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野党で一致して対抗すると言っていたのにアッサリと裏切った国民民主党――それでもマシな党と言えるのが今の日本の政党である件について

作者: 中将
掲載日:2026/11/02

筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。


 今回は比例代表のみの31議席定数削減を中心とした選挙法改正案について自民党、日本維新の会、国民民主党の3党が合意したことについて述べていこうと思います。


 特に国民民主党が野党で統一して反対するはずが、離反したことについて強く述べていこうと思います。挿絵(By みてみん)



質問者:

 気が付けば国民民主党さんが取り込まれていた印象がありましたね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 26年6月24日には https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000514444.html

 このURLの記事にあるように国民民主党を含む野党5党が『法案審議は認めず徹底的に反対する方針」を掲げて徹底的に戦う事を決意していました。


 しかし情勢が変わってきたのが臨時国会召集の10月5日頃からです。

 国民民主党は「人口減に合わせて19議席減なら容認」といった発言をするようになってきました。

https://www.asahi.com/articles/DA3S16575423.html


 すると自民党は10月26日頃には30年までの人口減6.7%に合わせて31議席減少という事を国民民主党に提案し、29日に3党合意という流れになったという事です。挿絵(By みてみん)



質問者:

 なるほど……10月から情勢が変わってきたという事ですか……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 僕は国会議員を絶対に減らさない方が良い派閥ではあります。

 よく比べられるアメリカが人口比で議席数が少ないと挙げられていますけど、アメリカはそれこそ50州の大きな州がまとまって構成された国であり全く構成要件が異なります。

 50州の各上院議員も厳密に言えば国会議員のような権力を持っており、それらを集計すれば全然多いことになると思います。


 アメリカ以外の国との比較では日本はむしろ国会議員の数は人口比では少ないぐらいですからね。


 100歩譲って人口減に合わせて議席を減らすなら小選挙区からも6.7%減(およそ19議席)、比例代表からも6.7%減(およそ12議席)にしなければ合理的とは言えません。

 今の案では小選挙区からは0%減、比例代表から17.6%減と極めて歪な状況なんです。


 そして、比例代表の方がより民意を反映させやすいのですから、こちらだけを削る意味は更に分かりません。挿絵(By みてみん)



質問者:

 確かに、小選挙区で強い与党により有利な状況を作りたいからじゃないのか? と言われても仕方のない状況ですね……。


 一体、どういうロジックで国民民主党は賛成しているんですか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 こちらの記事では、

 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20261028-GYT1T00156/

『国民民主としては、19議席削減にこだわれば、与党が45議席削減に回帰しかねないと判断した。』


 という事のようです。つまり、45減されるぐらいなら31減で妥協しようという事のようです。

 現状は衆議院では再可決に必要な3分の2以上を自民党単独で握っているのでやろうと思えば、再可決で突破されて減らされるのを恐れていたためだと思われます。


 僕の分析だと高市総理は、再可決について支持率低下からの来年の総裁選での逆風になるために使わないのではないか? と見ているんですけどね。挿絵(By みてみん)

 


質問者:

 うーん……確かにそう言う考えもあるかもしれませんけどね……。

 やっぱり、野党の間では6月まで一致していたのに「裏切り」と批判されまくっているみたいですし、国民民主党にとって良くなかったような……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 いまさら与党支持者が国民民主党に投票するわけないので、無党派層から取り込むしか無いわけです。


 しかし、無党派層でこれまでそれ以外に投票していた方からはそっぽを向かれるために正直なところ国民民主党はここで頭打ちなのかな? という見方が出てもやむを得ない感じがありますね。


 何せ「与党に片足入れた仲間入り」と評価されることになりますから、自民党政治に不満を持つ側から投票されにくくなりますからね。挿絵(By みてみん)



◇「議席減やむなし」の場合どう提案すれば良かったのか?



質問者:

 しかし、45減で強行採決される可能性も高いわけじゃないですか? どういう案だったらまだマシだったんですか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 一番最初の「自動的に45議席削減プラン」は小選挙区25、比例代表20だったんですよ。

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA04AXI0U5A201C2000000/


 それが、今年に入ってから「比例だけ45減」の案一本足打法になったんです。


 それなら、当初の「小選挙区25減、比例代表20減」の方が最初に与党が提案したプランの上に31よりも比例の減り方は少ないという事になります。


 ハッキリ言って、「比例代表だけ31減」とするぐらいなら「審議入りさせずに自動的に小選挙区25減、比例代表20減」の方が小選挙区で勝つ見込みが薄い野党としては、全体の議席数は減ってもまだマシだったんですよ。挿絵(By みてみん)



質問者:

 確かにそう言う話があったことを今思い出しました……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 「対決より解決」が国民民主党の信条ですけど、この解決の仕方は「比例のみ45減」の次ぐらいに悪いですよ。


 しかし、これでもまだマシだと言われてしまうのが今の政治の悲しいところではあります。

 何せ、民主党主流派は折衷案すら出すことが出来なかったので、ほとんどマルッと自民党案がそのまま法案になっていたんですからね。きっと「比例45減」を吞んで終わっていた可能性が高いんですから、これでも民主党主流派が主要野党よりはマシという非常に悲惨な状況なんです。挿絵(By みてみん)



◇その他の改正案はどうなっているのか?



質問者:

 何か折衷案にしてもやりようがあったってことですよね……。


 ところで、「比例代表のみの31議席定数削減」という事が注目されていますけど、他にも変わりそうなところがあるんですよね? 何がどう変わる可能性が高いのか説明していただけますか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

こちらの記事https://newsdig.tbs.co.jp/articles/withbloomberg/3042423?device=smartphone&display=1

 によりますと、


・比例代表の議席配分を現在の「ドント式」から中小政党が議席を得やすい「修正サン・ラグ式」に変更すること

⇒

 これについては以前解説しましたが、 https://ncode.syosetu.com/n6391mx/ より少数政党にも配分される可能性が上がるものの中規模政党には意外と割を食う制度になっています。



・小選挙区と比例代表に重複立候補した人が比例で復活当選する基準を、有効投票数の10分の1から6分の1に厳格化

⇒

 これについては比例復活する「ゾンビ議員」が小選挙区の得票が1割を超える程度であっても当選するというのは異常な状況ではありましたので、良い案だと思います。 

 ※中規模政党以下は小選挙区ではよほど自信が無いと比例単独にする可能性が上がるでしょう。参政党レベルでも8割が6分の1未満の得票しかないようですから。挿絵(By みてみん)



・複数の政党が比例代表で候補者を一つの名簿にまとめて選挙をおこなえる「統一名簿方式」を導入する。

⇒

 比例代表でのみ複数の政党が1つの政治団体としてカウントされ、小さい政党が集まることで当選を見込むことが出来るようになります。

 これによっていちいち政党を合併すること無く「選挙協力」がやり易くなります。

 ただし、「統一名簿」がどういうことなのか? が広く国民の間に浸透すれば「実質的に同じ党」という扱いになると思うので、これが総合的に見てプラスに働くのかは疑問ではあります。挿絵(By みてみん)



・比例代表の中国・四国ブロックを統合し、現在11あるブロックを10にする

⇒

 これは非常によろしくないと思います。現状では中国が10人、四国は全国のブロックで最も少ない6人となっていますが、比例代表の数が減るあおりを受けてさらに減ることが予測されることから統一しようという判断なのだと思います。

 しかし、中国か四国どちらかに偏る可能性があり、どちらかの地方の声がより人口比よりも届きにくくなるという事もあるので、数が減ろうとも両ブロックは維持するべきだと思います。挿絵(By みてみん)



質問者:

 統一名簿で野党同士のまとまりを狙うことや修正サンラグで賛成しやすくしようとしている――そんな印象を受けますね。挿絵(By みてみん)



筆者:

 その見方で問題ないと思います。


 その上で言わせてもらうのであれば、ハッキリ言ってどれも大したことは無いです。


 現状ネットなどでは、選挙に対する信頼度が低下しているのでしっかり、期日前の箱の保管や投開票を監視させるシステムを構築する必要があります。


 また、被選挙権も18歳に下げることでより若者にも関心を持てるようにしたり、

 未成年の政治的活動も認めるべきだと思います。


 また、国民側から法案を提出できるスイスのような制度を作ることも考える必要があるでしょう。なぜなら、企業献金禁止を含む政治資金規正法などは自ら提出してくれることが考えにくいからです。国民からの法案を否決すればそれだけ支持率は下がるでしょうしね。


 しかし、そう言った抜本的な改革については議論すらされていません。

 

 今回の改正程度では根本的には何も変わらないです。むしろ比例代表のみが減るので民意の反映がより難しい様相になります。挿絵(By みてみん)



質問者:

 確かに、どれも必要そうな気がしますがメディアは語ろうともしませんね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 それで一番議論されているのは民主主義を揺るがす議員定数削減で、それが「改革のセンターピン」とか言っちゃっているのが維新の会で比例だけを削減するのに乗ったのが国民民主党。そして旧来の民主党主流派はまともに提案することすらできなかった。本当にどうしようもないのが現状です。


 僕は国民側から世論を作れば外国人問題のように政府が牛歩の歩みとは言え対策しなければいけない状況に追い込まれると思います。


 何かの政党に入れ込んで応援するより、一つ一つの政策で良くなる方法を国民側から提案することが大事なのだと思いますね。


 という事で今後もこのような政治・経済について個人的な意見を述べていきますのでよろしければご覧ください。挿絵(By みてみん)

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