2ndEpisode 謎の男
更に進んで行った先には一つの部屋があった。
扉を開けると20人ぐらいの人が、なにか変なパネルを胸につけて泣き崩れていた「あー!そこの君、頼むから助けてくれ~」一人のおじさんがゆうとにしがみついた。胸のパネルにはマイナス3500万と書かれていた。「まず、なにがあったのか説明してください」ゆうとは冷静に聞いた。「そんな暇ないんだよ。」おじさんは泣きながらあるものに指を指した。
そこには残り1:12とかかれた電光掲示板があった。一秒ずつ秒数が減ってっている。「時間内にこれを解かなきゃいけないんだ」そう言って見せてきた紙にはこう書かれていた
4分の1→①②③ ④⑤⑥⑦⑧③➆ 2分の1→⑩③⑪②⑥ ⑫①⑬①⑭⑮⑯⑥
⑧➆⑤③ ③②⑬は?
ゆうとは少し、ほんの少し悩んで答えた。「わかった。ついてきて」
モニターに向かって言う。「答えは…真の結末」正解音と共に扉が開いた。
次の部屋に進んだ時には人がたくさんいた。「ありがとう。ほんっとにありがとう。少年よ感謝する」おじさんが何度も頭を下げる。「それよりよくわかったな。わしなんてこれっぽちもわからんかったわい」「ああ、簡単だよ、おじさん。4分の1は英語でOne quarter、2分の1はクロアチア語でjedna polovica、後はそれをふったらTRUE END、つまり『真の結末』が答えになる。
それよりこの問題をよくみんな解けたな」おじさんが正座で話す。「この命はあんちゃんのおかげであるようなもんだわ。聞きたいことがあるなら、なんでも聞いてくれ」
「じゃあ、今までの出来事を全部詳しく話してくれませんか?」おじさんはゆうとの顔を真っすぐ見て話し始める「あれは三時間前…」
三時間前・・・
おじさんが会社の同僚と例のアトラクションの受付に行って、免許証を見した時…ゆうととるなのようにそれぞれの道で分かれた時、おじさんはその不思議な光景を見て引き返そうとしたが黒いスーツの男たちに止められた。
それから1時間30分後、前にある大きいモニターに顔を上半分隠した20代くらいの男性がうつった。「みなさんはとある理由でこの空間に閉じ込められています。みなさん、恐らく心あたり無いと思いますが、みなさんは過去に大きな犯罪を犯しています。なので今から皆さんには死んでもらいます。」
ガヤ達が一斉に叫ぶ「意味わかんねーよ、」「いきなり集めてこんなことしやがって」「俺ら犯罪なんか犯してねーよ」そして20人ぐらいの人たちが入ってきた扉に戻ろうとした「あー気をつけてね」そうやって謎の男は不気味に笑いながらガヤ達に言う。その瞬間逃げようとしたガヤ達が、一気に狙撃された「キャーーーーーーー」色んな叫び声が聞こえる中、謎の男が淡々と言う。「気を付けてね。逃げようとしたらああなるから。
でも僕は鬼じゃないし、殺人を好むサイコパスでもない。
心理学者だ。
今回はネズミでも犬でもなく人間の心理も見たくてね。だからみんなにはゲームをしてもらって見事勝ち残ったらここから出してあげる。それだけじゃない。大金もプレゼントするよ。」誰も何も言えない。「待った。」
るなが手を挙げて、謎の男を見つめ続ける。「あんた卑怯ね、そうやって画面の後ろでペラペラと。私と勝負しなさい。勝負は何でもいい。負けたら私のことどうしてくれたっていい、でもあんたが負けたら、私たち全員ここからだして」
スーツの男たちがるなを取り押さえるが謎の男が怒鳴った「やめんか!なかなか威勢のいいガキだな。名前は?」「柏木るな。いつかあんたをぶん殴る女よ」そしてるなはスーツの男達に目隠しをつけさせられて個室についた。るなと謎の男との勝負はモニターの中継でうつってた。二人は机を一個挟んで向かい合った。るなは真剣な眼差しを謎の男にむけた。「で、なんのゲームをやるの?準備はしたの」
「いらないよ」
るなは唖然とした。
「だって、今からやるのはじゃんけんだもん」
モニターを見ててた人たちは驚きすぎて声がでなかった。そして神が運命を決めていたかのように、るなは負けた。そこで配信がきれた。るなは笑った。「約束どおり、どうしてもいいわよ、」「じゃー、どうしよっかなー」「何?殺すの?それとも性奴隷にもする気?」「いや、君は僕の今まであってきた中で一番おもしろい女だ。」そうしてるなは今だどこにいるかわからない。死んだかどうかも。




