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社会人一年目の春
社会人一年目の春は兎に角、社会人になりたてで、右も左もわからない状態だった。
介護職に当時はついていて、どんな仕事をさせられるのだろうとひやひやしていた。
学生から社会人に進歩するこの時期って、不安や緊張感がどうも抜けなかった。
いざ、働いてみると、介護も楽ではないし、知らない世界に足を踏み入れたなと実感した。
お年寄りのケアを優先に仕事をこなす日々が続いた。
勿論、研修期間もあって、遠くの施設に研修を受けに行った。
確か十日間ほど、研修があって、そこで介護のノウハウを学んだ。
実際にお年寄りを介護するとなると、生命を扱っていると同じことなので、強い責任感が伴ってくる。
いろんな介助方法があって、適切な方法でしないといけなかったので、覚えるのが大変だった。
私はシーツ交換と掃除をその時は頑張って、やっていた。
慣れない仕事で、うまく適応することができず、時に失敗やミスをして、怒られる場面もあった。
どうして、みんなができて、自分だけできないのだろうともどかしくなった。
まあ一年目の春は不安と葛藤しながら、生活していた。