表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

かくれんぼの鬼


「えっ?鬼って人を食べるの?」

新堂は素直に驚いた。

新堂がイメージしていた鬼には、その特性は無かったのだ。

鬼が危害を加えるのはイメージ出来る。

鬼が人を殺めてしまうのもイメージ出来る。

それなのに人を食らうと云うイメージは出来なかった。


「えぇ。食べますよ。それはもうムシャムシャと…。」

御子神は無邪気に恐ろしい言葉を口にしていく。


「平安時代から中世にかけての説話に登場する数多の鬼は怨霊の化身であり、人を食べる恐ろしい怪物と伝えられています。先ほど言った通りなのですが、その時代、社会に合わせて鬼のイメージは変化したのだそうです。そういえば疫神(やくしん)を鬼として考えていた時代もあったそうですよ。要するに疫病、伝染病をもたらすモノですね。」


御子神はー

人差し指を唇に宛がうと何やら考えている様に見えた。


それからー


「あ…。だからですかね…。伝染病の様に感染する。【かくれんぼ】や【鬼ごっこ】で鬼に見つかって触られると、触られた人が鬼になる…。」

と御子神は言葉を発する。


新堂は思う。

そうだ。確かに鬼に触られた人が、次の鬼になるのだ…。


「もういいかい?」「まぁだだよ。」

新堂の頭に声が響く。


「もういいかい?」「もういいよ。」

この何気ない言葉も考えを変えたらー

恐ろしい言葉なのではないか?


鬼に見つかれば鬼になる…。それを知っていながら…。

「もういいよ。」と返すのだ。


【心の準備は出来ました。】

そう告げている様にも感じる。


新堂はー

得たいの知れない恐怖を感じた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ