8.気合を入れて買った強力粉をパラダイスにされてショックデス。
強力粉をボウルに移す時に、お玉で移しているのには訳があります。
以前は強力粉の袋の口をパカッとあけて、よいしょと持ち上げ、ざざざっとボウルに移していました。目標の重さに近づいてくると袋の口をすぼめます。クイックイッと袋を小刻みに動かして微調整します。ちょっと面倒な作業でしたが、なぜかこの作業の時、自分の口もすぼんでいるのはお約束でしょうね。
粉をどかっと一気に入れることができ、作業の手間を省ける点からも直接投入方式(何だか本格的ですが)を採用していたのですが、ある日を境にこの方法を取りやめました。
ヤツラ、そう、害虫が発生したからです。
その名は敢えて英語名で「death watch beetle」。
すごい名前ですね。
この虫は漢字で書くと……と書こうと思ってやめました。
というのも、ネット検索にかけたところ丁寧にも画像が自動的に表示されましてですね、「あのお姿」が目に飛び込んできたわけです。
ひえ~。
ワタシ、ムシ、ニガテデス(←death watchに少し掛けてみた)。
ということで、ニガテな人は検索しないことをおすすめします。
普通の甲虫なんですけれども。
それも体長数ミリの。
でも、粉の中にいた時の存在感ときたら……
袋の口に粉が残ったまま収納。
うろうろして、ニオイを嗅ぎつけるヤツラ。
「おっ!こんなところにオイシイもんがあるで」
ヤツラが袋の口に群がる、そして暮らす。
次の使用時、ヤツラ気づかず袋をあけてしまう。
「あれ~落ちる~ って何やここ? 真っ白な世界……まさかあの世に行ってもうたんか? 『番人』と言われた俺たちもとうとうって、いやなんか違うで。うわっ! これみんなゴチソウやん。こらパラダイスや~~」(なぜか関西弁。当方、関西人です。念のため)
強力粉、それもちょっとフンパツして日本製粉さまのゴールデンヨットをパラダイスにされた男は、それからというもの、お玉で粉をすくって、できるだけ粉が袋の口に残らないように改めましたとさ。
みなさまもお気をつけくださいませ!