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詩集「くらしいの歌」

指揮者の心臓

作者: くらきしい

   指揮者の心臓


穏やかな日常が過ぎてった

素直に笑顔で応じるの

嘘か真か ほんとの気持ちもわからない

平和な日々 受け入れて許せばそれだけで……

どうして君は泣いているの?


メトロノームが振り切れた

狂ったリズムに動く心臓(こころ)

不協和音が問いかけるのは何の話?

黙殺したこの叫びは

助けを呼ぶ自分の声だった




抑えこむ感情吐き出せば

全てを敵にまわすのに

正義と悪 どっちが正しい答えなの?

戦い抜いて 勝っても待つのは奈落だと

そう言う君は嗤ってた


メトロノームを壊して

止まれと願う己の心臓(こころ)

一時停止が変えてく世の旋律

反応したこの時計は

失くしたはずの自分の時間だ




Ah――

もう帰れない、戻れない

才能の代償 終わりなき痛みも

規則正しいリズムはもうどこにもないんだね

泣いてる君の声は幼き自分によく似ていて

ほら、手をつないであげるから

もう泣かないで


時間が世界が音楽が

君の合図を待ってるから



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