第二十一話
『パラダイス・モンチッチ』!!
そこは、チェリー卒業準備隊のあんちゃんとラザロにとって、かなり刺激の強いキャバクラでした。かなり露出多めでミニスカートにハイソックスで着飾った、モンチーギャル達がわんさかわんさか。
「(ガシ!)ラザローーー!」
「(ガシ!)同志ーーーー!」
二人は感動して、故郷のお母さんに報告したい気持ちを抑えながら、大泣きしております。
【第三のミッション!『自由への選択』】
場所:パラダイス・モンチッチ
指令:素早い動きで他のキャストをかわし、トップ嬢のマリコを呼べ。
「しっかし、ラザロ。こんだけ色々な女の子がいると、なかなかトップ嬢のマリコを呼ぶのは大変だな」
「下手に先にトップ嬢を呼んでも、後で酷いのを掴まされる可能性があるって、ネットに書いてありました」
「どうする??」
奥にいるトップ嬢達は、あくまでもゴージャスなワンピースで着飾ってます。
「ここは同志、ひとつ相手に侮られないようにワンピース狙いですかね?」
「ま、まじか!?いきなりか!?」
「心の準備はいいですか?」
「お、おう」
しかし、目の前にモンチー・ギャルが声を掛けてきました。笑顔とエクボが可愛い女の子です。
「いらっしゃいませー♪『パラダイス・モンチッチ』へようこそ♪」
「えへへへ、あ、どーも」
「私の名前は『ニャンニャン』でーっす♪お兄様は、今夜が初めてですか?」
「ええ、まあ」
「それじゃ!あたしが相手してあ・げ・る♪」
何とかトップ嬢を呼ぼうとしているラザロ。しかし後ろでは、あんちゃんが既にモンチーギャルとお酒を飲んでいるではありませんか。
「こ、こらー!ど、同志!?どうして!?」
「いやー、あははは。悪い悪い、ラザロ。つい、この『ニャンニャン』ちゃんが可愛く見えちゃって。。。」
「そんな事じゃ、トップ嬢マリコを呼ぶ前に、資金がゼロになりまっせ!」
ラザロに怒られて反省するあんちゃん。再び、第三のミッションである『自由への選択』を開始します。しかし、初心者でドーテーくん達は、なかなかトップ嬢マリコを呼ぶ事ができません。
「あのー、ラザロっち。やっぱり今夜は、ニャンニャンちゃんと飲んだ方が。。。」
「だめっす!ったく、同志には信念って物が無いんすか?」
「す、すまねぇ~。海よりも深く、山よりも高く、そして空よりも広く反省している」
そんな時でした。突然、店の奥の方で、激情した漁師達のどなり声が聞こえてきました。
「てめぇーーー!ふざけるんな!」
「いや!ぜーったい嫌!」
ラザロとあんちゃんはそっちの方を見てみます。
「こんの野郎!なんで俺達とアフターしてくれねぇんだ!?」
「冗談じゃないわよ!なんでガサツなあんたの相手をしないといけないのよ!?」
「さっき、俺に気があるような言葉を言ったじゃねぇーか!」
「あたしが本気で言ったとでも思っているわけ?ここはそういうお店よ!」
「な、なんだと!!!てぇめー嘘つきやがったな!」
気の荒い漁師達と、勝気なトップ嬢が言い争っていました。その様子を見ていた二人の童貞は、
「あああ!同志!あの早川ツバキちゃん似のトップ嬢だ!」
「なにーーー!どこ?どこ?」
どうやらアフターを頼んでも断られた漁師達が、逆恨みでトップ嬢を罵倒してました。
「ガサツだと!?俺達のどこがガサツなんだ!?」
「下心丸出しじゃない!さっきからいやらしい目つきで、ゴムまでチラチラ見せてきて!」
「なんだと!?噂じゃお前にゴムを見せて、OKだったら白百合をくれるって噂を信じて来たんだぞ!
「はぁ?何考えてるの?」
「俺達兄弟がお前に幾らつぎこんでると思ってやがんだ!」
「それが何よ!?お金はお金でしょう?」
黒服店長が客の漁師達を宥めるが、怒りが治まらない様子。勝気なマリコも当然一歩も引かない様子。漁師たちは頭にきて、ついにトップ嬢マリコの腕を引っ張り、表へ無理やり連れ出しました。
「お、おい。なんかまずいことなってないか?ラザロ」
「ど、どうしよう?同志」
「うーん。よし!弟子達を起こして呼んで来い!」
「わ、分かりました!」
すぐさまラザロは弟子達のいる処へ向かいます。あんちゃんも外に連れ出されたトップ嬢のマリコの後を追います。『パラダイス・モンチッチ』の店の前では、多くの民衆が漁師達とトップ嬢マリコを囲んでおり、気が荒い漁師達は、乱暴にトップ嬢マリコを地面へ投げつけました。
「このアバズレめ!調子に乗りやがって!」
「な、何するのよ!痛い!やめてよ!」
「いいか!?俺達漁師はな、真面目に毎日汗水垂らして働いて、稼いだこの金で楽しみに来ているんだぞ!それを!それをお前のようなアバズレに巻き上げられて、黙っていられるか!」
するとあんちゃんを尾行していたパウロが、面白がって民衆を扇動し始めました。
"そんな女は姦通罪だ!"
"嘘をついたら『モーゼの十戒』違反だろ!?そんなアバズレは石打ちの死刑にしろー!"
"そうだ!そうだ!"
民衆はまんまとパウロに扇動され、漁師達にトップ嬢を石打ち刑にするよう叫び出します。そうです。実は民衆の中にも、このトップ嬢マリコの噂を聞きつけて通い詰めているのにも関わらず、一度もOKをもらった事が無かったので、多くの人が逆恨みしていたのです。彼らの怒りを一心に味方につけた漁師達は、地面にある石を持ち出して、トップ嬢マリコの髪の毛を引っ張り出しました。
「よーーーし!お前達の怒りはよーく分かったぜ!日頃の恨みだ!」
「いやーー!離してよ!」
「このアバズレには石打ちの刑だ!」
「どうして!やめて!だ、誰か助けて!!!」
民衆の和の中に中央へ、漁師達に投げ捨てられたマリコ。悲痛な叫びで助けを求めますが、しかし民衆には誰ひとり助ける人は現れません。民衆の中に交じっていたパウロは、それらの様子を見ているあんちゃんがどう出るか?嘲笑していました。
「へっへっへ、インチキ伝道師。さぁどうする?」
あんちゃんはジッと目を閉じながら、両腕を組んで、ずっと考え込んでいます。そして目を見開くと、ついに民衆をかき分け、石打ちされそうになっているトップ嬢マリコの元へ歩き出しました。その頃、ラザロがようやくあんちゃんの弟子達を連れて戻ってきました。なんと!シリアスな表情でトップ嬢マリコの前に立ちはだかる、あんちゃんお姿があったのです。
「その女性を今すぐ離すんだ」
「だ、だれだ!?てめぇは!?」
「俺は愛の伝道師だ!」
続く




