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第六十四話

『死闘!金網ドーム有刺鉄線ロープファイヤー・デスマッチ in エルサレム宮殿!』


おおおっと!大巨漢バラバは仁王立ちで、アニキを人間マフラー状態にさせて背骨を痛めつけてるぞ!!


「バラバ流プロレス殺人技!ブラッディ・アルゼンチン・バックブリーカー!!」

「うがぁあああああ!!」


【アルゼンチン・バックブリーカー!!】

解説しよう!!アルゼンチン・バックブリーカーとは、自分の首を支点として相手を仰向けに乗せ、あごと腿を掴んだ状態で、背中を弓なりに反らせることによって背骨を痛めつける殺人技である!!別名アルゼンチン式背骨折り、人間マフラーなどで知られており、その発祥は、バックブリーカーを決められた対戦相手が、暴れて逃げようとして身体が仰向けになった時、それを固定させようとあごと腿をつかんだところ、相手がそのままギブアップしてしまったというアクシデントから生まれたといわれている!!


「バラバ!そのままヨハネの背骨を折るザマス!」

「ゲヘゲヘゲヘ~!これでくそったれヨハネも一巻の終わりだ!!」


激痛に苦しむ兄貴の叫びが轟くなか、バラバの怪力は背骨をギシギシ軋ませるほど強烈です。、いています。その苦しむ姿を嬉しそうに眺めるピラトゥスとカヤパ。その横では、心配そうにアニキの様子を眺めるヘロディアとサロメ。彼女達の運命は、全てアニキの勝利にかかっているのです。


「さぁーーー!そろそろおらのフィニッシュを決めてやるぞ、アニキ!」

「うがぁああああああああ!」

「バラバ流プロレス殺人技!トゥームストーン・パイルドライバー!!!!」


【トゥームストーン・パイルドライバー】

解説しよう!トゥームストーン・パイルドライバーとは、脳天杭打ち(のうてんくいうち)と呼ばれるパイルドライバーの改良系である!!ボディスラムの要領で相手を逆さまに抱え上げ、頭部を膝の間に挟みこみ、そのまま両膝を曲げた状態で落下し、膝をつくと同時に相手の脳天をマットにたたきつける殺人技!!その名前の由来から、その形から別名墓石落とし(はかいしおとし)とも呼ばれており、頸椎を損傷する恐れがあるということで、プロレスメジャー団体をはじめ、禁止している団体が多いのである!!


ドスーーーーン!!!

アニキの頭部を膝の間に挟んだバラバは、そのまま両膝を曲げた状態で落下し、膝をつくと同時に相手の脳天をリングに叩きつけました。


「やったザマス!!」

「ゲヘゲヘゲ~!ヨハネの脳天をかち割ったぜ!」


バラバの膝の間に挟まったアニキの頭は、見事リングの中心部に埋まっていました。誰しもがアニキの敗北に、心を砕けていました。


「フフフフフ、バラバ。これで勝ったと思うなよ!?」

「何!?」


なんと!アニキは間一髪で両腕で落下をギリギリ抑え、しかもバラバごと逆立ちした状態で食いとめていたのです!これには敵側のピラトゥスもカヤパさえも驚愕しております。


「なんという奴ザマス!あんな巨漢バラバを逆立ちで支えるとは!?」


すると弟子のヘロデがしっかりと解説をしてくれました。


「へへーん!見たかカヤパ!バラバが怪力なだけに、その重力によって垂直に地面へ吸い込まれるのを見越して、アニキはバランスを利用して両腕で反動したんだ!」


なんとも無茶で矛盾が生じる解説ですが、アニキがバラバの怪力を抑えたのは事実です。


「ガッハッハッハッハッハ!トゥ!」


アニキはそのまま両足をそろえ、バラバの顔面にドロップキック!


「うが!!!」


ドスン!

リングに沈むバラバに対し、アニキはすかさず仰向けに寝ているバラバの片足のひざ裏部分に、対面にある自分の足を差込んで相手の足を地面と水平に折りたたみ、両手で相手の足首とつま先をつかんでそこからテコの要領で膝と足首を極める関節技を繰り出しました!


「でたーーーー!アニキの基本技!スピニング・トーホールド!」

「スピニング・トーホールド!?」

「アニキはこの体勢から足を軸にして自ら回転し、その勢いでさらに極めると強さを増すのだ!」


興奮するヘロデは、またもや解説します!するとアニキはヘロデの解説通り、右足を軸に回転させながら、さらにその勢いで両足が数字の「4」に見えるよう、交差させながら相手の足に組み込んで、リングにわざと仰向けに倒れました。


「うりゃ!!」

「いでぇええええ!!!!」


これはさすがに痛い!バラバの顔に激痛がさらに走ります!


「出た!!!逆足四の字固め!!!!!」

「うげぇえええええ!!!!!」


アニキは仰向けで足四の字固めの状態で、ガンガンとバラバを責め立てます!さすが地味な関節技でも、相手をしたたかに痛めつけることを忘れないアニキ。すると業を煮やしたカヤパが叫び出しました。


「キィーーーーー!!!バラバ!そんな関節技で負けるなんて、絶対に許さないザマス!」

「し、しかしカヤパ様!」

「ゲヘゲヘゲヘ~!リベカの命がどうなってもいいのかぁ~?!」


バラバはその言葉を知り、急に怒りの形相になりました。そしてアニキの関節技を怪力で吹き飛ばします。しかしアニキもすぐに体制を整え、リングに尻をつけた猪木アリ状態で、すかさずアリ・キック!バラバはスネの痛みを堪えながら、なんとかアニキを捕まえようと奮闘しますが、アニキのアリキックは凄まじい数で勝負!


「キィーー!ヨハネめ!卑怯ザマス!」


するとバラバは突然空中返りをかまし、なんとアニキの頭を両足で挟みました。


「喰らえアニキ!バラバ流メタル・フランケンシュタイナー!!!!」

「な、なに!?」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


【メタル・フランケンシュタイナー】

解説しよう!フランケンシュタイナーとは、正対した相手に向かって跳び上がり、相手頭部を自らの両足で挟み込んでそのままバック宙の要領で回転しつつ相手の頭部をマットに叩きつける殺人技である!マットに相手を叩きつけてノックアウトさせる点に相違があり、ウラカン・ラナのように回転後相手の足を抱えた形にはならない場合が多いのである!!


ズドーン!!

なんとこの技には、さすがにアニキも受け身が取れない状態。そのままリングへ真っ逆さまで、技を食らったまま気絶してしまいました。


「いけ!バラバ!そのままヨハネを殺してしまうザマス!」

「え!?」

「げへへへへへへ~!そうだ!気絶したヨハネを、リング外の炎に投げ込んじまえ!!」

「そ、そんな!?」

「あのリベカがどうなってもいいザマスか!?」

「ううう。。。。」

「ゲヘヘヘヘ~!そうだ!そのまま炎に投げてしまえ!」


するとバラバは何度も躊躇しながら、仕方なくアニキの身体を持ち上げ、リング外へ投げてしまったのでした。


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