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1.ライラ
今から600年前、日本、1人の少女の激動な物語────。
「ライラ、、、。」
「ライラ様…。」
「ライラちゃん…。」
皆が別れを惜しむ中、1つの棺が焼却炉に入る。
「ライラ、お前はむこうでシュウドと幸せになれ。」
「そうやねぇ、やっと会えるなぁ。」
「ライラ様!向こうで幸せにならなきゃダメだよ!」
「ササラ…。」
「……のう、サクリ、いまお前さん幸せか?」
「え?えぇ…。ライラちゃんのお陰でね…。」
「そうか、わしもや。」
すると、その言葉に習うように皆が言う。
「俺も」
「私も」
「…僕も」
「そうか、あいつは本当に凄いやつやったなぁ。」
棺が燃やされる。
汽笛がなる────。