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記憶喪失のフリがやめられません!

 

 私の名前はアリアンナ・フォン・ヴァインベルク。

 この国の公爵家に生まれ、次期国王たるジークフリート王太子の正式な婚約者。

 その立場は、誰から見ても完璧で、揺るぎないはずだった。


 ――そう、あの子が現れるまでは。


 リリアーナとか言ったかしら。

 少し見目が良いだけの、しがない子爵令嬢。

 そんな彼女が、分不相応にもジークフリート殿下に近づいてきたのだから、黙ってはいられない。

 殿下の周りから害虫を排除するのも、未来の妃としての務め。


「あなたのような方が、軽々しく殿下とお話しになるべきではありませんわ」


 そう言って扇で口元を隠し、冷たく言い放つ。

 教科書を隠したり、ドレスを汚したり、我ながら悪辣な嫌がらせもした。

 すべては、この国の未来と、私の完璧な人生のため。


 けれど、そんな私の行いが、殿下の逆鱗に触れてしまった。


「いい加減にしろ、アリアンナ! お前のその高慢な態度は、見ていて反吐が出る!」

「まあ! わたくしは殿下のために……!」

「黙れ!」


 殿下が苛立ち紛れに私を突き飛ばした、その瞬間。

 バランスを崩した私の身体は宙を舞い、大理石の階段を転がり落ちていった。


 ゴンッ、と鈍い衝撃が頭を襲う。

 薄れゆく意識の中で、流れ込んできたのは、まったく別の人生の記憶。


(――あれ? 私、死んだ? ……いや、違う。これって、前世の記憶……?

 じゃあ、ここは乙女ゲームの世界で、私は悪役令嬢アリアンナ!?

 しかも私、王太子じゃなくて、幼馴染のレオ様が最推しだったじゃない!)


 ――そう、思い出した。

 前世の私が、この世界を舞台にしたゲームで一番愛したキャラクターは、王太子ではない。


 いつも物陰から私をそっと見守ってくれる――

 騎士でもあるレオニール伯爵子息ただ一人だったということを。



◇◇◇◇



 次に目が覚めたとき、私は自室の天蓋付きベッドの上にいた。

 見慣れた天井をぼんやりと眺めつつ。

 先ほどまでの出来事と、流れ込んできた膨大な記憶を反芻する。


(……思い出しちゃった)


 OLとして平凡に生きていた前世の記憶。

 そして、今この世界が『星降る夜のシンフォニア』という乙女ゲームの世界。

 私はヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢、アリアンナ・フォン・ヴァインベルク。

 そしてこのままいけば、王太子に婚約破棄される。

 末は国外追放か修道院行きという破滅ルートが待っている。


「…………」


 何より、ゲームのシナリオ以上に。

 私自身が行ってきたという嫌がらせの数々が、あまりにも陰湿で悪質だった。

 リリアーナ嬢のドレスを汚し、教科書を破り、心無い言葉を浴びせる。

 そんな女として、これから胸を張って生きていけと?


(……しんどい、しんどすぎる……)


 悪役令嬢アリアンナとしての人生を続けるのは、精神的に無理があった。

 どうしたものかとうんざりする。


 すると、扉が静かに開く。

 お父様とお母様が心配そうな顔で入ってくる。


「アリアンナ、気がついたのか! よかった……」

「あなた、本当に心配したのよ。体の具合はどう?」


 声をかけられても、どう返事をすればいいのか分からない。

 今までの私なら、きっと「ご心配をおかけしましたわ」と優雅に微笑んだ。

 しかし、今の私にはそんな気力も、そんな演技をするだけの度胸もなかった。

 ただただ呆然と両親を見つめ返すことしかできない。


 すると、お父様が眉をひそめてお医者様に尋ねる。


「先生、娘はどうも様子がおかしいようだが……」

「頭を強く打っておりますからな。もしかすると、記憶に混濁が見られるのかもしれません」


 ――記憶の、混濁。


 その言葉は、まるで天啓のように私の心に響いた。


(……これだ!)


 そうだ、記憶喪失。

 なんて素晴らしい響きでしょう!

 これさえあれば、今までの悪辣なアリアンナの所業はすべて水の泡。

 婚約者としての重圧も、面倒な妃教育も。

 何よりあの王太子殿下との関係も、すべてリセットできるかもしれない。


「……あなた、どなた、ですの……?」


 私はおずおずと、か細い声で呟いた。

 怯えた小動物のように、潤んだ瞳で両親を見上げる。

 その瞬間、両親の顔が驚きと悲しみに染まった。


「な……アリアンナ、私のことが分からないのか!?」

「そんな……!」


 作戦は、大成功だった。

 それからというもの、私の生活は一変した。

 あれほど厳格で、公爵令嬢としての務めばかりを口にしていたお父様。

「可哀想に、可哀想に……」と。

 私の頭を優しく撫で、今まで見たこともないような高級な菓子を山のように買ってくる。


 お母様は常に私の傍に付き添い、少しでも眉をひそめれば侍女たちを呼びつける始末。


 私に無関心だったお兄様まで。

 毎日のように見舞いに来ては「何か欲しいものはないか?」と聞いてくるのだ。



(……最高か?)



 これは悪役令嬢アリアンナとして生きてきた私へのご褒美なのだろうか。

 家族からの愛を一身に受け、何もしなくてもちやほやされる毎日。

 まさに天国だった。


 そんなある日、ジークフリート殿下が見舞いにやってきた。

 侍女が彼の来訪を告げた瞬間、私はベッドの上でびくりと体を震わせる。

 そして、シーツをぎゅっと握りしめる。


 ――もちろん、演技だ。


「アリアンナ嬢、具合はどうか」


 部屋に入ってきた殿下は、どこか居心地が悪そうだ。

 私は怯えた表情で彼を見つめる。

 そして、お母様の後ろに隠れるように身を寄せた。


「……こ、こわい……」


 私のその一言に、殿下の眉が悲しげに下がる。


「すまない……私が、君を……」


 どうやら殿下は。

 私が彼を怖がるのは、突き飛ばされたときの恐怖が原因だと思っているらしい。


 ……好都合だ!


 もっと罪悪感を感じて、私から距離を置いてくれれば万々歳。


「殿下、娘はまだ記憶が戻っておりませんの……」

「……分かっている。だが、責任は私にある。彼女が元気になるまで、できる限りのことはさせてもらう」


 殿下はそう言うと、美しい薔薇の花束を差し出す。

 毎日、毎日、彼は高価な贈り物を持って私の部屋を訪れた。

 甘いお菓子、美しいドレス、きらびやかな宝石。

 そのすべてを、私は「ありがとうございます……」とか細い声で受け取る。


(もっとやれ!)


 内心ではガッツポーズをしながら。


 記憶喪失のフリを始めてから、私の人生は驚くほど順風満帆だった。

 疎んじられていた家族には溺愛される。

 私をぞんざいに扱っていた王太子は罪悪感からか妙に優しい。


(ああ、この生活、最高に幸せ……!)


 このまま記憶喪失の令嬢として、家族に甘やかされながら穏やかに暮らしていきたい……

 私は心からそう願っていた。


◇◇◇◇



 朝は小鳥のさえずりで目覚め、侍女が用意してくれた甘いお茶と焼き菓子をいただく。

 昼間は庭園を散歩したり、お父様が買い与えてくれた本を読んだり。

 夜は家族団らんの食事が待っている。


 ーー記憶喪失の令嬢アリアンナの生活は、まさに夢のようだった。


(幸せすぎる……! もう二度と、あの胃が痛くなるような妃教育の日々には戻りたくない)



 そんな幸せな日々に、さらなる彩りを添える出来事が起きた。


「アリアンナ、レオニール様がお見舞いにいらしたわよ」


 お母様のその言葉に、私の心臓はドキンと高鳴った。


 ――レオ様!


 レオニールは、隣接する領地を治める伯爵家の嫡男で、私の幼馴染。

 そして、前世の私の『最推し』だ。

 艶やかな黒髪に、穏やかな翠の瞳。

 騎士団に所属しているため、しなやかに鍛え上げられた体躯。


 何より、その優しい性格がたまらない。


 ゲームでは、彼こそが真のヒーローだ。


「レオ……?」


 私は首をこてんと傾げ、記憶にない、という演技をする。

 部屋に入ってきたレオニール――レオ様は、そんな私を見て、少し寂しそうに微笑んだ。


「久しぶり、アリアンナ。身体はもう大丈夫なのか?」

「……はい。あの、あなたは……?」

「俺はレオニール。君の、幼馴染だよ。忘れてしまったかもしれないが、また、友達になってくれると嬉しい」


 そう言って笑う顔が、眩しすぎる。


 ああ、尊い。

 生きててよかった。


 私は「はい……!」と満面の笑みで頷いた。


 レオ様はそれから頻繁に私を訪ねてくれるようになった。

 彼はジークフリート殿下のように高価な贈り物は持ってこない。

 その代わり、庭に咲いていた素朴な花を小さな花束にしてくれたり。

 彼が騎士団の遠征先で見つけた珍しい木の実の話をしてくれたりした。


「これは、リーフェンの森でしか採れない木の実なんだ。リスの大好物でね」

「まあ、可愛い!」


 彼と過ごすお茶の時間は、何よりの癒やしだった。

 ジークフリート殿下や家族といるときは常にか弱いアリアンナを演じなければならない。

 けれど、レオ様の前では少しだけ素の自分に戻れる気がした。


 ――この穏やかで幸せな日々が、永遠に続けばいい。

 そう思っていた矢先だった。

 事件は、ジークフリート殿下によって引き起こされた。


 ある日の午後、殿下はヴァインベルク公爵家を訪れると、私の両親の前で高らかに宣言したのだ。


「公爵、奥方。私は決意いたしました。アリアンナ嬢が記憶を失ったのは、すべて私の責任です。ですから、私が生涯をかけて彼女の面倒を見させていただきます!」


 ……は?


 お茶を飲んでいた私は、危うく噴き出しそうになった。

 何を言っているんだ、この王子は。


「まあ、殿下……」

「アリアンナ嬢との婚約は、このまま継続する。いや、むしろ早急に結婚し、私が王宮で彼女を支えたい! 妃教育も、彼女の負担にならない範囲で再開させよう!」


 ――やばい! やばいやばいやばい!


 私の脳内で警報がけたたましく鳴り響く。

 このままでは、私の快適なニート生活……もとい、療養生活が終わってしまう!

 またあの面倒な妃教育と、気の休まらない王宮での生活に逆戻りだなんて、絶対に嫌!


 お父様とお母様は「なんとありがたいお言葉……」なんて感激している。

 違う、そうじゃない!


(こうなったら、あの手しかないわ……!)


 あの手とは……

 王太子ジークフリートと、本来のヒロインであるリリアーナ嬢をくっつけること。

 そうすれば、殿下は私との婚約を諦めてくれるはずだ!


 作戦は、早速実行に移された。

 次に殿下が見舞いに来たとき、私は庭のベンチで物憂げな表情で遠くを見つめる。


 ――もちろん、演技だ。


「どうしたんだ、アリアンナ嬢。何か悩み事か?」

「……ジークフリート様」


 私は潤んだ瞳で彼を見上げる。


「わたくし、時々、夢を見るのです。知らないはずの方々の夢を……」

「夢?」

「はい。……特に、リリアーナ様という、可愛らしい方のことを……」


 私の口から出た名前に、殿下の肩がわずかに揺れる。


 しめた!


「ジークフリート様は、リリアーナ様のことが、本当はお好きなのではございませんか……? わたくしには、そう見えるのです。夢の中で、殿下はとてもお幸せそうでしたから……」

「な、何を馬鹿なことを言っている! 私が想っているのは、君だけだ!」


 殿下は顔を赤くして否定するけれど、その動揺は隠せていない。


 いいぞ、もっと意識するのだ!


「でも……わたくし、記憶がありませんもの。殿下のお気持ちを縛り付けることはできません。殿下が本当に幸せになれる方と、結ばれるべきですわ」


 か弱い善人を装い、私は必死に殿下の背中を押す。

 私の幸せなぐうたら生活と、最推しレオ様との未来のために!

 お願いだから、早くヒロインのところへ行って!


◇◇◇◇



 私の「殿下とリリアーナ様をくっつけよう」作戦は、しかし、思った以上に難航していた。

 原因は、ヒロインであるリリアーナ嬢ご本人にある。


「まあ、素敵なお花ですわね……」

「ジークフリート様が、あなたのためにと選んでくださったのよ」

「ええっ、わたくしなんかのために? 殿下はアリアンナ様とご婚約されているのに……もしかして、ご迷惑だったかしら……」


 そう言って眉を八の字に下げてしまうのだ。

 私がどれだけ殿下の気持ちを『捏造して』伝えても……

 彼女は「恋愛なんて、わたくしには分かりません」と首を振るばかり。


 ほんわかしていて、驚くほど初心な子だった。


(くぅ、乙女ゲームの主人公なだけあって、純粋無垢だわ……! でも、負けない! 私の幸せなぐうたら生活と、レオ様との未来のために!)


 こうなったら、もっと強引にでもお膳立てをするしかない。

 私はまず、二人を私のお見舞いという名目で、お茶会に招待した。


「ジークフリート様、こちらの焼き菓子はリリアーナ様に作っていただいたものなのですって。とてもお優しい味がいたしますわ」

「ほう、それは見事なものだな」

「リリアーナ様、殿下は剣の腕はもちろん、民を思うお心も誰より強い方なのですよ。きっと、あなたのような方を守ってくださるはずですわ」

「えっ、あ、そ、そんな……!」


 顔を真っ赤にしてうろたえるリリアーナ嬢と、まんざらでもない顔の殿下。

 ――よし、いい感じだ。


 さらに、王宮で開かれた夜会では、ゲームの知識をフル活用した。

 確か、この夜会で二人はバルコニーで語り合うイベントがあったはず。


 私はここぞというタイミングで、よろめいてみせる。


「きゃっ……!」

「アリアンナ!?」


 すかさず駆け寄ってくれたレオ様に体を預け、私はか細い声で言う。


「ごめんなさい、レオ様……少し、目眩が。壁際で休ませていただけますか……」

「ああ、もちろんだ。無理はするな」


 レオ様に支えられながら、私はちらりと殿下を見た。


「あら……ジークフリート様、リリアーナ様がお一人ですわ。わたくしのことはレオ様がついておりますから、どうかリリアーナ様のお相手をして差し上げてくださいませ」


 そう言ってにっこり微笑むと、殿下は少し迷った後、リリアーナ嬢に手を差し伸べた。


 ――これでどうだ!


 あとは、二人きりで踊っているうちに、いい感じにバルコニーへ向かうはずだ。

 作戦は次々と成功し、殿下とリリアーナ嬢の距離は目に見えて縮まっていった。


 そして、私は最後のひと押しを決意する。

 殿下を一人、自室に呼び出した。

 私はベッドに座り、窓の外を見つめる。

 そして、涙を浮かべて、語りかける。


 ――もちろん、演技だ。


「殿下……わたくし、もうすべて分かりましたの」

「アリアンナ……?」

「殿下とリリアーナ様、お二人がお互いを想い合っていること。わたくしには、もう隠さなくても大丈夫ですわ」

「いや、それは……!」


 否定しようとする殿下の言葉を、私は首を振って遮る。


「わたくしのことは、もうお気になさらないでくださいませ! 殿下には、リリアーナ様のような太陽のように明るく、お優しい方がお似合いです。わたくしは、記憶も戻らぬ身……殿下の隣には、ふさわしくありません」


 私は立ち上がり、殿下の前に跪くようにして、その手を取った。


「どうか、お二人で幸せになってくださいませ! それが、わたくしの唯一の願いなのです!」


 私の迫真の演技に、ジークフリート殿下は言葉を失っている。

 彼はしばらく何かを考え込むように黙っていた。

 しかし、やがて私の手を取り、静かに立ち上がらせた。


「……アリアンナ。君は、本当に強い女性だな」

「え……?」

「分かった。君の気持ち、受け取った。……ありがとう」


 そう言って部屋を出ていく殿下の背中は、どこか吹っ切れたように大きく見えた。


 ――よしっ!!!


 扉が閉まった瞬間、私は心の中で特大のガッツポーズを決めた。


 その日のうちに、ジークフリート殿下はリリアーナ嬢に正式に想いを告げる。


 二人は結ばれたと聞いた。


 そして、私と殿下の婚約は、円満に白紙撤回。

 私はかねてからの予定通り、「記憶喪失の療養」という名目で、レオ様の治める緑豊かな伯爵領で静養することになったのだ。


◇◇◇◇



 出発の日。

 レオ様が迎えに来てくれた馬車に乗り込む。


「これから、よろしくな。アリアンナ」

「はい、レオ様!」


 馬車がゆっくりと走り出す。

 もう、王都の喧騒も、面倒な妃教育も、私を縛るものは何もない。


 伯爵領での生活は、夢のように穏やかだった。

 レオ様は騎士団の仕事で忙しいはずなのに、毎日必ず時間を作って、私の様子を見に来る。

 二人で湖のほとりを散歩したり、森で木の実を拾ったり。

 そんな日々が続くうち、私の心は完全にレオ様の色に染まっていた。


 そして、ある月の綺麗な夜。

 レオ様は私の手をとり、真剣な瞳で言った。


「アリアンナ。君の記憶が戻っても、戻らなくても、どちらでもいい。俺は、君のそばにいたい。……俺と、結婚してくれないか」



 その言葉に、私は満面の笑みで頷いた。

 悪役令嬢でもなく、記憶喪失の令嬢でもない。

 ただのアリアンナとして、私は最愛の人の手を取る。


 こうして、王太子は心優しきヒロインと。

 そして私は、最推しの幼馴染と。

 全員が本当に好きな人と結ばれて、物語は幸せな結末を迎えたのだった。


 幸せに浸り、彼の胸に顔をうずめる私。

 レオ様は抱きしめる腕の力を少しだけ強める。

 すると、耳元で優しく、そしてどこか面白そうに囁いた。


「ところで、アリアンナ」


「はい、レオ様……?」


「その記憶喪失の『フリ』は、俺の前でも、まだ続けるつもりかな?」


「…………へ?」


 固まった私を見て、愛おしそうに笑うレオ様。

 どうやら私の必死の策略は、この最愛の人には最初からすべてお見通しだったらしい。


 ……ああ、もう!

 この幸せな降参は、一生やめられそうにありません!

~ゲーム紹介~

『星降る夜のシンフォニア』

キャッチコピー:「すべての乙女に贈る、王道ラブストーリーの決定版!」


舞台はきらびやかな王国の貴族学園。プレイヤーは子爵令嬢『リリアーナ』となり、眉目秀麗な王子様やクールな騎士様との甘い恋を体験する…はずだった。

シナリオは、教科書を隠されたりドレスを汚されたりといった、もはや伝統芸能の域に達した嫌がらせを乗り越え、イケメンたちとの好感度を上げていく王道中の王道。あまりの王道っぷりに、一周回って斬新だと話題に。


【ネットでのレビュー抜粋】

「あまりにヒロインにイライラしたので、わざとバッドエンドを選び続けたら、こっちの精神がバッドエンドを迎えた」

「星1もつけたくないが、レオ様がいるので星1.5。彼がいなければただの産業廃棄物」

「フルプライスで買ってしまった自分を殴りたい。中古で500円でも高い」


【総評】

シナリオの陳腐さ、キャラクターの薄っぺらさから、発売当時は「乙女ゲー界の黒歴史」とまで酷評された伝説のクソゲー。

もしあなたがこのゲームを手に取るなら、強い精神力と「推しだけを見る」という固い決意が必要だ。

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