The Beginning of Everything すべてのはじまり
この物語は主人公が遊園地に遊びに行った時に、様々な事件に巻き込まれる話です。その『真の結末』を自分の目で見てみてください。
「君のことは死なせない。君は僕が世界一愛した人だから」
校舎裏にて小林ゆうと(主人公 17歳)が幼馴染の柏木るなに告白した。
「え。っとだから…付き合ってください」顔を真っ赤にして恐る恐る、るなと目を合わせる。
「なにそれ笑。こちらこそよろしくお願いします」嬉しいのを隠して応える。
そうしてゆうとはウキウキで家に帰った。「おかえり。お兄ちゃん」妹の小林なつきが珍しくお出迎えしてくれた。
「なんか兄ちゃん。ずっとニコニコで怖いんだけど」妹もいつもと違う兄の様子を見て不思議に思った「実はな兄ちゃん…」ゆうとは言いかけたけど、なつきに話すのはやめた。
「それよりなんか学校終わるの早くない?」なつきは深くため息をついた「お兄ちゃん中2の妹に過保護すぎ。そんなんだから彼女できないんだよ」「しょうがないだろ。なつきのこと守れるのは僕一人だけなんだから」
そう、彼らの両親は5年前、ゆうとが12歳のうちになくなった。
そこからは農家の叔父を頼りにするがそんなに面倒を見てくれるわけではない。そこからゆうとは1人、たった1人でなつきを守る決意をしたのだ。かれこれ2人は楽しく過ごしている…
「じゃあ行ってくるね」ゆうとがバイトに向かった。
「お前今日なんかずっとニコニコしてて気持ち悪いぞ」同期のそうたに言われる。そしてゆうとがドヤ顔で言う「できちゃったんですよ。彼女ってやつが」そうたが驚きながら言う「なぁにー先越された。クッソー。ちなみに名前はなんて言うの?」「るなだよ。知らないだろ」「苗字は?」急に興味津々になってそうたが聞く「柏木だけど…」ゆうとは不思議そうに答える。
そうたは驚いた表情でゆうとを見つめた。そして一枚の紙をゆうとに渡した。「これは?」ゆうとが不思議そうに聞く。「最近リニューアルオープンした遊園地だよ。あいにくこの日は予定があってな。柏木と一緒に行ってこいよ。」ゆうとが満面の笑みでそうたを見つめる。「ありがとう。ほんっとにありがとう」ゆうとは何度も深く頭を下げた。そうして早々に家に帰る。ゆうとを見つめてそうたは言う。「まさかこんな偶然あるとはなー…」
20:05 よかったら今度の週末遊園地にいきませんか?
ゆうとは、るなにドキドキしながらLINEを送る
20:56 もちろんです‼︎こちらこそお願いします。
ゆうとは日曜まで夜も眠れなかった。
7月21日(日)彼らの人生の全てが終わる7月21日
遊園地にて…
「ねえねえあれも乗ろうよ」2人はかけがえのない、本当にかけがえのない最後の時を過ごした。
「次はあれ乗ろうよ!」るながウキウキで提案したが、ゆうとは何か嫌な予感がした。「うん…いいよ」そのまんま受付に向かった。
「ねえ、やめとかない?」「いいじゃん、すいてるんだし」そしてそのまま進んで行ったときに、受付の人に言われた。「学生証を拝見します」二人は学生証を見せた。「小林さんは左の道へ、柏木様は右の道へ」ゆうとは注意深く前へ進んで行ったが、何の変哲もないアトラクションだった。ゆうとは安心して外にでたが、るなはいなかった。
約2時間待っていたがるなは出てこなかった。ゆうとが違和感を感じ、もう一回アトラクションに向かった。「学生証を拝見します」ゆうとはまた左の道を勧められたが、スタッフの目を盗んで右の道へ向かった。鼻がひん曲がるような匂いがした。ゆうとは恐る恐る先へ進んだ。
そこには恐ろしい光景が目に映った。
そこには50人程の死体があった。ゆうとはあることを神に願いながら死体を漁った。
「よかった」
死体のなかにるなはいなかった。ゆうとはあることを決心して前へ進んだ。




