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第百二十一話

<大工のあんちゃん最終章 受難!ゴルゴタ丘ライブへの道編!!>


大工のあんちゃんがサンヘドリンで死刑を宣告され、属州総督ピラトゥスに突き出されている頃。レオタードでキャッツアイ救出作戦を始動したマリア母ちゃんはというと。。。


「ち!ちくしょう!トマス!ペトロ!あたしがハイレグのレオタード選んでる隙に縄で縛りやがって!離しやがれ〜!」


なんと、年甲斐もなくレオタードを着ると言い張ったマリア母ちゃんを、ペトロとトマスは縛って拘束したのです。


「マリアお母さん、どうかお静かに。いくらなんでも、女性三人で元大工を救出なんて無謀ですから!」

「こらペトロ!自分の息子を救いに行くのが、どうして行けないんだい?!」

「いや、そのレオタードっていうのがちょっと問題があると思うんすよ」

「あたしが着たいんだから、いいじゃんかーーー!」

「あのね、マリア母ちゃん。聖母マリアったら、すご〜く人気なんだから。自分のイメージを考えないと」

「ヤダー!ヤダー!あたしはレオタード着て、キャッツアイがやりたいの〜!!」


ジタバタしているマリア母ちゃん。その横でつまんない雰囲気のサロメちゃんと、宥めてる一番常識人のマグダラのマリヤ。


「もう!スーパーダークネスですわ!てっきりキャッツアイ救出作戦出来ると思ったのに!プンプン!」

「サロメちゃん、こればっかりはペテロとトマスに任せましょう。やっぱり女性だけでは危ないもの」


さて、マリア母ちゃんをよそに、マルコはペテロにカヤパの宮廷に見取り図を見せてます。


「多分、サンヘドリンが既に始まってたらこっちです。でもユダヤの指導者達には、処刑執行の権限は無いでしょう。きっと朝にはピラトゥスへ引き渡されるでしょう」

「それまでに、元大工を救出すればいいわけだな?」

「ええ。鶏が鳴いたら、救出は困難になるでしょう」

「鶏?」


その時、ペテロは最後の晩餐で大工のあんちゃんから言われた言葉を思い出しました。


"鶏が鳴き始めるまで、逮捕されたこの俺を、お前は三度、知らないと否定するだろう!"


「ま、まさかな〜」

「どうした?ペテロ」

「いや、トマス。何でもねえ」

「そっか。こっちは用意が出来たぞ」

「分かった。今すぐ行こう」


ようやく準備が整った二人は、あんちゃん救出に向けて立ち上がります。二人をしんみり見送るマグダラのマリヤ。


「くれぐれも気を付けてね、ペテロ、トマス」

「ああ、ありがとう」

「マリアお母さんを頼む」

「ええ。でも寝ちゃったみたい」


縄に縛られたマリア母ちゃんは、どうやら騒ぎ疲れてイビキをかいて寝てます。サロメちゃんは鼻風船を小枝で突っついて遊んでます。


「こらー、サロメ!マリアお母さんを起こすなよ」

「え?な、何のことです?トマス」

「スーパーバレバレだっちゅーの」

「その言い回しは古臭いですことよ。スーパーダークですわ!」


こうしてペテロとトマスは、レオタード無しの大工のあんちゃん救出作戦に出向いたのでした。さて暫くすると当然マリア母ちゃんが起き出しました。


「ふう。やっとあの二人は行ったのね?」

「え?!聖母マリア様!寝たふりされてたんですか?!」

「当たり前じゃないの」


すると肩をポキポキ鳴らし、何と縛られてた縄を解いてしまいました。サロメちゃんもマグダラのマリヤもびっくり!作者も読者もびっくりです。


「あたしがこの歳で、本気でレオタード着てキャッツアイ救出作戦なんてすると思う?」

「えええ?!マリヤお母さん?!それじゃ何だってそんな事を?」

「あの二人は、うちの馬鹿息子を置き去りにしたことを悔やんでたでしょ?」

「ってことは、やる気を出させる為に、敢えて芝居を打ったわけデスか?!」


さすが大工のあんちゃんの母ちゃんです。弟子達をヤル気にさせる術は、天下一品!聖母マリアと世界中から慕われてる存在です。


「お待たせしました〜。宅配便です!」

「うん?何だ?先生のお母さんへ届き物だ」


フィリポは受け取ってよ〜く目を凝らして見ると、それはAmazonからの届き物でした。しかも中身はキャットウーマンのコスプレ衣装でした。するとバルトロマイが頭を傾げながら、近付いてきます。


「フィリポ、僕のiPhone5には、いつの間にそれをAmazonで購入してた履歴があるんだ」

「ま、まさか、バルトロマイ。レオタードはペテロやトマスに止められたから、代わりに全身レザータイツのキャットウーマンってこと?!」

「さすが先生のお母さんだ。やることが神業!」


腰に手を添えて偉そうにしているマリア母ちゃんに、二人は頭を下げて祈り出しました。


「こっちです、ペテロさん、トマスさん」


マルコは弟子の二人をエルサレム神殿を囲む西側の大きな壁に到着しました。トマスは念のため、この大きな壁で辺りを見張る事にします。


「くれぐれも、無理をするなよ?ペテロ」

「ああ、分かってるさ。トマス」


マルコとペテロは西側から回り込んで、何とかカヤパの宮廷入口に辿り着きます。


「な、何なんだこれは?!」


続く

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