第六十三話
『死闘!金網ドーム有刺鉄線ロープファイヤー・デスマッチ in エルサレム宮殿!』
おーーーっと!まずはバラバからの素早い攻撃からだ!
「先ずはオラから行かせてもらうぜ!アニキ」
バラバはアニキとがっちりプロレスの組み手を交わすと、すぐに両腕で兄貴の右腕を掴んではリングに投げ飛ばします。
「アニキ直伝!ボディスラム!!」
ドターン!
「フン!」
しかしアニキはすぐに受け身を取ると、態勢を取りなおしてすぐさまドロップキーック!
「うりゃー!」
「なんの!」
バラバはひょいとブリッジをしながら、アニキのドロップキックを幅2センチほどでかわしました!外したアニキはギリギリ有刺鉄線の手前で踏ん張り、そのままの勢いでブリッジしたバラバに飛びかかります。
「喰らえ!エルボードロップ!」
「そうわいかねぇぜ!アニキ」
ブリッジ態勢から素早く身をひるがえすバラバ。エルボードロップを外したアニキに対して飛びかかります。
「諦めてもらうぜ!アニキ!」
「もうカウントに攻め込むつもりか!?バラバ!」
全体重を乗せて圧し掛かろうとするバラバに対して、アニキも敏捷に体を回転させ、バラバの片足を両腕で取りだしました。
「まだまだ甘い奴め!大技がそんなに簡単に決まるかってんだ!」
「うがぁああ!」
「俺様ヨハネ流48のプロレス殺人技の一つ、伝説!ドラゴン藤波辰爾に贈る関節技、サンダー・ドラゴンスクリュー!!!」
【ドラゴンスクリュー】
解説しよう!実はアニキは関節技にも秀でており、特にこのドラゴンスクリューは、足首を固定し捻ることでヒールホールドを極めるプロセスを含んでおり、無理に堪えれば膝関節を負傷する可能性があるのだ!まさに派手さはなくとも、しっかりと相手をとらえて離さない殺人技の一つである!
「おらおらおら~!バラバ!どうした!?」
グイッグイッグイッグイッ!!!
「うがぁあああ」
アニキのサンダー・ドラゴンスクリューは、がっちりとバラバを痛めつけております。
グイッグイッグイッグイッ!!!
「もがけばもがくほど、足首がしまるぞ!!」
「くっそぉ!」
痛みに耐えきれないバラバは、リングを蹴り上げたもう片方の足で、アニキに延髄蹴りをかましました。
「どりゃ!」
ドカ!!
「グォ!」
バラバの太い足がアニキの延髄に蹴りが入り、バランスを崩されたアニキは、その勢いでドラゴンスクリュー解いてしまいます。すかさず態勢を取り戻したバラバは、勢いをつけてジャンプしました!
「喰らえアニキ!ジャンボ鶴田に捧げる、ジャンピング・ニー・バット・クラッシュ!!!」
「なに!???」
ドカーーーーーンン!!!
見事バラバの右膝が真空を切るように、兄貴の頬へまっしぐらと飛びこんで行きました。まっすぐ受け止めたアニキは、もろに直撃を喰らってします!
「うあああああ!!!」
ドスーーン!
リングに大きな音を立てて倒れこんだアニキ、しかしこのくらいで気絶するようなアニキではありません。
「バラバめ!なかなかやりおるわ!」
後ろへ飛びこんだアニキは、バラバの両手を腹部で交差させ、右手で相手の左腕を、自分の左手でバラバの右腕を取り、そのまま反り上げるようにバラバを投げ出しました!
「こ、この技は!!??」
「喰らえバラバ!俺様ヨハネ流48のプロレス技の一つ!クロスアーム・スープレックス!!!!!」
そうです。アニキの大技もどこかに必ず、受け身の取れない関節技を組み込んでくるのです!
ドッカーーーーン!!!
「ウッゲ!!」
流石に強靭な肉体の持ち主であるバラバも、したたかに関節技を組み込んだ大技をマトモに喰らいました。
「はぁ、はぁ。さ、流石アニキだぜ!」
「もう息が上がってきたのか?バラバ!修行が足らない証拠だ!」
「なんのオラだってまだまだ!」
ドカン!!
思いっきりアニキにタックルをかましたバラバは、瞬時に膝を使って相手の腰元に回り込み、両腕をアニキの右太腿と首元に絡めまて持ち上げます。
「こ!この技は?!」
「バラバ流プロレス殺人技!ブラッディ・アルゼンチン・バックブリーカー!!」
大巨漢バラバは仁王立ちで、アニキを人間マフラー状態で背骨を痛めつけてます!
「うがぁあああああ!!」
正に怪力バラバならではの大技!炎に包まれたリングに、激痛に苦しむアニキの叫びが轟くのでした!!
続く




