出しました。
ショーケースに入ったパン切り包丁はみんなお高め。よく切れそうだけれど……躊躇していた矢先に目に飛び込んだのが、現在の包丁でした。確か2000円台半ばだったと記憶しています。
チタン製の刀身は薄く、ロングサイズな見た目に比してとても軽いです。刃は直線の刃と曲線の刃が交互に付けられています。フォーエバーさまでは、この刃の形状を「3D」と呼んでいます。
肝心の切れ味は、とても良好です。柔らかなパンでも固いパンでも崩れることなく切ることができます。食い込みも良く、スパッザクザクッと爽快。他の食材にも使えるのですが、今のところパン専用として使っています。なお、研げるパン切り包丁とのことですが、切れ味が変わるのが嫌なので試してはいません。
購入から数年経った今でも切れ味は鋭く、錆びず。こやつ、なかなかのキレ者です。
刃物なので念のため写真の投稿は控えました。要望があれば追加で投稿いたします。
パン大好き